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ヴァーミリアン(JRA)
07年1月の川崎記念JpnIから国内GI(JpnI)で連勝を続けていたが、7連勝がかかったジャパンカップダートGIでは追い込み届かず惜しくもアタマ+クビ差の3着だった。国内でのGI連勝記録は途切れたものの、05年の彩の国浦和記念GIIから、今年のJBCクラシックJpnIまで、地方競馬では8戦して負けなしと圧巻の成績。昨年の東京大賞典はフリオーソに4馬身差をつける完勝で、連覇がかかる。
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ボンネビルレコード(JRA)
昨年の帝王賞でJpnI初制覇を果たし、今年もかしわ記念JpnIでブルーコンコルドを1馬身差でしりぞけて勝利。連覇のかかった帝王賞では、フリオーソの1馬身半差2着と好走した。中央移籍後、南関東で的場文男騎手が騎乗したときは4戦2勝、2着2回とオール連対。JBCクラシックJpnI、ジャパンカップダートGIは内田博幸騎手で6、11着と見せ場を作れなかったが、的場文男騎手に戻る今回はあらためて期待がかかる。
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フリオーソ(船橋)
2歳時は全日本2歳優駿、3歳時はジャパンダートダービー、そして4歳の今年は帝王賞と、デビューから3年連続でのGI(JpnI)勝利は立派。これまで遠征競馬では結果を残せていないが、今年は園田のJBCクラシックJpnIで4着、ジャパンカップダートJpnIも着順こそ7着だが勝ち馬からは0秒7差とそれほど離されていなかった。ヴァーミリアンとは5度対戦して一度も先着していないが、大井の舞台で雪辱を果たしたいところ
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サクセスブロッケン(JRA)
デビューからダートで4連勝。初めての芝となった日本ダービーではしんがり負けを喫したが、ジャパンダートダービーJpnIでは、スマートファルコンに3馬身半差をつけて圧勝。4カ月の休み明けとなったJBCクラシックJpnIは、直線ヴァーミリアンとの叩き合いで、一旦は差し返す場面もあったがクビ差の2着。ジャパンカップダートGIは向正面から先頭に立つ積極的な競馬で8着に敗れたが、内田博幸騎手に乗替って巻き返しを狙う。
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カネヒキリ(JRA)
05年の3歳時に、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリ、ジャパンカップダートとGIを3勝。翌年にはフェブラリーステークスGIも制した。屈腱炎による2度の手術を経て、2年以上の長期ブランクから今年復帰。ジャパンカップダートで見事に復活を果たした。今回の東京大賞典は、短期免許を取得したルメール騎手が、ジャパンカップダートに続いて手綱をとることになる。
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ブルーコンコルド(JRA)
今シーズンの勝ち星はマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIのみだが、その勝利は同レース3連覇の快挙。GI(JpnI)通算7勝は、ディープインパクトやテイエムオペラオーなどと並んで国内GI勝ちのタイ記録。2000メートルは適距離とはいえないが、一昨年のこのレースを制した舞台。前走ジャパンカップダートGIでは中団から差を詰めて勝ち馬から0秒4差の4着と差のない競馬をしているだに、展開次第でチャンスはありそう。
文・構成:斎藤修(サイツ)