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ダートグレード競走を中心としたレースハイライトや、シリーズ競走等の特集、各種連載など盛りだくさんの情報をお届けします。

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グランダム・ジャパン2020

地方競馬では、牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を図るため、今年で11年目となる 世代別牝馬重賞シリーズ 「GRANDAME-JAPAN2020(グランダム・ジャパン2020)」を実施します。

全国各地で行われる牝馬重賞を世代別に体系づけ、競走成績によりポイントを付与。2歳、3歳、古馬の世代別ポイント獲得上位馬に対し、協賛各団体から日本軽種馬協会を通じボーナス賞金が授与されます。地方競馬の優れた牝馬の活躍の舞台を広げるとともに、交流を促進して魅力ある牝馬競走の実施を目指します。

地方競馬を代表する名牝「ロジータ号」の再来を願い、GRANDAME-JAPANに託された合言葉は「ロジータふたたび。」競走馬として、やがては母として、競馬の楽しみをより奥深いものとしてくれる牝馬たちの活躍に、是非ご声援をお願いします。

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2歳シーズン レーススケジュール

レース名 実施日 競馬場 距離 地区
園田プリンセスカップ 9/24(木) 園田 1,400m 北陸・東海・近畿
エーデルワイス賞 JpnⅢ 10/15(木) 門別 1,200m 北海道
ラブミーチャン記念 11/5(木) 笠松 1,600m 北陸・東海・近畿
ローレル賞 11/10(火) 川崎 1,600m 南関東
金沢シンデレラカップ 11/10(火) 金沢 1,500m 北陸・東海・近畿
プリンセスカップ 11/30(月) 水沢 1,400m 東北
東京2歳優駿牝馬 12/31(木) 大井 1,600m 南関東
  • 第22回
  • 園田プリンセスカップ

9.24 (木) 園田 1,400m

ダートに戻って能力の違い見せる
 逃げて直線突き放し5馬身差圧勝

グランダム・ジャパン2歳シーズンは今年もここからスタート。台風12号が心配されたが、関西地区にはほとんど影響がなく良馬場での実施。園田競馬場では翌週30日(水)からファンの入場再開が発表された。無観客での開催は、これで最後となることを願いたい。

近年は、シーズン終盤に向かうホッカイドウ競馬からの出走が目立ち、今年も4頭が遠征。人気面でも、展開的にも、その北海道勢が主導権を握ることとなった。

好スタートから先頭に立ったのは単勝1.7倍の断然人気に支持されたラジアントエンティで、デスブロー、マイハンプスと雁行状態で北海道勢が前を固めた。内で地元のアイルビーゼアもラジアントエンティをすぐ前に見る位置を追走した。

向正面中間を過ぎると、この4頭が後続との差を広げた。3コーナーを回ると、先頭のラジアントエンティが2番手以下との差を広げにかかり、鞍上の吉村智洋騎手はうしろを振り返る余裕の手応え。ムチを入れて気合をつけながら4コーナーを回ると、直線ではあっという間に後続を突き放しての圧勝となった。

5馬身差がついての2着は地元のアイルビーゼアだが、この馬も北海道デビュー馬。デビュー5戦目の未勝利戦を勝って兵庫に移籍。初戦のJRA認定アッパートライを快勝したことで、2番人気に支持されていた。

1馬身半差で3着に、前走リリーカップで3着に好走していた北海道のマイハンプス。園田デビューで2戦2勝のフセノチェリーは4着だった。

人気にこたえたラジアントエンティを管理するのは角川秀樹調教師で、鞍上の吉村騎手とは、3年前にこのレースを制したサラヒメと同じコンビ。その吉村騎手は、「道中は馬が物見して、ずっと外に張っていたので、今回はたぶん五分くらいしか能力を出せていないと思います。伸びシロしかないんじゃないかと思います」と、ここでは能力が一枚も二枚も抜けていた。

なお角川調教師はこの日、地元門別のイノセントカップにも管理馬が出走していたため、門別競馬場でレースを見守った。次走について、「エーデルワイス賞には、ほかにも(自厩舎から)出走予定馬がいるので、そこも視野に入れながら、グランダム・ジャパンのローレル賞か金沢シンデレラカップか、馬が(厩舎に)戻ってきてからの相談になると思います」とのこと。

ラジアントエンティはデビューから2連勝のあと、栄冠賞は6着。中央の芝に挑戦したが2戦とも結果を残せず、ダートに戻って遠征しての初タイトルとなった。北海道デビューの2歳馬の層の厚さをあらためて感じさせる一戦だった。

  • 取材・文
  • 斎藤修
  • 写真
  • 桂伸也(いちかんぽ)

Comment

吉村智洋 騎手

行けるのであれば行ってもいいとのことだったので、そのほうが不利もなく十分に力を発揮できると思ったので逃げました。厩舎スタッフのみなさんがしっかり仕上げてくれて、乗った感じでは2歳にしてはしっかりしていたし、返し馬の感じでも、ここでは力が抜けてるかなという感じでした。

角川秀樹 調教師

内枠に入ったので、もしかしたら逃げることになるかと思って見ていましたが、3コーナーから後続を離して思った以上に楽に勝てました。小回りコースだからか、外に張り気味だったのが気になりましたが、それを解消できれば、距離が長くなっても問題ないかと思います。