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特集

Road to JBC

実施日レース名格/シリーズ競馬場距離
10/3(水)日本テレビ盃JpnⅡ船橋1,800m
10/8(祝月)マイルチャンピオンシップ南部杯JpnⅠ盛岡1,600m
10/10(水)東京盃JpnⅡ大井1,200m
10/11(木)レディスプレリュードJpnⅡ/GDJ大井1,800m

第31回 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ

10/8(祝・月) 盛岡競馬場 1,600m ルヴァンスレーヴ

ジーワン馬5頭の豪華メンバー 古馬初挑戦の3歳馬が突き放す

 今開催(9月29日)から盛岡競馬場が薄暮開催となり、日が暮れるとともに山の上にある競馬場だけに気温が低下してジャンバーでも羽織りたくなるほどだが、当日は前年度を大きく上回る入場者数となりファンファーレが鳴り響くとスタンドの盛り上がりは最高潮。ダートコース全面をLED照明に照らされて行われる記念すべき南部杯。それにふさわしいGⅠ/JpnⅠを制した5頭が参戦と豪華なメンバーとなった。
 かしわ記念、帝王賞と目下JpnⅠを2連勝中のゴールドドリームが1.6倍で単勝1番人気。全日本2歳優駿JpnⅠを制し、前走はジャパンダートダービーJpnⅠを直線一気で勝利と文字どおり3歳世代最強馬ルヴァンスレーヴが2.1倍で人気を分け合うかたちで一騎打ちムード。ちなみに3番人気には今年のフェブラリーステークスGⅠ勝ち馬ノンコノユメが9.9倍。
 当日は良馬場。コパノリッキーが連覇した一昨年(1分33秒5・レコード)と昨年(1分34秒9)は稍重の馬場状態で、その時と比べても3秒ほど時計がかかる馬場となり、平均的な馬場と比べても1秒は時計を要す状態だった。
 昨年はゴールドドリームが大きく出遅れたが、今年はノンコノユメが大きく出遅れ。「ゲートがうるさくてガチャガチャとテンションが高くなりすぎていた」と内田博幸騎手。残り800メートルから動くも4着まで。
 この日は外々を回る馬の活躍が目についた馬場傾向でも外枠12番を引いたルヴァンスレーヴは、まずまずのスタートを決めて先行馬を見るかたちの6番手につけた。淡々と流れて平均的なペース。3コーナーから徐々にエンジンがかかり、外を回って4コーナーでは先行勢を射程圏に。直線は坂を上がってから、もう一段ギアをあげて一気に後続を突き放す強さで1分35秒3(12.8-10.9-11.5-11.7-12.2-12.2-11.5-12.5)は馬場差を考えると好タイムといえる。
 今年はスタートも良かったゴールドドリームは中団につけ、勝ち馬ルヴァンスレーヴの直後に。「今日のポジションは良かったし、勝ち馬が動くと一緒に動けた、最後は突き放されてしまい相手が強かったですね」とクリストフ・ルメ-ル騎手。
 勝ったルヴァンスレーヴのミルコ・デム-ロ騎手は、「初めて乗った時から、半端ではない馬だと思っていた。レース(経験を)積むごとに強くなっているし、今日は古馬との初対決で勝てて、すごく強い」と。レースから引き上げてくる際のパフォーマンス、インタビューでの喜びの表現や、ファンへのサービス精神が旺盛なのは、さすがスーパージョッキーと感じとれた。
 ルヴァンスレーヴの馬主、株式会社G1レーシング広報によると、「このあとは一旦、宮城県にある山元トレーニングセンターへ放牧に出して、次走は12月2日・中京競馬場で行われるチャンピオンズカップから2019年のフェブラリーステークスを目指します」と発表があった。

地方競馬全国協会理事長賞の副賞として畜産品が贈呈された

地方馬最先着は8着のコスタアレグレ(高知)
取材・文:峯村正利
写真:いちかんぽ(佐藤到・早川範雄)

コメント

M.デム-ロ騎手

今日は鞍をつけた時にすごく良い状態だと思った。スタートが大事だと思っていたが、いいスタートが切れたし、道中もリズム良く走っていた。勝ってくれてとても嬉しい、今後が楽しみです。

南田雅昭調教助手

レースを使うごとに精神面が充実してきました。前走後は南部杯を目標に調整し、順調に乗り込まれていい仕上がりで挑むことができました。いつもスタートが悪い馬ですが、今日はこの馬にしてはスタートも良かったです。前走の2000メートルの距離もいいですが、1600メートルも合っています。