2020年8月11日(火)
第107回 盛岡競馬場「まんぷく道場」
ローストビーフカレー(700円)
2月27日の大井競馬場から始まった無観客開催とともに場外発売所も閉鎖されることになりましたが、6月あたりから場外発売所は徐々に再開。しかし競馬場で生観戦ができるのは、7月11日からの帯広競馬場、7月12日からの盛岡競馬場だけ。8月は浦和競馬場で「有観客」での開催が再開されますが、事前に選ばれた人だけが観戦するという状況までにとどまっています。
それでは「馬美味行脚」がネタ不足になってしまうのことですよ!
というわけで、今年3回目の登場で恐縮ですが、盛岡競馬場の現状をご紹介。
盛岡競馬場への入場は、水沢競馬場の場外発売所として6月28日に再オープン。それと同時に食堂街も営業再開となりました。
休業期間は4か月。「じつは、普通の工場での仕事が決まっていたんですよ」と、盛岡競馬場名物・ジャンボ焼き鳥の店主が打ち明けてくれました。それでも「ジャンボ焼き鳥&モツ煮のセット」を通信販売するという行動に出たことで、競馬場名物の消滅は回避されることになりました。
「ただ、慣れない作業だったからか、一時は過労ぎみになってしまいました(笑)」
つまり、それだけたくさんの注文があったということですよね。全国にジャンボ焼き鳥のファンがいることの証明でしょう。
盛岡競馬場の「屋台村」では、無観客前にあったお店がすべて復活していました。ラーメンの「スガワラ」さんの店頭には列ができていて、厨房の風景も以前と変わらない様子。もう一軒のジャンボ焼き鳥のお店も、多くの人が飲み物や食べ物を買い求めていました。
さあ、では私も岩手県の経済を回そう!
と意気込んで各店舗の前をカニ歩きすると、この日の私の気分的にもっとも魅力的に映ったのが、まんぷく道場の「ローストビーフカレー」。
この店には「カレー」と「ローストビーフ丼」がすでにあるので、これはつまり〝新たな組み合わせ″。でも、その響きがすでにウマそうじゃない!
さっそく注文して、そして目の前に現れたものは予想を超えるデキ。これは映えるわ~!
ローストビーフを単独で、ローストビーフとごはんを合わせて、さらにカレーとごはんとローストビーフをからませて、と試した時間はまさに至福。ちなみにカレーライスは500円ですから、これは本当にお値打ち品!
飲食コーナーはイスの数が以前の3分の1くらいで、テーブルの中央には透明なアクリル板のガードが設けられています。入場者は昨年の数字まで戻っていないようですが、徐々に元通りになってほしいものです。
満足度が高い食事を済ませて食器を片付けに行くと、ジャンボ焼き鳥屋さんの店頭に「キムチチャーハン」なるものを発見。これは新メニュー?
「そうなんです。ぜひどうぞ」
そう言われたら断るわけにはいかないのでいただきました。キムチの主張度はそれほどでもない感じでしたが、刺激度は上々。これは夕方に燃料補給するときに助かるメニューかも。盛岡競馬は遅い時間までレースがありますからね!
※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。
その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。