2019年9月10日(火)
第96回 金沢競馬場「千鳥」
ラーメン(600円)
金沢競馬場で入ったことがない店は少なくなってきましたが、どこに入ればいいのか悩むところ。そこで頼るのはやはり競馬場によく来る熱心なファン。そのうちのひとりから「千鳥のラーメンはやさしい味でおすすめですよ」と教えていただきました。
さっそく、パドック奥の食堂街にあるお店に行ってみると、店内は満員でにぎやか。ひとりだと気おくれしてしまう状況でしたが、薦めてくれた人も一緒に来てくれたので入ることができました。でもその人は私を置いてパドックに……
というわけで、お酒が入って盛り上がっている店内に取り残されることになりました。うーむ、完全にアウェー。でもいろいろと話しかけてくるわけでもなかったので、きわめて平和に注文できました。
カウンターのなかにある大きな鍋で麺をゆでて、それをスープが入ったドンブリに移し、彩りを丁寧に加えてラーメンが登場。なるほど、柔らかい色でいい雰囲気!
さっそくスープをいただいてみると、子供のころに食べた“中華そば”の味に似ている感じ。たしかにこれは「やさしい味」ですねえ。
全体的にクセがないので食の進みが順調で、スープまで完食してしまいました。それでもこの味ならば、塩分過多にはなっていないかも?
私がラーメンを食べている間、お酒が入って陽気なお客さんはずっとしゃべっていました。でもカウンターのお姉さんは、その話をスマートにやりすごしていて、なかなか軽妙な振る舞い。この店の推薦者も「お姉さんの接客がいいんですよ」と話していました。これは客商売を長く続ける上で重要なことかも。
金沢競馬場にはラーメンを提供するお店が多いですが、この正統派といえるラーメンは皆さんにおすすめできるもの。これから気温が下がる時期になりますから、ひと息入れて体を温めたいと思った時にも最適でしょう。
でもちょっと疑問に思ったことがひとつ。スープに沈む麺の量は、ドンブリのサイズに対してちょうどよい感じだったのですが、メニューには「大盛+100円」の文字が。
カウンターのなかに重ねられていたドンブリは一種類。大盛だと麺でキツキツになってしまうような気がするのですが……。次の機会はそれを確かめてみようかな!?
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。
その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。