●
カネヒキリ(JRA)
05年の3歳時にジャパンダートダービー、ダービーグランプリ、ジャパンカップダートを勝ち、翌年にはフェブラリーステークスも制した。屈腱炎による2度の手術を経て、2年以上の長期ブランクから昨秋復帰。ジャパンカップダートで見事に復活を果たした。東京大賞典は好位追走から、直線で叩き合いとなったヴァーミリアンをクビ差でしりぞけた。これでダートGI・JpnIは6勝。今回もルメール騎手で臨む。
●
サクセスブロッケン(JRA)
デビューからダートで4連勝。芝の日本ダービーはしんがり負けだったが、ジャパンダートダービーを圧勝。4カ月の休み明けとなったJBCクラシックは、直線ヴァーミリアンとの叩き合いで、一旦は差し返す場面もあったがクビ差の2着。ジャパンカップダートは向正面から先頭に立つ積極的な競馬も直線後退して8着、東京大賞典も直線入口で先頭に立ったが、前の2頭からは離された3着。前走に続き鞍上は内田博幸騎手。
●
ブルーコンコルド(JRA)
昨年はマイルチャンピオンシップ南部杯を制し、同レース3連覇の快挙。距離短縮で臨んだJBCスプリントはやや離された4着。ジャパンカップダートは中団から差を詰めて5着も、勝ち馬から0秒4差と僅差だった。前走東京大賞典は4着だったが、上がり35秒6の鋭い脚は繰り出した。GI・JpnI通算7勝は、ディープインパクトやテイエムオペラオーなどと並ぶタイ記録で、国内GI勝ちの新記録がかかる。
●
ボンネビルレコード(JRA)
一昨年の帝王賞、昨年のかしわ記念とJpnIを2勝。連覇のかかった帝王賞はフリオーソの1馬身半差2着も、続く日本テレビ盃ではフリオーソを3/4馬身差でしりぞけリベンジを果たした。内田博幸騎手で臨んだJBCクラシック、ジャパンカップダートは6、11着と見せ場を作れなかった。的場文男騎手に戻った東京大賞典は、好位追走の積極的な競馬も6着。川崎2100mは大井所属時にJBCクラシック3着があり、ここで巻き返せるか。
●
ボランタス(JRA)
準オープンの身で臨んだ昨年12月の名古屋グランプリは、東川公則騎手が手綱をとって中団追走も、勝負どころでついていけず勝ったワンダースピードから1秒2離される3着。前走1番人気で臨んだ自己条件の招福ステークス(中山ダート1800m)は、4コーナー一団馬群の中団から直線で外に持ち出すと、ゴール前大外一気の差し切りという強い競馬。芝は3戦していずれも着外も、ダートは9戦5勝、2着1回、3着2回。
●
フリオーソ(船橋)
全日本2歳優駿、ジャパンダートダービー、そして昨年は帝王賞と、デビューから3年連続でのGI・JpnI勝利。昨秋は日本テレビ盃2着のあと、園田のJBCクラシック4着、阪神のジャパンカップダートは着順こそ7着だが勝ち馬からは0秒7差だった。前走東京大賞典は出負けして中団追走の苦しい競馬で5着も、上がりは35秒6の脚を使った。川崎記念は昨年フィールドルージュの2着。2歳時から4年連続でのGI・JpnI制覇がかかる。
文・構成:斎藤修(サイツ)