毎年秋に行われる各地の2歳主要競走(計7レース)を短期集中施行するシリーズ(2008年創設)。2016年は10月5日から、11月1日まで、未来を期待される優駿たちの戦いが繰り広げられます。
3歳馬によるダービーウイーク同様、各地の主要競走が短期間で楽しめる贅沢感や、先々への期待感を醸成できることが、このシリーズ最大の魅力。また、11月以降のダートグレード競走(11/1・門別競馬場・北海道2歳優駿、11/23・園田競馬場・兵庫ジュニアグランプリ、 12/14・川崎競馬場・全日本2歳優駿)への期待感を高めることも期待されます。
有力4頭の争いから直線抜け出す
佐賀競馬での2歳戦は、例年5月下旬から6月上旬にかけてスタートしていたが、今年は最初の新馬戦の実施が6月25日と遅くなった。一方で、九州ジュニアチャンピオンは昨年より2週間早い日程に移動。そのため、前哨戦として毎年2競走行われていた1750メートルの2歳特別戦は、今年はシリウス特別(9月25日)のみの実施。そこを勝ったハクユウロゼと、同2着のロトスキャンダルに加え、シリウス特別に出走せず、ここまで2競走組まれたJRA認定競走を勝ったオヒナサマ(8月28日)とスーパーマックス(9月11日)が、ここまでの2歳戦線をリードする存在となった。
最内枠から好ダッシュでオヒナサマがハナを奪取するも、楽な手ごたえでスーパーマックスが外を並走。ロトスキャンダルとハクユウロゼも先頭両馬の直後を追走し、先行集団を人気4頭が形成。1周目のゴール前ではこの4頭が後続を引き離し始めた。その差は向正面に入るとさらに大きく開き、優勝争いは早くも4頭に絞られる展開に。
直線入口までオヒナサマが懸命にリードを守ったが、2番手からスーパーマックスが抜け出しにかかると、3頭との差は広がっていき、4戦4勝での佐賀2歳王者のタイトル獲得となった。ロトスキャンダルも外へ持ち出して伸びてきたが、勝ち馬から4馬身差の2着。以下、3着にオヒナサマ、4着ハクユウロゼと、道中後続を離した4頭がそのまま上位4着までに入ったが、大きく引き離された後続勢もレース終盤で差を詰め、5着ロイヤルピンクはハクユウロゼに半馬身差まで迫ってきていた。
九州ジュニアチャンピオンは、『未来優駿』シリーズに組み込まれた2012年以降、その前哨戦も含め佐賀デビュー馬限定戦として行われている。しかし、この4年間の九州ジュニアチャンピオンの出走馬からは、3歳や古馬になっての活躍馬をあまり送り出せていないのが現状だ。今年は今のところ転入馬の数自体が少なく、佐賀デビュー馬と他地区デビュー馬の力量比較はまだまだこれからとなりそうだが、今回勝ったスーパーマックスは前走のJRA認定競走で、門別から転入後に佐賀で2連勝中だったガブリキック、門別デビュー後に名古屋で1勝したパールアッシュらを下している。
また、今年創設され、西日本地区6場での持ち回り開催となる西日本ダービー(3歳・西日本地区交流)の第1回は園田競馬場(11月2日)での実施となるが、来年は佐賀競馬場での開催が決定している。各場からの出走馬は、その所属場の生え抜き馬であることが求められており、今年の九州ジュニアチャンピオン出走馬は、来年の西日本ダービーで他地区馬を迎え撃つ存在となる。今回の上位4頭いずれも、まだまだ成長の余地はありそうで、他地区デビュー馬との戦いとなる3歳S1重賞戦線や、その先の西日本ダービーでも大きな期待を集めそうだ。
3歳馬によるダービーウイーク同様、各地の主要競走が短期間で楽しめる贅沢感や、先々への期待感を醸成できることが、このシリーズ最大の魅力。また、11月以降のダートグレード競走(11/1・門別競馬場・北海道2歳優駿、11/23・園田競馬場・兵庫ジュニアグランプリ、 12/14・川崎競馬場・全日本2歳優駿)への期待感を高めることも期待されます。
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有力4頭の争いから直線抜け出す
デビューから4連勝で2歳王者に
佐賀競馬での2歳戦は、例年5月下旬から6月上旬にかけてスタートしていたが、今年は最初の新馬戦の実施が6月25日と遅くなった。一方で、九州ジュニアチャンピオンは昨年より2週間早い日程に移動。そのため、前哨戦として毎年2競走行われていた1750メートルの2歳特別戦は、今年はシリウス特別(9月25日)のみの実施。そこを勝ったハクユウロゼと、同2着のロトスキャンダルに加え、シリウス特別に出走せず、ここまで2競走組まれたJRA認定競走を勝ったオヒナサマ(8月28日)とスーパーマックス(9月11日)が、ここまでの2歳戦線をリードする存在となった。最内枠から好ダッシュでオヒナサマがハナを奪取するも、楽な手ごたえでスーパーマックスが外を並走。ロトスキャンダルとハクユウロゼも先頭両馬の直後を追走し、先行集団を人気4頭が形成。1周目のゴール前ではこの4頭が後続を引き離し始めた。その差は向正面に入るとさらに大きく開き、優勝争いは早くも4頭に絞られる展開に。
直線入口までオヒナサマが懸命にリードを守ったが、2番手からスーパーマックスが抜け出しにかかると、3頭との差は広がっていき、4戦4勝での佐賀2歳王者のタイトル獲得となった。ロトスキャンダルも外へ持ち出して伸びてきたが、勝ち馬から4馬身差の2着。以下、3着にオヒナサマ、4着ハクユウロゼと、道中後続を離した4頭がそのまま上位4着までに入ったが、大きく引き離された後続勢もレース終盤で差を詰め、5着ロイヤルピンクはハクユウロゼに半馬身差まで迫ってきていた。
九州ジュニアチャンピオンは、『未来優駿』シリーズに組み込まれた2012年以降、その前哨戦も含め佐賀デビュー馬限定戦として行われている。しかし、この4年間の九州ジュニアチャンピオンの出走馬からは、3歳や古馬になっての活躍馬をあまり送り出せていないのが現状だ。今年は今のところ転入馬の数自体が少なく、佐賀デビュー馬と他地区デビュー馬の力量比較はまだまだこれからとなりそうだが、今回勝ったスーパーマックスは前走のJRA認定競走で、門別から転入後に佐賀で2連勝中だったガブリキック、門別デビュー後に名古屋で1勝したパールアッシュらを下している。
また、今年創設され、西日本地区6場での持ち回り開催となる西日本ダービー(3歳・西日本地区交流)の第1回は園田競馬場(11月2日)での実施となるが、来年は佐賀競馬場での開催が決定している。各場からの出走馬は、その所属場の生え抜き馬であることが求められており、今年の九州ジュニアチャンピオン出走馬は、来年の西日本ダービーで他地区馬を迎え撃つ存在となる。今回の上位4頭いずれも、まだまだ成長の余地はありそうで、他地区デビュー馬との戦いとなる3歳S1重賞戦線や、その先の西日本ダービーでも大きな期待を集めそうだ。
鮫島克也騎手
スタートは結構速かったので、出たなりでした。1750メートルは初めてで、結構引っ掛かったので折り合いに専念しました。デビュー前からこの馬は能力が高いのはわかっていたので、目標は来年の九州ダービー栄城賞です。
高田豊治調教師
暑さに弱いところがあり、(出走間隔が)2カ月開いたこともあったのですが、それがいい結果になりました。次の予定は決まっていませんが、使えるレースがあれば挑戦してみたいという気持ちはあります。