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地方競馬にまつわる「ウマいもの」を毎月ご紹介!

2019年7月10日(水)

第94回 浦和競馬場「コックピット」
 パンチそば(750円)

私は福岡県で誕生し、すぐに東京都に転居。その後は千葉県民などを経て現在は埼玉県民。これまでもっとも長い居住地は埼玉県で、サイタマに誇りを持っているわけであります。外国で「日本のどこに住んでいるの?」と聞かれても「トーキョー」なんて言わないもんね!

しかしながら埼玉県は「ダサい」という言葉に代表されるように、「クール」という感覚を持っている人は少ない模様。それでも埼玉発祥の優良企業はたくさんありまして、なかには全国に店舗を展開している飲食店もあるのです。

そのうちのひとつが「山田うどん」。こちらは関東の1都6県だけの出店ですが、私が埼玉県民になる前からその存在を知っておりました。

2013年からは「ももいろクローバーZ」のライヴ会場にも出店していて、一部の人には「埼玉のソウルフード」とも言われているほど。

山田うどんは麺類を中心としたお店。そのメニューのなかには「パンチ」という名物があります。これは要するに「モツ煮込み」なのですが、なぜか名前は「パンチ」。現在はイベント会場などでの愛されメニューになっています。

その「パンチ」が浦和競馬場にもあったなんて、今年になって初めて気がつきましたよ!

場所は4コーナー寄りのスタンドの2階。お食事メニューのボードのなかに「パンチうどん・そば」という表示があったのです。ここは山田うどんのフランチャイズ店舗ではありませんから「パンチ」は名前を借りただけでしょう。サイドメニューには「パンチ」ではなくて「もつ煮込み」と書かれていますし。

私はそのネーミングでどういうメニューなのか想像がつきますが(ちなみに山田うどんには「パンチうどん・そば」がありません)、大多数の人はたぶん分からないんじゃないかなあ。そのためか、メニューの文字と価格の間に「もつ煮入り」と小さく貼り紙がしてありました。

いやしかし、浦和競馬場に埼玉らしい名前がついたメニューがあるなんて。うれしくなってしまったので、さっそく注文しようじゃないですか!

蕎麦を茹でて、そばつゆを少しだけ入れて、その上にモツを煮込んだ大鍋から蕎麦の上にドバっと追加。お豆腐を入れてもいいですかと聞かれたので「喜んで」と答え、ネギを入れてもいいですかと聞かれたので「喜んで」と回答。もつ煮も蕎麦も薬味は七味唐辛子。それもドバっと入れちゃいましょう!

うーん、見た目がとても競馬場フードっぽくっていい感じ。もつ煮込みは醤油ベースなので、蕎麦と合わせても違和感なし。さっそくもつ煮と蕎麦を一緒にいただきましょう。

この組み合わせで食べるのは初めてでしたが、けっこう親和性がありますな。ドンブリごはんの上にもつ煮は経験ありますが、これもけっこうイケるじゃない!

しかしながら、ちょっと謎だなと思ったのは価格。だって、たぬき、きつね、カレー、わかめ、月見が400円で、もつ煮込みが350円。だとすると別々に注文して、受け取ってから自分で合成させるほうがお得なのでは?

でも様子を見ると、どうも「パンチうどん・そば」の「もつ煮込み」の量は、「もつ煮込み」単品よりも多い感じ。でもまあ、そんな細かいことは考えなくてもいいかしら。とにかく、浦和競馬場で「パンチ」の文字を発見できたのが最大の収穫でした!

浅野靖典(あさのやすのり)

競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、

  • 競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
  • POGの達人
  • JRAホームページ
  • 週刊プレイボーイ
  • WEBハロン

などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。
その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。