レースの見どころ
2011年から交流重賞となったレディスプレリュード。昨年まで13回はすべてJRA所属馬が優勝。他の交流重賞と比べても極端な傾向ですが、今年も昨年の1~3着、アーテルアストレア、グランブリッジ、ライオットガールが揃って出走。そこにJBCレディスクラシックの覇者アイコンテーラー、神奈川記念を勝ったヴィブラフォンが加わり、どうやら同様の勢力図。そのJRA勢の比較がポイントで、何れもここまで十分の実績を築いてきた強豪だけに案外頭を悩ますところ。地方勢では地元大井の好調馬ラブラブパイロが応戦。
デビューから一貫して芝路線でしたが、昨夏ダートに切り替え即BSN賞1着と方針転換がズバリ的中。更にJBCレディスクラシック1着。逃げるヴァレーデラルナを2番手マーク。テリオスベルの奇襲攻撃をガッチリ受け止め、2着グランブリッジに4馬身差は掛け値なしに優秀。近2戦は川崎記念3着、エンプレス杯5着ですが、2番手で追い駆けた相手がライトウォーリア、オーサムリザルトでは致し方なし。リフレッシュ効果絶大で大井1800mなら、復活の舞台装置は整った感じです。
3歳6月に川崎の関東オークス1着。以降はすべて交流重賞で全国を転戦。ブリーダーズゴールドカップ、TCK女王盃、エンプレス杯とトータル4勝。ここしばらく勝ち運に見放されていますが、川崎記念2着、帝王賞4着と牡馬相手に善戦。エンプレス杯ではオーサムリザルトにクビ差肉薄。更に地力強化が窺えるし、確実に上位に押し上げて来る末脚は信頼度一番。調教の動きは地味でも実戦タイプ。川田騎手とのコンビで突き抜けるシーンも。
初めて交流重賞に挑戦したのは昨年3月のエンプレス杯でグランブリッジの4着。そしてレディスプレリュードでは武豊騎手が騎乗。常にグランブリッジの背後で機を窺い、同じタイミングで動いて競り勝ち、見事に雪辱を果たすとともに初タイトルをゲット。その後クイーン賞ではテリオスベルを破り1着。前走のスパーキングレディーカップでは破格の末脚を繰り出し1着。更に箔付け。再び武豊騎手を鞍上に迎え連覇の可能性も十分にありそうです。
3勝クラスを勝って即交流重賞の神奈川記念に挑戦したヴィブラフォン。キャリックアリード、ユティタムとのデッドヒートを凌いで1着。前走のスパーキングレディーカップはアーテルアストレアの3着ですが、ペースを考慮なら0.3秒差は評価できる内容。連下にはマーク必須ですが、前走で減らした馬体は戻したい。 昨年はレパードステークスを勝った勢いで参戦したライオットガール。一旦先頭の見せ場でアーテルアストレア、グランブリッジと大接戦。以降クイーン賞1着、兵庫女王盃1着と充実の4歳。前走のスパーキングレディーカップは出遅れが致命傷。それでも道中追い上げる根性を発揮して5着。本来の先行策で反撃に警戒。
提供 ケイシュウNEWS 吉羽 孝
注記
当ページの情報は、9月30日(月)17時現在のものです。
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