「浅野靖典の全国馬美味（ウマウマ）行脚」地方競馬にまつわる「ウマいもの」を毎月ご紹介！
「“鉄人”佐々木竹見の見解」佐々木竹見元騎手がダートグレード各競走を“鉄人”の目線で鋭く解説！
「高橋華代子の（続）気になるあの馬は…」引退後や転厩した名馬の近況を愛あふれる文章でご紹介！
「REWIND 90's」当時の写真や映像を交えて90年代の名勝負を振り返ります！

第38回　2014年11月10日（月）　ペア大盛り（金沢競馬場）

金沢競馬場
「たこ勝」　ペア大盛り（600円）

　「大食い」ブームはまだ続いているが、最盛期にくらべると穏やかになっている感じがする。でもテレビの「大食い選手権」はまだキラーコンテンツになっているし、この夏には地方のお祭りに、大食いで有名になったタレントさん（？）がゲスト出演するというポスターを何回か見た。
　「デカ盛り」という分野で固定客をつかむ店も多くなっていて、私の友人には1㎏あるという「メガカレー」のリピーターや、糖尿病での入院歴があるのに、焼肉丼の「めし増し肉増し」をやめられない人がいる。この世界には中毒性があるのかもしれないなあ。
　金沢競馬場にも「デカ盛り」として紹介するにふさわしいメニューがある。パドック奥の食堂街にある「たこ勝」の「ペア大盛り」は、焼きそばとお好み焼きのカップリング。おそらく日本の競馬場でナンバーワンの重量だろう。
　よおし、この日の私は午後2時だというのに、昨日の午後7時から何も食べていないという状況だから、大盛りでもなんでもかかってこい。でも血糖値が下がっているためなのか、すこしふらつく感じがする。取り急ぎお店で「ペア大盛り」を注文すると、カウンターの奥でおじさんが「アイヨ」と威勢よく返事して、豚肉を大きな鉄板で焼き始めた。

店内でも飲食可能です

　続いて野菜と麺を投入。注文してから調理を始めるのだが、手際がいいからすぐにできる。「ペア」のもうひとつ、お好み焼きは、すでにできているものを鉄板で温めなおして焼きそばの上に乗せてくれるのだが、こちらもけっこうな厚みが魅力的だ。
　「去年のJBCのときは作るのがおっつかなくて、すごい列になったよ」という店にはファンも多いらしく、「この間も写真を撮らせてくださいというお客さんが来ましたよ」と、おかみさん。それでは私も写真を撮らせていただきましょう。一緒につけてくれるウーロン茶の紙コップと比べれば、その大きさがわかるかな？
　「そのお茶は、山に水を汲みに行って、それで淹れたもの。だからうまいよ～」
　と店主。へえ、そうなんですか。サービスの品にそんな手間をかけているなんて！

店内の壁に貼られたメニュー表

　ずっしりとしたお皿は、1㎏近くあるんじゃないかしら。山盛りになっているだけに、中のほうは時間がたってもホカホカだ。ひとしきり食べ進んで、口休めにウーロン茶を飲むと、本当だ。すごく滑らか！
　それとともに油分も流れていったようで、なんだかリセットされた気分。そのままの勢いで、10分ほどで完食できた。でも、食後はすぐに動くのがちょっとツラいかも。でも下がった血糖値は完全回復。というか、晩ご飯は不要かも？

ツイート