1. Presented by National Association of Racing
  2. 地方競馬のオンライン情報誌ウェブハロン
  3. ダートグレード競走を中心としたレースハイライトや、シリーズ競走等の特集、各種連載など盛りだくさんの情報をお届けします。

地方競馬にまつわる「ウマいもの」を毎月ご紹介!

2019年4月10日(水)

第91回 名古屋競馬場「酒津屋」
チャーシューメン(700円)

名古屋競馬場の特別観覧席にある食堂が「酒津屋」。まあなんというか、いわゆる昭和の大衆食堂という店構えですよ。床はタイルで、机もイスも実用的なデザイン。その雰囲気からは長きにわたって営業しているという安定感が伝わってきます。

で、何を注文しようかと店頭でしばし逡巡。この店は食券制なので、先にお会計を済ませなければならないのです。

それなのにメニューが多彩だから困っちゃう。いちおう名古屋だから“みそかつ”か“エビフリャー”かなあ、と頭に描きながら来たのですが、店頭のショーケースで目に入ったのが「自家製チャーシュー」の文字。

それならばということで、チャーシューメンの注文に切り替えました。すると悩んでいる私のあとに店に来たお兄さんも「チャーシューメン」と言うではありませんか。もしかしたら安定の定番メニューなのかも?

名古屋競馬場では、食堂街にある「松井屋」さんでもチャーシューメンを食べたことがありまして、これがなかなかウマかったので「馬美味行脚」で紹介させていただきました。それとの食べ比べという意味でも興味深いかも。

ということを考えながら席についてしばし待つと、チャーシューメンが登場。テーブルには塗り箸が用意されていますが、お盆にはラーメン用の塗り箸がセットされていました。

さて、その姿はといいますと、松井屋さんのスープよりも色が明るいという印象。まずはレンゲで飲んでみると、塩分量がそれほど多くないという印象を受けました。

でも決して味が薄いわけではなく、ちゃんと深みがあって飲みやすいもの。そこには自家製チャーシューからしみ出た成分も含まれているようで、ちょっと、これはやめられない系のスープですよ!

スープとチャーシューの調和も取れていますから、これを食べて不満に思う人はおそらくいないだろうという印象。これこそが「安定感」なのかもしれません。

そしてこの店の大きなセールスポイントといえば、お店のおねえさまたちが明るくて気さくなこと。平日の昼過ぎということでお客さんの姿はまばらだったのですが、それでも店内には賑やかな声が響いていました。

さて食べ比べの結果ですが、まあこれはどちらがいいとかそういう話ではないですね。どちらも“当たり”のメニューと考えていいでしょう!

浅野靖典(あさのやすのり)

競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、

  • 競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
  • POGの達人
  • JRAホームページ
  • 週刊プレイボーイ
  • WEBハロン

などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。
その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。