2021年1月8日(金)
第112回 川崎競馬場「三喜食堂」
カツカレー(900円)
2020年12月の川崎競馬場は、場内で営業している飲食店が5店舗だけ。中央のスタンド2階とゴール前のスタンド2階にあるフードコート的なエリアは全店休業となっています。
ただ、ゴール前のスタンド2階の「万券通り」にある「三喜食堂」は営業中。ここはたしか6年くらい前に入ったことがありますが、その1回だけなんですよね。だから逆にいい機会と考えて、入ってみることにしました。
万券通りは昭和の高度成長期の雰囲気を再現したデザインになっていて、こちらの壁も昭和の香りがする装飾。ご時世のためか、メニューを絞って営業している様子でした。
さて何を注文しようかと思案していたら、2人の同行者が煮込み定食とラーメンを注文。だったら違うものにしようかな。よおし、今日は的中率がイマイチだし、カツカレーといきますか!
カウンターで注文してしばらく待つと、おお、気合いの入ったカツカレーが登場!
トレーを持ち上げると、けっこうなズッシリ感。自分の席まで持って行き、写真を撮ってカツを持ち上げると、これはなかなかの厚さ!
川崎競馬場はかつて、京浜工業地帯で働くおじさんたちが客層の多くを占めていたそうで「その影響で、競馬場に特徴がある食べ物が多いのでは?」という説を聞いたことがあります。なんとなく納得できる気がする話ですが、このカツカレーはそういう人たちが好みそうなボリューム感があります。
量だけではなく、味もいわゆる「日本のカレーライス」で、舌に合わないという人はかなり少ないと思われるもの。おそらくこれも、長年の営業による“安定の味”なのでしょう。
ところでこの店名は、三喜と書いて「みよし」と読みます。川崎競馬場には名物のタンメン屋さんがありまして、こちらも「みよし」なんですよね。現在は休業中ですが、再開の予定はあるのでしょうか?
「まだしばらく難しいようですよ」
うーむ、やはりそうですか……
それでも競馬場の食堂らしい雰囲気がある「三喜食堂」を改めて知ることができたのは収穫。最終レースで高配当が的中できたのは、カツカレーでガッツリとエネルギーをチャージできたおかげです!?
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。
その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。