当コーナーでは、地方競馬に関するイベントや注目レース等の気になる話題を写真と共にご紹介します。
第14回JBCスプリント(JpnⅠ) 参考レース&注目馬解説
2014年10月31日
第14回JBCスプリント(JpnⅠ)
2014年11月3日(祝・月)盛岡競馬場 1,200m
2014年11月3日(祝・月)盛岡競馬場 1,200m
(出走表はこちらをご覧ください)
<参考レース>
■園田FCスプリント(14年6月19日|園田)
1着エスワンプリンス4着スマイルヴィジット
エスワンプリンス、スマイルヴィジット、スターボードの3頭が激しくハナを争い、3コーナーまでエスワンプリンスはやや劣勢だったものの、コーナーワークで盛り返し、4コーナーを回るところでは先頭に。スターボードとの差を徐々に広げて勝利。スマイルビジットは3~4コーナーから徐々に遅れをとったが、それでも4着に踏みとどまった。
■栗駒賞【JBCスプリントチャレンジ】(14年9月27日|盛岡)
1着ランドオウジ逃げたのはマイネヴァイザーで、断然人気となったランドオウジは楽な手ごたえでその2番手つけた。4コーナー手前でランドオウジが先頭に立ち、コスモフィナンシェがぴたりと追走してきたが、直線の坂を上がったあたりからランドオウジが徐々に後続との差を広げ、コスモフィナンシェに4馬身差をつけての圧勝となった。
■東京盃JpnⅡ【Road to JBC】(14年10月1日|大井)
1着ノーザンリバー2着ドリームバレンチノ
3着セイクリムズン
6着サトノタイガー
7着ハードデイズナイト
8着タイセイレジェンド
9着ヤサカファイン
浦和のサトノタイガーが前半33秒8というペースで逃げ、タイセイレジェンド、ハードデイズナイト、ドリームバレンチのと続き、セイクリムズンは中団、断然人気ノーザンリバーはスタートでダッシュがつかず後方からとなった。サトノタイガーは直線半ばまで粘っていたが、ドリームバレンチノがこれをとらえて先頭に立ちかけたところ、4コーナーでもまだ7番手あたりだったノーザンリバーが大外から追い込んでとらえてゴール。着差は半馬身だが余裕はあった。セイクリムズンは2着から2馬身差の3着。
<注目馬解説>
● ノーザンリバー(JRA)
3歳時にはアーリントンカップGⅢを制してクラシックにも乗ったが結果を残せず、ダートの短距離で真価を発揮。昨年11月のオープン初勝利以降は9戦7連対。今年、地方のダートグレードには4回出走して3勝。2着に負けたのも水の浮く不良馬場のかきつばた記念JpnⅢで、「滑って競馬にならなかった」(蛯名正義騎手)というものの、ゴール前だけで追い込んでハナ差2着と、勝ちに等しい内容。東京盃JpnⅡではダッシュがつかず後方からとなったが、蛯名騎手の落ち着いたレース運びで差し切り、今回のほとんどの有力馬には勝負をつけた。盛岡1200メートルは、昨年のクラスターカップJpnⅢでラブミーチャンの3着だったが、大接戦で着差は3/4馬身+アタマ。ダート短距離路線で今年もっとも力をつけた1頭。
● コパノリチャード(JRA)
アーリントンカップGⅢを勝っているように、3歳時は芝のマイルでも結果を残していた。4歳になった今年、1400メートルの阪急杯GⅡを制し、高松宮記念GⅠでは初めての1200メートルながらGⅠを制することとなった。その高松宮記念は、2番手から直線で先頭に立ち、10月のスプリンターズステークスGⅠを制することになるスノードラゴンに3馬身差。不良馬場で勝ちタイムは1分12秒2も要した。スプリンターズステークスの12着は、スタートで躓いた影響もあったようだが、もともと持てる能力を常に発揮できるタイプではないのかもしれない。今回は初めてのダートがこなせるかどうかに尽きる。
● サトノタイガー(浦和)
中央では芝で準オープン勝ちまで。オープンは芝もダートも走ったが、4着が最高という成績だった。今年春に浦和に移籍し、1600メートルの川崎マイラーズ、そして1200メートルのアフター5スター賞と重賞2勝。ハイペースで逃げた東京盃JpnⅡは、残り200メートル過ぎまで先頭であわやと思わせたが、最後は脚が止まって0秒9差の6着。今年の盛岡の馬場からJBCスプリントは東京盃より速いタイムでの決着が予想され、その速い馬場で逃げてどこまで粘れるか。
● ランドオウジ(岩手)
中央ではデビュー2戦目のダートの未勝利戦を勝ったのみ。中央最終出走から1年9カ月のブランクを経て、岩手初出走となったのが、7歳時の昨年6月。重賞では勝ち切れないレースが続いたが、今年6月の早池峰賞で重賞初制覇を果たすと、その後は8月のすずらん賞、そしてJBCスプリントチャレンジとして行われた栗駒賞を楽勝。中央馬相手では、クラスターカップJpnⅢが8着、前走マイルチャンピオンシップJpnⅠは10着だったが、得意の盛岡コースでどこまで差を縮められるか。
● タイセイレジェンド(JRA)
2012年、川崎で行われたJBCスプリントの覇者。しかしその後は、そのJpnⅠ勝ちによって斤量を背負わされることもあって苦戦が続き、勝ち星は昨年の東京盃JpnⅡのみ。今年ここまで2戦、クラスターカップJpnⅢ、東京盃JpnⅡ、ともに掲示板には届かずという成績で、それが斤量を背負ってのものなのかどうか。勢いのあった一昨年ほどの力を望むのはどうだろう。今回は、定量の57キロで、先行してどこまで粘れるか。
● ドリームバレンチノ(JRA)
昨年秋まではずっと芝の短距離を使われ、芝1200メートルのGⅢを2勝という実績。ダート初参戦となった昨年のJBCスプリントでは、4コーナーで最内を突くM.デムーロ騎手の好騎乗で、勝ったエスポワールシチーに1馬身半差2着と好走。続く兵庫ゴールドトロフィーJpnⅢでは、3コーナー手前から一気のまくりで直線突き放し、ダートでの重賞初制覇を果たした。今年の地方参戦では黒船賞JpnⅢでセイクリムズンの2着、東京盃JpnⅡではノーザンリバーに半馬身差の2着。地方のダートグレードではここまで4戦して連対を外していない。
● ティアップワイルド(JRA)
デビューからダートのみを使われ、当初は中距離だったが、3歳以降は1400メートル以下を中心に使われている。重賞タイトルは2012年の兵庫ゴールドトロフィーJpnⅢ、昨年のかきつばた記念JpnⅢの2勝。その後の成績はあまり冴えず、今年も3戦していずれも勝ち馬から1秒以上の差をつけられての敗戦が続いている。今回は盛岡までの輸送もあってと考えると、厳しいレースになるかもしれない。
● セイクリムズン(JRA)
一昨年6歳時の黒船賞JpnⅢからさきたま杯JpnⅡまで4連勝したときには、いずれ近いうちにGⅠ/JpnⅠのタイトルはと思わせた。しかしその後の勝ち星は、昨年、今年と黒船賞3連覇を果たしたうちの2勝のみ。とはいえ、地方のダートグレードでは大きく崩れることもほとんどない。今年、北海道スプリントカップJpnⅢでは見せ場なく5着に敗れたが、続く前走の東京盃JpnⅡではマイナス32キロの馬体減ながら、勝ったノーザンリバーから1/2+2馬身差の3着と好走。JBCスプリントは、2着、2着、3着ときて、今回で4年連続の参戦となる。
文・構成:斎藤修(サイツ)
写真:いちかんぽ
写真:いちかんぽ
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※ 当コンテンツの内容は、編集時点(10月31日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。
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