レースの見どころ
JBCを見据えてのトライアルレースだが、本場ブリーダーズカップをめざす2頭の出走でより一層盛り上がりをみせる。国内では説明不要の強さを誇るウシュバテソーロ、国内戦は久々になるデルマソトガケ。以前は海外帰りは割り引き必要のセオリーが存在したが、現在の調整技術をもってすれば軽視する材料にはならない。この2頭中心だろう。一矢報いたいのは距離延長で見直し必要なウィリアムバローズ、メイショウハリオも船橋コースはかしわ記念勝ちの好相性。ウシュバテソーロ一強と断言はできず、骨っぽいメンバーがそろい一筋縄では…。
2023年ドバイワールドカップ覇者で、ダート競馬の最高峰ブリーダーズカップクラシック5着入着と現時点で日本最強ダート馬の称号は揺るがない。昨年と同じローテーションで挑むが、相手強化はなく難なく突破する可能性大。今年のドバイワールドカップは最強逃げ馬ローレルリバーの前に成す術なしも、世界2位の鬼脚を披露。このあとのブリーダーズカップクラシックが目標といえど、ここで取りこぼすわけにはいかない。貫禄をみせつけたい。
こちらもかしわ記念以来の久々になるが、その前走は初めての距離・地方遠征でペース、馬場への戸惑いもあり度外視していい。オープン昇格後重賞ではなかなか順番が回ってこなかったが、今年1月東海ステークスで初制覇。1800mはこれまで5勝と相性抜群。鉄砲も利くタイプでスムーズに立ち回れさえすればウシュバテソーロ相手でも肉薄できるのでは。
未勝利勝ちから3連勝で全日本2歳優駿を勝ちJpnI覇者に。2023年以降はサウジアラビア、ドバイ、アメリカと国外の大レースに照準をあわせ、勝ち星こそUAEダービーのみだが、ブリーダーズカップクラシックではウシュバテソーロに先着の2着と大健闘。久しぶりの国内戦となるが、乗り慣れたルメール騎手で問題なく立ち回り次第では再びの先着もありそう。
これまでJpnIを3勝のメイショウハリオ。帝王賞3連覇の偉業はならなかったが、サウジカップ取り消しでリズムが狂ったのも確か。船橋コースはかしわ記念勝ちがあるし、再度放牧明けだが立て直し成功で道中スムーズならチャンス十分。ナニハサテオキとギガキングは格段に相手が上がるが、南関東重賞制覇の実力馬、ここでも通用の力は持ち合わせている。JRA勢に破たんがあれば馬券圏内があっても。
提供 日刊競馬 鈴木 宏哉
注記
当ページの情報は、9月24日(火)17時現在のものです。
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