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第72回 2014年7月18日 ハルウララ

写真提供:宮原優子さん(2点とも)
Profile
 『ハルウララが元気だった!』そんなビッグニュースがネットで話題になっています。ハルウララは1998年11月に高知競馬場からデビュー。本来、競馬は勝った馬が一番称賛されるものだと思いますが、『春うらら』というホッコリさせられるネーミングの馬が、負けてもひたむきに走り続けるその姿に多くの人たちが共感し、一大ブームを巻き起こしましたね。通算成績は113戦0勝2着5回3着7回。

 ハルウララが表舞台から消えて約10年の月日が経とうとしていますが、千葉県御宿町のマーサファームで元気に過ごしていることがわかりました。マーサファームは子犬のブリーダーや乗馬、養老馬などを手掛けていて、ハルウララもそこの一員になって約1年。

 スタッフの宮原優子さんのお話しでは、来た当初のハルウララは、気が小さいのにエラそうな?馬だったそうで、小さな音や物に飛び上って驚いたり、1頭で寂しがって鳴いたり、一方では強気に怒ってみたりと、落ち着きがなく騒がしい性格だったそうです。しかし、そんな気性も今ではすっかり落ち着いたそうですが、それでも、「もっと愛想は良くなって欲しいです(笑)」と宮原さん。

 ハルウララは今年18歳になりましたが、この暑さにも負けずに健康状態は良好で、脚元も非常に丈夫ということです。食べることが大好きで、特にニンジンとリンゴがお気に入り。さらには早食いでもあるそうなので、食欲があることは若さと元気の証でしょう。

 現在のハルウララは『ウーちゃん』という愛称で呼ばれていて、カメラ撮影する時は、きちんと目線を向けるそうです。アイドルホースゆえの自然に見につけた技でもあるんでしょうね。

 宮原さんは、波乱万丈な馬生を送ってきたハルウララが、これからは養老馬として、穏やかにのんびりと暮らして欲しいという思いから、引退馬協会さんのサポートの元で、『元競走馬ハルウララを見守る会~春うららの会~』を立ち上げました。毎月一口3000円(半口、複数口可)で会員さんを募集中で、寄付も随時受け付けているそうです。詳しいことは春うららの会のホームページ(http://mf-urara.jimdo.com/)をご覧ください。

 まだ募集を開始したばかりですが反響はかなりあるそうで、「まだ忘れられていなかったんだなぁって感動とうれしさでいっぱいになりました。馬を1頭養うのは簡単なことではありませんが、これからは穏やかに過ごせるよう、皆さんのお力添えをよろしくお願いします。余生を全うして欲しいです」(宮原さん)。




高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など