特集
グランダム・ジャパン2018
GRANDAME-JAPAN2018
地方競馬では、牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を図るため、今年で9年目となる 世代別牝馬重賞シリーズ
「GRANDAME-JAPAN2018(グランダム・ジャパン2018)」を実施します。
全国各地で行われる牝馬重賞を世代別に体系づけ、競走成績によりポイントを付与。2歳、3歳、古馬の世代別ポイント獲得上位馬に対し、協賛各団体から日本軽種馬協会を通じボーナス賞金が授与されます。地方競馬の優れた牝馬の活躍の舞台を広げるとともに、交流を促進して魅力ある牝馬競走の実施を目指します。
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佐賀 1,400m
2番手追走からゴール前差し切る
人気上位の遠征馬が上位独占
佐賀競馬の古馬牝馬の重賞は、かつては1977年に創設されたサガ・クイーン賞(旧4~6歳限定、1800メートル)が唯一の重賞競走で、勝ち馬には開設記念(現・佐賀記念JpnⅢ)を勝ったリンデンニシキなど、当時の佐賀のトップホースたちが名を連ねていた。しかし2002年3月に九州クイーン賞に改称されて施行されたのを最後に廃止。以後は古馬牝馬の目標となるレースがない状態が長く続いていた。
そこに昨年7月、佐賀ヴィーナスカップが創設され、古馬牝馬重賞が復活。初年はグランダム・ジャパン(GDJ)には含まれなかったが、地方全国交流として行われ、2年目の今年からGDJ古馬シーズンの開幕戦に組み込まれた。これによってGDJ古馬シーズンは昨年より開幕時期が約1カ月早まり、10月11日のレディスプレリュードJpnⅡまで、4カ月間に渡って1競走増の全9競走で争われることとなった。
他地区からは、3歳春に佐賀でル・プランタン賞を勝ったスターレーン(兵庫)、昨年の古馬シーズン4位のディアマルコ(高知)というGDJ参戦歴のある2頭に、GDJ初参戦のナナヨンハーバー(兵庫)の3頭が出走。対する佐賀勢は6頭が出走。しかし、その内訳はA2級とB級が3頭ずつで、他地区勢相手には苦戦が予想される陣容となった。
先行争いは鞍上に佐賀の山口勲騎手を起用したスターレーンが制し、ディアマルコが直後の2番手。ナナヨンハーバーは中団に構えて隊列は固まった。向正面では早くもナナヨンハーバー鞍上の吉村智洋騎手がムチを入れ押し上げにかかり、3コーナーでは3番手へ浮上。4コーナーでは前3頭と後続との差が開いていった。
直線ではスターレーンが逃げ込みを図ったが、これをとらえにかかったナナヨンハーバーが先頭に立ちかけたところ、さらに外からディアマルコが一気に加速。最後はディアマルコがナナヨンハーバーに3/4馬身先着し、スターレーンは2馬身差で3着。他地区勢3頭が上位独占となった。
ディアマルコ鞍上の佐原秀泰騎手は「ナナヨンハーバーが内から来てくれて、最後に反応してくれたのが勝因です。もし外から来られていたら馬がひるんでしまって交わせなかったかもしれません」と直線を振り返る一方、吉村智洋騎手は「遠征の影響はなかったと思いますが、最後は外から交わしに行くほどの手ごたえは残っておらず、内に行きました」と、コース取りの差が明暗を分ける結果となった。
ディアマルコはこれで重賞7勝目、うち4勝が遠征(園田3勝、佐賀1勝)でのもの。「馬運車に乗ると気分が変わるようで、遠征では強いですね。左回りが苦手なので、川崎(スパーキングレディーカップJpnⅢ)は使わず、2連覇している兵庫サマークイーン賞(7月27日、園田)の予定です」(那俄性哲也調教師)とのこと。同馬はGDJでは16年3歳シーズンでの2位が最高順位で、悲願の優勝へむけて好発進を切ることができた。
取材・文:上妻輝行
写真:岡田友貴(いちかんぽ)
コメント
道中では自分からは行きたがらないところがある馬で、ペースも速かったので余裕は全くなかったですね。直線で動きが変わったので、捕らえられるかなという感じでした。去年は僕が怪我してこの馬に乗れない時期があったので、とても嬉しい1勝です。
グランダムではいつも最後の大井でポイントを逆転されるので、少しでもポイントを稼いでおきたくてここを使いました。前走が競走生活の中で一番太かった(重かった)ので、輸送でマイナス10キロぐらいになればいいなと思っていましたが、ちょうどいい馬体になりました。