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特集

3歳秋のチャンピオンシップ 2018

3YO AUTUMN CHAMPIONSHIP

 本シリーズは、各地の3歳主要重賞競走を戦った有力馬が11月に実施されるダービーグランプリへと集結し、地方競馬の秋の3歳王者の座を争うもので、以下のカテゴリーに応じてボーナス賞金(馬主)が設けられています。

 今年は新たに「園田オータムトロフィー」が対象競走に加わり、またカテゴリーDとしてJBC競走への出走もボーナス賞金の対象となりました。

 なお、昨年は複数のカテゴリーの競走とダービーグランプリに優勝した場合は、高い方のボーナス賞金が適用され優勝回数は考慮されませんでしたが、今年は1,000万円を上限に、条件を満たすごとに200万円加算されることとなり、ボーナス賞金の面でも充実化が図られております。

 充実の秋、成長の秋、飛躍の秋など競走馬にとって大きな意味合いを持つ「3歳秋」を舞台に繰り広げられる熱戦にご期待ください。


3歳秋のチャンピオンシップ2018の総括はこちらです

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9.26(水)
秋の鞍

ロータスクラウン賞

10.1(月) 佐賀競馬場 2,000m スーパージェット
10.14(日)
黒潮菊花賞

直線抜け出し佐賀二冠達成 再び全国の舞台を視野に

 佐賀3歳三冠は、昨年までは飛燕賞(2月)、九州ダービー栄城賞(5月下旬)、ロータスクラウン賞(9月下旬)だったが、今年度から佐賀皐月賞(4月)を一冠目と改めた。また、ロータスクラウン賞は2004年の創設以来1800メートルだった距離が今年から2000メートルとなり、前身の九州菊花賞と同距離となった。昨年から『3歳秋のチャンピオンシップ』に位置付けられ、西日本ダービー(10月23日、金沢)、ダービーグランプリ(11月18日、水沢)を目指す馬にとっては、両競走と同じ2000メートルを経験できる貴重な機会となっていきそうだ。
 ロータスクラウン賞は本来、前日の9月30日に組まれていたが、台風24号が週末に九州に接近。開催は通常通り開始されたが、強風のため第3レース以降が取り止めとなり、翌10月1日に続行競馬として開催となった。
 この日は台風一過で好天に恵まれたが、前日までの雨の影響は残り、ロータスクラウン賞も不良馬場での実施。発走時刻は日没の直前で、今年度からの通年薄暮開催のために設置された真新しい照明設備に灯をともしての3歳三冠目のスタートとなった。
 スタートでハナに立ったスターオブソレイユがそのまま先頭を確保する一方、スーパージェットは九州ダービー栄城賞と同様に、ゲートの出が悪く後方からとなったが、その後は中団まで進出。レース前半は位置取り争いもさほどなく流れていった。
 向正面でスーパージェットが位置取りを上げていき、4コーナーでは2番手へ浮上。逃げ粘るスターオブソレイユを直線で交わして先頭に立つと、危なげなく抜け出して勝利。2馬身差の2着にマイメン、さらに1馬身半差でベルセルクが3着に入線。上位3頭は春までの3歳重賞(旧S1重賞)で勝利を挙げ、その後は他場遠征を経験しており、力通りの決着となった。高知からの遠征馬は道営所属時に王冠賞(門別)3着の実績があるマイネルセボンが4着で、コウエイスーシェフが7着だった。
 スーパージェットの鞍上に起用された吉村智洋騎手(兵庫)は、1日現在、地方全国リーディングトップだが、2位の森泰斗騎手(船橋)が迫ってきている。「園田は週に3日しかないので難しいですが、来週の日月は佐賀で騎乗します。佐賀で重賞を勝つのは初めてで、表彰台に立ててとても気持ちいいですね」(吉村騎手)と喜びの表情。同馬を管理する九日俊光調教師は、昨年スーパーマックスで九州ダービー栄城賞とロータスクラウン賞を勝利しており、2年連続で佐賀3歳二冠馬を輩出した。
 スーパージェットは転入馬のため、西日本ダービーへの出走資格はないが、ダービーグランプリには登録の予定で、JBCクラシックJpnⅠ(JRA京都)へ挑戦のプランもあるとのこと。春シーズンに引き続き、全国の舞台での活躍を期待したいところだ。
取材・文:上妻輝行
写真:早川範雄(いちかんぽ)

コメント

吉村智洋騎手

ゲートは出ない馬ですが、その後の位置取りは予定通りでした。抜け出したら遊ぶと聞いていましたが、今日も遊んでいました。台風で1日順延となりましたが、馬場が回復して差しが届くようになったので、かえって良かったのではないでしょうか。

千葉新太郎厩務員

前走の大淀川賞(4着)は、休養明けで全然仕上がっていませんでしたが、ひと叩きしてずいぶんよくなりました。今日のデキならA級相手でもそこそこやれると思ってましたので、同じ3歳相手なら負けられないところでした。伸びしろもあるので今後が楽しみです。