2020年1月10日(金)
第100回 姫路競馬場「連勝屋」
中華そば(500円)、おでん(たまご・100円)
1月15日から7年半ぶりに再開される姫路競馬場。私は場内が工事中で開催されていない時期に2回足を運びましたが「はたしてここを馬が走る日は本当に来るのか?」と思ってしまう雰囲気がありました。
その一方で、週末は「ウインズ姫路」として営業しているので、姫路競馬場が廃止されることはないだろう、と思っていました。
それでも5年くらい前に行ったときには、入口近くの食堂街ではたしか3店舗が営業していたはず。しかし私が訪問した園田競馬の場外発売日に営業していたのは、建物の中央付近にある「連勝屋」さんだけでした。
「スタンドに近いお店は週末のJRAの日だけですね。あとは姫路競馬がある日はもう一軒、園田でもやっているお店が来ると思うんですけれど、ウチは姫路だけなんですよ」
と、店頭でおかみさんは笑います。でも最後の姫路競馬から7年半、よくぞお店を守ってくださったものだと思います!
店頭の短冊に書かれたメニューは以前と同じく多彩。パッと見たところで“中華そば”の文字に目が行ってしまったので、今回はそれを注文することにしました。いわゆる「朝ラー」。午前10時半にラーメンを提供してくれる店って、それほど多くないんですよね。
さらに店頭のおでん鍋にも目が行ってしまったので、そのなかからたまごを1個もらいましょう。おでんをはさんでおかみさんと話している間、奥の厨房でお父さんが中華そばを作ってくれて、そして運んできてくれました。うーん、見た目がとても昭和的!
“中華そば”は地域によって味が違うように思いますが、ここのスープは醤油ベースで透明度が高いもの。「飲んだ後によさそう」というのが第一印象でしたが、実際の味もやわらかくて、あっさりとスープを飲み干してしまいました。
そして追加でお皿に載せてもらったおでんのたまご。上に醤油ベースのたれが塗られているのですが、これがとてもおいしい!
もちろん、たまご本体も長年の技術が感じられるいい味でしたが、たまごを食べ終わったあともその醤油ダレを箸に付けて味わってしまいました。
「姫路競馬はどのくらい賑やかになるんでしょうかねえ」
そう聞かれたので「来週は私の友人知人が10人単位で行くと聞いていますし、おでんはたくさん作っておいたほうがいいと思いますよ」と答えておきました。
JRAのG1デーである程度の混雑は経験済みだとは思いますが、平日の競馬ファンはそれとはちょっと感じが違うかも。私も開催中に来る予定がありますし、姫路競馬が開催されない間もずっと店を開けてくれたことに敬意を表して、またお伺いしたいと思います!
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。
その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。