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第31回帝王賞(JpnI) 2008年6月25日(水) 大井競馬場 2,000m

(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

■ダイオライト記念JpnII(3月5日|船橋) 
 1着フリオーソ
 2着ボンネビルレコード
 1番人気に推されたフリオーソは、スタート後の先行争いには加わらず、道中は3番手に控えた。3コーナーを回るところで楽な手ごたえで先頭に立ち、直線を向いて追い出されると後続に楽々と5馬身差をつけて圧勝。後方から3〜4コーナーで外からまくってきたボンネビルレコードは、直線を向くところで一気に2番手まで押し上げたが、すでに抜け出していた勝ち馬との差は決定的で、2着までが精一杯だった。

■かしわ記念JpnI(5月5日|船橋) 
 1着ボンネビルレコード
 ボンネビルレコードはいつもより前の中団を追走。直線に入って先頭を争っていたのはブルーコンコルドとワイルドワンダーだったが、ボンネビルレコードは4コーナーで馬群をさばいて進出、満を持して追い出されると、前の2頭を並ぶ間もなく交わし、昨年の覇者ブルーコンコルドに1馬身差をつける完勝。賞金的に地方のダートグレードは除外されることが多かったボンネビルレコードだが、この勝利で帝王賞連覇への道が開けた。

■大井記念(5月14日|大井) 
 1着コウエイノホシ
 2着ルースリンド
 6着ショーターザトッシ
 14着マズルブラスト
 トップサバトンが後続を離して逃げ、好スタートも中団に控えたルースリンド、後方追走のコウエイノホシの2頭が向正面で一気に仕掛け、併走するように2番手まで進出。直線ではこの3頭の争いとなり、コウエイノホシが外から抜け出し、南関東移籍後2連勝で重賞初制覇となった。ルースリンドが2馬身差の2着に入り、トップサバトンは直線半ばで後退して3着。5〜6番手を追走したショーターザトッシは直線伸びず6着。

■東海ステークスJpnII(5月25日|JRA中京) 
 1着ヤマトマリオン
 4着ワンダースピード
 7着アルドラゴン
 兵庫のアルドラゴンが果敢にハナを奪い、ヤマトマリオン、ワンダースピードは一団馬群の中団を追走した。2番手を追走していたラッキーブレイクが直線を向いて先頭に立っていたが、ラチ沿いから馬群を捌いて抜け出してきた13番人気のヤマトマリオンがゴール前で差し切って勝利。ワンダースピードも外から差を詰め、勝ち馬とは0.1秒差の4着。アルドラゴンは着順こそ7着(同着)だが、勝ち馬とは0.3秒差に粘った。



<注目馬解説>

フリオーソ(船橋)
 2歳時、3歳時とJpnI(GI)を勝っているだけに、4歳になった今年もJpnI勝ちが期待される。東京ダービー以降で連対を外したのは中央に遠征したジャパンカップダート(10着)のみ。ボンネビルレコードをちぎったダイオライト記念JpnIIからは3カ月半のブランクがあるが、古馬との初対戦となった昨年のJBCクラシックJpnIでも同じく3カ月半の休み明けにもかかわらずヴァーミリアンの2着と好走しただけに、心配はいらないだろう。

オフィサー(JRA)
 昨年の佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIでキングスゾーンと接戦の2着があるが、勝ち鞍は準オープンまで。デビュー当時は芝の中距離を使われていたが、川崎1500メートルの条件交流で未勝利を脱出して以降は、1400メートル以下のダートを中心に使われてきた。距離適性でも、実績的にも、ここでは厳しいレースとなりそう。

ヤマトマリオン(JRA)
 前走13番人気で臨んだ東海ステークスGIIでは中団から差し切って波乱の立役者となった。3歳時にはフローラステークスGIIを勝って牝馬クラシック路線を歩んだが、2歳時の未勝利勝ちと3歳500万勝ちがダートだったように、基本的にはダートで好走するタイプ。昨年、川崎のスパーキングレディーカップJpnIIIでは7着に敗れていただけに、東海ステークスでの激走はやはり驚きだ。血統的にもダートの長距離に適性があるのかも。

チャンストウライ(兵庫)
 今年2月の佐賀記念JpnIIIで念願のダートグレード制覇。昨年の帝王賞JpnIは地方最先着の4着、名古屋グランプリJpnIIでも同様に3着。いずれも勝ち馬からそれほど離されているわけではなく、一線級が相手でも十分にやれる。前走、アンタレスステークスGIIIは5着だが、これも勝ち馬からは0.5秒しか離されていない。安定したレースぶりは魅力だが、JpnIで勝ちきるには、さらなる上積みが必要だろう。

ボンネビルレコード(JRA)
 前走かしわ記念JpnIは中団から早めの競馬で、ゴール前鮮やかに差し切って完勝。中央に移籍後は今ひとつの成績だったが、地方のダートグレードに出走して的場文男騎手になると3戦2勝2着1回とほぼ完璧な成績。かしわ記念の勝ち馬は、ここ4年連続でその後の帝王賞でも連対しているというデータもあり、中心の1頭となりそう。勝てば史上初の帝王賞連覇となり、的場騎手にも帝王賞4勝目がかかる。

マズルブラスト(船橋)
 重賞勝ちは06年の東京記念、07年の大井記念と、2000メートルを越える距離に適性がある。前走、オープンの隅田川賞は2番手から抜け出して6馬身差の圧勝だったが、ダートグレードでは昨年の彩の国浦和記念JpnIIでの5着が最高着順で、そのあたりに力のカベがありそう。若い時期は安定した成績を残していたが、昨年あたりからは大敗することもあり、衰えがあるのかもしれない。

ワンダースピード(JRA)
 前々走のアンタレスステークスGIIIで重賞初制覇。昨年春にオープン入りしてからは、ジャパンカップダートGIで9着に負けた以外は安定した成績。前走東海ステークスGIIでは4着に敗れたが、勝ったヤマトマリオンからは0.1秒差。昨年新設された阪神ダート2000メートルでコースレコードを2度マークしているようにスピードはあるが、地方遠征は下級条件の交流を笠松で勝って以来となるだけに、時計のかかるダートでどうか。

アルドラゴン(兵庫)
 昨年の名古屋大賞典JpnIIIを5番人気で勝ってダートグレード初制覇。今年になって兵庫に移籍し、目下敵なし。連覇を狙った名古屋大賞典はゴール前でメイショウトウコンにわずかに差されて2着。前走東海ステークスGIIでは、逃げて見せ場をつくり7着だったが、勝ったヤマトマリオンからは0.3秒差。JpnI初挑戦のここが試金石となりそう。

ルースリンド(船橋)
 中央未勝利のまま3歳時の04年秋に船橋に移籍。その後は連戦連勝で着実にクラスを上げ、昨年7月の川崎・スパーキングサマーカップで重賞初制覇。昨年挑戦したJBCクラシックや東京大賞典などのJpnIも含め、地方移籍後は一度も掲示板を外していないという堅実な成績を残している。前走大井記念では3キロ軽いコウエイノホシに2馬身及ばなかったが、相手関係によらず好走できる力があるだけに、一発の可能性もありそうだ。

スウィフトカレント(JRA)
 デビューから一貫して芝の中長距離を使われてきた。重賞タイトルはコースレコードで制した06年の小倉記念GIIIのみだが、同年の天皇賞・秋でダイワメジャーの2着、昨年の金鯱賞でローゼンクロイツの2着など、一線級に入ってもヒケをとらないスピードはある。距離適性は問題なく、ダートをこなせるかどうかということのみが焦点となりそうだが、常識的にはダート初出走では狙いにくい。

コウエイノホシ(川崎)
 中央時の1000万勝ちは、ワールドスーパージョッキーズシリーズで参戦していた高知の赤岡修次騎手が鞍上だった。今年春に川崎に転入し、初戦となった大井A3以下、2000メートルの準重賞では抑えきれない手ごたえで7馬身差圧勝。続く大井記念も54キロと斤量に恵まれたとはいえ、ルースリンドに2馬身差をつけて完勝。南関東の砂が合うのか、中央所属時より力をつけている印象で、JpnIのここでいきなり通用しても不思議はない。

文・構成:斎藤修(サイツ)

※ 当コンテンツの内容は、編集時点(6月23日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

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