牡3 JRA 矢作芳人厩舎 通算8戦6勝
父:リアルスティール
母:フォエヴァーダーリング
母の父:Congrats
雄大な馬体で当初から大物感を漂わせていたが、入念にゲート練習を積んだ3戦目が、2番手から後続を突き放して、最後は流す圧巻V。その後は必然的に海外へ。終始外を回る形だったサウジダービー、序盤から出していき早めに立ち回ったUAEダービーをモノにすると、続くケンタッキーダービーでは出負けから3~4角で一気に脚を使う形に。初めて土がついたが、シエラレオーネとの馬体を接しての死闘は後世に語り継がれるほど。半年後のBCクラシックでは、そのシエラレオーネのマクリに置かれたものの、直線でまた盛り返した。正攻法も追い込みも可能で、ジャパンダートクラシックの勝ち方が示すように同世代では国内無敵。来年へ向け古馬も撃破するか注目。
(競馬ブック・橋本篤史)
牡7 JRA 高木登厩舎 通算36戦11勝
父:オルフェーヴル
母:ミルフィアタッチ
母の父:キングカメハメハ
前走のブリーダーズCクラシック(GI)はまさかの10着に大敗。しかし、管理する高木登調教師は「状態面に関してはとくに変わりなくいつも通りでした」と語った後、更に続けた。「ただ、競馬へ行って自分からハミを取らないまま終わってしまいました」。その点を考慮して、今回はブリンカーを装着する。アメリカ遠征後は着地検疫を挟んでの参戦なので「ギリギリ間に合った感じ」と言いながらも「しっかり走れる状態にはなっています」と言い、更に続けた。「身体的には若くて全く衰えは感じさせません」。となると、東京大賞典連覇中で、ドバイワールドC(GI)でも1着(23年)、2着(24年)と、世界を相手に勝ち負けして来た実力を改めて見直したい。
(平松 さとし)
牡5 JRA 高木登厩舎 通算20戦8勝
父:キタサンブラック
母:チェストケローズ
母の父:Uncle Mo
前走のチャンピオンズC(GI)を2年連続で2着に好走。その後、高木登厩舎に転厩。21年のデビュー戦(6着)当時に所属していた厩舎に戻った。「当然ですが、以前とはまるで違います。具体的には大分、落ち着きが出てきました」と、高木調教師は昔との差異を語る。前々走のJBCクラシック(JpnI)が初JpnI勝利といえ、昨年の東京大賞典が2着なら、実力は折り紙付きと言って良いだろう。とくにその東京大賞典はウシュバテソーロと半馬身差、前走のチャンピオンズCもレモンポップ(昨年のJRA賞最優秀ダート馬)と頭の上げ下げの勝負(結果、ハナ差負け)をしているのだから、悲観する内容ではない。国内外の競馬場を問わず安定して結果を残している近走の競馬ぶりからも軽視は出来ない。
2024/12/01 中京 左1800mチャンピオンズC GI
2
2024/11/04 佐賀 右2000mJBCクラシック JpnI
1
2024/09/08 ソウル 左1800mコリアC GIII
2
(平松 さとし)
牡3 JRA 佐々木晶三厩舎 通算8戦5勝
父:マジェスティックウォリアー
母:ネフェルティティ
母の父:ゴールドアリュール
昨年7月に中京で新馬を勝ったあと、しばらくは1400mを使われていたが、徐々に距離を延ばして更に強さを増してきた。寒椿賞を皮切りに、ヒヤシンスS、ユニコーンS、そして東京ダービーと破竹の4連勝。なかんずく、今回と同舞台の東京ダービーでは好位から抜け出して6馬身差の圧勝だった。当初は出遅れて後方からというパターンが多かったが、今はレースぶりにも幅。長く脚も使える。前走のジャパンダートクラシックではフォーエバーヤングから1秒4も離されたが、18キロ増でもそう太くはなくても、夏場から立ち上げてまだ本調子にはなかったのかも。また少しレースは空いたが、馬体も動きも力強く、気配は前走時以上。自身のパフォーマンスは上げられそうだ。
(競馬ブック・西村敬)
牡4 JRA 音無秀孝厩舎 通算14戦4勝
父:マインドユアビスケッツ
母:アムールポエジー
母の父:ネオユニヴァース
22年全日本2歳優駿の覇者。3歳時にはサウジダービーで3着のあと、UAEダービーを勝利。そのまま渡米してケンタッキーダービーは6着、秋にはBCクラシックで2着と世界を股にかけて活躍している。前走はハナに行ってペースを作ったが、強い馬にマークされる厳しい展開。決着時計も2着した昨年より2秒以上速く、この馬には不向きだった。帰国後は坂路中心の攻めだが、馬体の張りが良く疲れはなさそう。それどころか、実戦を使いつつ動きに余裕が出てきて、休み明けだった前々走よりもいいくらい。大井の2000mは直線の長いコースだが、東京大賞典に限れば先行勢が優勢。スピードのあるこの馬にとって舞台設定は悪くない。巻き返しに注意が必要。
(研究ニュース・小野颯真)
牡5 JRA 新谷功一厩舎 通算18戦6勝
父:リーチザクラウン
母:エミーズプライド
母の父:キングカメハメハ
3歳時はUAEダービーを勝ち、JBCクラシック、チャンピオンズCで2着。4歳時は再度中東に遠征してサウジC、ドバイワールドCで5着。帰国緒戦となった帝王賞はタッチの差で2着惜敗。韓国に遠征したコリアCは10馬身差で圧勝した。5歳となった今年はサウジC、かしわ記念で大敗したが、マーキュリーCで復活をアピール。韓国に再遠征したコリアCはウィルソンテソーロを寄せ付けずに圧勝し、連覇を達成した。ただ、勢いに乗って臨んだ3度目のチャンピオンズCは好位から伸び切れず11着。レースは上手だが、1800mでは1分51秒台が精一杯。中央の時計が速くなりやすいダートより地方の深いダートの方が合う。2000mはまったく問題なし。メンバーは強力だが、うまく立ち回れれば食い込み可能。
2024/12/01 中京 左1800mチャンピオンズC GI
11
2024/09/08 ソウル 左1800mコリアC GIII
1
2024/07/15 盛岡 左2000mマーキュリーC JpnIII
1
(競馬ブック・牟田雅直)
牡5 大井 坂井英光厩舎 通算17戦12勝
父:ダノンレジェンド
母:オムスビ
母の父:オレハマッテルゼ
秋の復帰戦こそ8着だったが、叩いての前走・勝島王冠は2着と着実に調子を上げてきた。デビューからの17戦、すべてでコンビを組むのは西啓太騎手。デビュー前から素質に惚れ込み、ここまで大事に育て上げてきた。これまで、実戦で「自分から位置を取りに行く競馬を教えてきた」と振り返り、前走は2番手から早め先頭に立つという「自分の競馬はできた」と相棒の走りに合格点を与えた。その後の調整は順調で、17日の1週前が実質的な本追い切り。シャンブル(A2格付け)を相手に「最初から最後まで馬体を併せる形で併入し、時計も良かった。以前より追い切りでの動きはいいし精神面の成長を感じる」と状態アップの手応えを感じている。初のダートグレード参戦だった6月の帝王賞では地方馬最先着の5着。3度目のJRA馬との対戦となる今回は、さらなる前進に期待がかかる。
(スポーツ報知・志賀浩子)
注記
当ページは、12月24日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。