2020年7月10日(金)
第106回 金沢競馬場「世界館」
目玉焼き定食(700円)
各地の競馬場が無観客での開催になり、場外発売所の営業も休止されておよそ4ヶ月。
6月中旬から少しずつ場外発売所が再開されていまして、7月からは一部の競馬場も「有観客」での開催に戻ることが発表されました。
しかしながら、この「馬美味行脚」は今後も続けられるのか心配なところ。競馬場の食堂や売店が4ヶ月の“休養”を経て、現役生活に復帰してくれるのか、これはまったくわからないですからね。
先日、営業を再開した場外発売所に行ってみたら、建物内には自動販売機しかありませんでした。一方、北海道のとある場外発売所では売店が営業していたとのこと。それぞれのお店は「持続化給付金」を受給したとは思いますが、仕事をしないと体がなまってしまいますからねえ。競馬場にファンが入れるようになったとき、お店の人に再び会うことができるのか。とても気になっているところです。
ということで今回は、再開したらまた注文したいと思うメニューについてご紹介。金沢競馬場の食堂街にある「世界館」の「目玉焼き定食」です。
世界館は赤と黄色を中心にした派手な装飾が目立っているので、場所の説明は不要。店内のメニューはたくさんの種類が激しい字体で書かれていますが、これを食べた2019年12月は「本日のおすすめ」のところにありました。
でも「本日の」といってもレギュラーメニュー。いつでも作ってもらえます(笑)。
ただ「目玉焼き」というと、メインディッシュとしてはインパクト不足。それでもこの店が作るものならきっと何かがあるはず……
と思って注文したら、登場したのはいわゆる「ハムエッグ」でした。
右上にはコロッケの姿がありますが「オマケでつけておいたよ」とのこと。まあなんというか、ドライブインの朝食セットみたいな感じですなあ。
でもしっかりと焼かれたハムは、普通のロースハムではなくてサラミっぽいもの。さらに目玉焼きにも下味がついているので、ドンブリにたっぷり入ったごはんがメチャメチャ進みます。この店では入るたびに今まで注文したことがないものを食べるようにしているのですが、これは「次も」と思わせるメニューでした。
しかしながら、この原稿を書いているときに「金沢競馬・無観客開催の継続」のお知らせが届いてしまいました。はたして「目玉焼き定食」に再会できる日は来るのでしょうか?
とりあえず、今はこの写真を基にして、自宅でその味を再現してみようと思います。近い将来、再び競馬場に入れるようになったとき、以前と同じようにカウンター越しに会いましょう!
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。
その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。