JBC2020

11月3日(祝火)大井競馬場

JBCクラシックJpnⅠ

大井10R 18:30発走 右2000m

データ分析

JRAが19連勝中のダートチャンピオン決定戦

ここ大井で2001年に第1回が実施されたJBC競走。クラシックではJRAが19連勝中。3連覇を成し遂げたアドマイヤドン(02~04年)、ヴァーミリアン(07~09年)や、2連覇のタイムパラドックス、スマートファルコン、コパノリッキーなど一時代を築いた名馬たちが競馬場が変わっても実力を発揮している。地方は4度の2着が最高で、今年こそ悲願達成なるだろうか。また武豊騎手は19回のうち17回に騎乗し、歴代最多の8勝をマークしている。ここでは大井で実施された過去7回の結果から傾向を探っていく。

4番人気以内での決着が4回

大井で行われた過去7回の単勝人気別成績では、1番人気は4勝を挙げており、3番人気は7頭中6頭が馬券絡み。勝ち馬はすべて4番人気以内で、1~4番人気のうちの3頭での決着が4回と堅く収まるケースが多い。5番人気以下で3着以内に入ったのは、04年6番人気・2着アジュディミツオー(船橋)、17年7番人気・3着ミツバ(JRA)など4頭のみ。無理に穴を狙う必要はないだろう。

[表1]単勝人気別成績(大井での過去7回)

単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-0-1-2 57.1% 57.1% 71.4%
2番人気 1-1-0-5 14.3% 28.6% 28.6%
3番人気 1-2-3-1 14.3% 42.9% 85.7%
4番人気 1-2-1-3 14.3% 42.9% 57.1%
5番人気以下 0-2-2-68 0.0% 2.8% 5.6%

8番より外が好走

3着以内馬21頭中13頭が8番より外で、03年は3着以内を独占。外枠優勢という傾向がある。また1~3番の連対はなく、3着2回のみ。内枠はデータ的に厳しい。

[表2]3着以内馬の馬番(大井での過去7回)

01年 03年 04年 07年 11年 15年 17年
頭数 15頭 15頭 13頭 16頭 12頭 16頭 13頭
1着 4 14 7 6 10 15 8
2着 8 12 6 12 9 5 12
3着 15 8 8 2 1 10 5

JRAの3着以内独占が4回

大井で行われた過去7回の所属別成績では、JRAが7勝、2着4回、3着6回。JRAを上位とみるのが定石といえる。地方は2着3回、3着1回だが、07年2着フリオーソ(船橋)は3番人気、01年2着マキバスナイパー(船橋)は4番人気。その他2頭も6、7番人気で地方馬のなかでは人気上位だった。

[表3]所属別成績(大井での過去7回)

所属 成績 勝率 連対率 3着内率
JRA 7-4-6-19 19.4% 30.6% 47.2%
地方 0-3-1-60 0.0% 4.7% 6.3%

勝ち馬は5~7歳

大井で行われた過去7回のうち近5回の年齢別成績では、5歳馬が3勝、2、3着各2回と好成績。なお勝利があるのは5~7歳で、スプリントでは比較的好成績の4歳だが、クラシックでは2着1回のみと不振。3歳は3頭出走して2着2回だが07年が最後(それ以降は出走なし)。経験豊富なベテランに注目したい。

[表4]年齢別成績(大井での過去5回)

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-2-0-1 0.0% 66.7% 66.7%
4歳 0-1-0-11 0.0% 4.5% 4.5%
5歳 3-2-2-11 16.7% 27.8% 38.9%
6歳 1-0-3-13 5.9% 5.9% 23.5%
7歳 1-0-1-9 9.1% 9.1% 18.2%
8歳以上 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%

日本テレビ盃上位馬か南部杯組

大井で行われた過去7回の3着以内馬のべ21頭のうち7頭は、同年の日本テレビ盃JpnⅡで1~3着に入っていた。同年のマイルチャンピオンシップ南部杯JpnⅠを使われた馬も6頭おり、03年は南部杯の1~3着馬がここでも上位3着まで独占。この2レースが好ステップといえる。なお07年1着ヴァーミリアン(JRA)はドバイワールドカップGⅠから直行での勝利で、08年名古屋、09年園田とクラシック3連覇を果たしている。17年3着ミツバ(JRA)やJRA京都で行われた18年の2、3着馬は前走がシリウスステークスGⅢだったが、今年は大井と同じ右回りの阪神ではなく、左回りの中京で実施される点は注意したいところ。

[表5]同年の日本テレビ盃出走馬の着順別成績(大井での過去7回)

着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1~3着 3-4-0-3 30.0% 70.0% 70.0%
4着以下 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%

[表6]同年のマイルCS南部杯出走馬の着順別成績(大井での過去7回)

前走 成績 勝率 連対率 3着内率
1~3着 2-2-1-3 25.0% 50.0% 62.5%
4着以下 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%

勝つのはこういう馬!

大井で行われた過去7回の勝ち馬のうち、01、07年を除く5頭には、『前走が日本テレビ盃または南部杯で3着以内』。01、03年を除く5頭には、『2走前がダートGⅠ/JpnⅠで4着以内』という共通項があった。近走のダートGⅠ/JpnⅠで好成績かつ“Road to JBC”の競走でも結果を残している馬を狙いたい。なお同年の帝王賞JpnⅠ・1~4着馬は3勝、2着2回、3着3回の好相性。同5着以下から3着以内に入った馬はいない。

[表7]優勝馬の『前走・着順』と『2走前・着順』(大井での過去7回)

優勝馬 前走・着順 2走前・着順
01年 レギュラーメンバー ブリーダーズGC・3着 マリーンS・3着
03年 アドマイヤドン マイルCS南部杯・1着 エルムS・1着
04年 アドマイヤドン マイルCS南部杯・2着 帝王賞・1着
07年 ヴァーミリアン ドバイWC・4着 川崎記念・1着
11年 スマートファルコン 日本テレビ盃・1着 帝王賞・1着
15年 コパノリッキー 日本テレビ盃・3着 フェブラリーS・1着
17年 サウンドトゥルー 日本テレビ盃・2着 帝王賞・4着

(栗田勇人)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。