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ウシュバテソーロ

牡7 JRA 高木登厩舎 通算34戦11勝

父:オルフェーヴル
母:ミルフィアタッチ
母の父:キングカメハメハ

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昨年同様、秋の始動戦にここを選んだウシュバテソーロ。ドバイワールドカップ(GI、以下ドバイWC)以来の実戦というのも全く同じで、管理する高木登調教師は現状を次のように語る。「中間は阿見のチェスナットファームで調整し、約1ケ月前に帰厩しました。状態に関しては去年と同じ感じで良いですよ」。今年はまだ勝ち鞍こそないものの、僅か2戦しかしておらず、それがサウジC(GI)2着、ドバイWC・2着なのだから、23年のドバイWC優勝がフロックでない事を自らの力で証明していると言ってよいだろう。この後、アメリカのブリーダーズCクラシック(GI)に再挑戦する予定も昨年と全く同じ。世界の大一番で勝ち負けするためにも、ここで恥ずかしい競馬が出来ないだろう。

(平松 さとし)

デルマソトガケ

牡4 JRA 音無秀孝厩舎 通算12戦4勝

父:マインドユアビスケッツ
母:アムールポエジー
母の父:ネオユニヴァース

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一昨年の全日本2歳優駿の覇者。3歳以降はUAE、アメリカ、サウジと転戦。ケンタッキーダービーではスタートが決まらないなかでも長く脚を使って上位争いに加わり、ブリーダーズCクラシックでは2着入着。世界の一線級で互角に戦ってきた。パワーがあって、切れるというよりは長く脚を使うタイプ。力のいる馬場で、流れも緩みにくい地方の小回りは合っていそう。距離も1800mあれば不足はない。ドバイWC後は、8月初旬に栗東に帰厩して入念に乗り込まれ、調整も順調。体はいくらか立派に映るが持て余すことなく動けており、9月11、16日とCWでド迫力の動きで併走相手を軽々と捩じ伏せた。力を出せる態勢に仕上がっている。

(競馬ブック・坂井直樹)

ウィリアムバローズ

牡6 JRA 上村洋行厩舎 通算18戦7勝

父:ミッキーアイル
母:ダイアナバローズ
母の父:シンボリクリスエス

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3歳夏からダートに転向してトントン拍子で出世。重賞初挑戦となった22年みやこSでは大敗を喫したが、それを糧に更にレベルアップ。今年の東海Sで遂にタイトルを手にした。前走のかしわ記念は6着。初めての1600m、しかも不良馬場でよりスピードが求められる競馬に。師は「雨が降り過ぎた影響で地面を掴まえづらかった。距離も含めて参考外の一戦。軽いダートにも良績はあるけど、力のいる馬場を軽く走るタイプだから、良馬場の方がいいね」と振り返る。今回は実績のある1800m。持ち味の先行力を生かしてリズム良く運べれば巻き返せていいだろう。5月以来の実戦となるが、いつも通りコースと坂路を併用して乗り込みは入念。仕上げにも抜かりがない。

(競馬ブック・広瀬健太)

メイショウハリオ

牡7 JRA 岡田稲男厩舎 通算25戦9勝

父:パイロ
母:メイショウオウヒ
母の父:マンハッタンカフェ

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3連覇を目指した帝王賞は9着。昨年のJBCクラシックに続いて得意の大井で敗れたことになるが、海外での取消後とあって調整の難しさがあったことに加え、年齢的なものかちょっとズブさが出ていること、昨秋から変わった力のいる砂質も合わないようで、追い上げが利かなかった。船橋も一昨年秋から大井と同じ砂に替わっているが、こちらでは昨年のかしわ記念で結果を出している。コース替わりはプラスと出そう。ズブさが出ていることを考えれば、かしわ記念より1ハロン長い1800mもいいだろう。9月16日の坂路では一杯に追われるテーオーロイヤルに馬なりで先着。状態も上がっていそう。あとは切れ味を生かせる締まった馬場状態が叶えば。

(競馬ブック・坂井直樹)

ナニハサテオキ

牡5 浦和 平山真希厩舎 通算19戦8勝

父:ジャングルポケット
母:ファーマジェンヌ
母の父:プリサイスエンド

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JRAでは芝の1勝クラスで3着が最高だったが、南関転入後はダートを舞台に【7400】の連対パーフェクトと一変。復帰戦の前走でフリオーソレジェンドカップSIIIを勝利し、重賞初制覇を果たすまでに出世した。その前走は、コース巧者のギガキングを終始射程に入れての競馬。直線で一気に脚を伸ばし3馬身差で快勝した。平山真希調教師は「目標になる馬がいる展開も、流れも良かった」と振り返る。メキメキと頭角を現す愛馬は「もともとのポテンシャルが高かった」と言うが、気性の激しい同馬を再生したのは元騎手の調教師自らが騎乗しての調整のたまものだ。レース後は順調で、「1週前は無理のない走りで時計が出ている。前走よりいい意味で気合いも乗っている。当該週はサッと息を整えるぐらい」と、万全の態勢で本番に臨む。

(スポーツ報知・志賀浩子)

ギガキング

牡6 船橋 稲益貴弘厩舎 通算36戦14勝

父:キングヘイロー
母:ウルフコール
母の父:バブルガムフェロー

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前走は初代王者となったフリオーソレジェンドカップSIIIに連覇を狙って出走。2着だったが、ここへの権利をシッカリつかんだのはさすがだ。しかし、勝ち馬に差されたのは「正直、ショックだった。一番“怖い”と思っていた相手に、ビッシリとマークされたのも厳しかった」と稲益貴弘調教師は悔しさをにじませる。それと同時に「勝った馬は別定56kgで、こちらはメンバートップの58kgを背負っていた。3コーナーからは自分で動けていたし、直線の伸びも良かった」とレースを分析。今度こその思いを新たにしている。22年の日本テレビ盃は5着、23年は目の外傷で出られなかった。今年は「中間は順調だし、1週前は併せで無理なく時計が出た」と好調の手応えをつかんでおり、意欲を燃やして参戦する。

(スポーツ報知・志賀浩子)

注記

当ページは、9月20日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。