注目馬情報 Attention

ディクテオン

セン6 JRA 吉岡辰弥厩舎 通算24戦8勝

父:キングカメハメハ
母:メーデイア
母の父:キングヘイロー

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以前はズブくて砂を被ると嫌がる面もあったが、徐々に気性が成長して機動力も備わってきた。鮮やかなマクりを決めた昨年の浦和記念で初重賞制覇。続く名古屋GPは早めスパートから押し切ってコースレコード勝ちを収めた。今年も交流重賞を狙って使われたが、ダイオライト記念、川崎記念、名古屋GPと3戦連続で4着。一線級が揃った帝王賞はスタートで後手を踏み、3~4角もかなり外を回る形になったが、最後まで渋太く脚を使って3着。厳しい展開でよく追い上げた。スタミナがあって長くいい脚を使えるのが長所。パサパサで力のいる馬場が合うタイプで距離も長い方がいい。入念に乗り込まれて仕上がりは良好。相手関係が楽になる今回はチャンス十分。

(競馬ブック・牟田雅直)

メイショウフンジン

牡6 JRA 西園正都厩舎 通算31戦7勝

父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター

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ブリリアントSで2着馬を差し返すように二枚腰を使って久々の勝利。平安Sでも渋太く食い下がって3着し、いい形で臨んだマーキュリーCだったが8着と珍しく大敗。最内枠で、隣の馬が最初の3ハロンを34秒5で飛ばしたことでテンに行けず内で揉まれる形になり、向正面で外へ出して上がっていこうとしたものの、ちぐはぐな形になった分、動けなかった。展開が向かなかっただけで力負けではないし、立て直しを図り、攻め駆けはしないが、中間もいつも通りにプールと坂路併用での調整で順調。昨年にウィルソンテソーロの半馬身差2着した実績のある舞台で、揉まれずにマイペースで運んで渋太さを生かせれば、巻き返せるだけの力は十分にある。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ダイシンピスケス

牡6 JRA 森秀行厩舎 通算33戦5勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ダイシンキャンディ
母の父:アグネスタキオン

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ダートを中心に出走し、地方交流戦にも挑戦。川崎1500mで初勝利を挙げ、2勝目は船橋1800m。その後は長く勝てずにいたが、中央で上位争いに加わることもあった。次の勝ち鞍は2勝目から約2年後の阪神1800m。行きっぷり良く逃げ、後続に4馬身差をつける完勝だった。続く3勝クラスの中山1800mでも積極的にハナを取りにいって押し切り勝ち。脚抜きのいい馬場は向いている。オープン入り緒戦の仁川Sでは2番手でリズム良く運び、3角を過ぎたあたりで先頭に立つと、そのまま渋太く脚を伸ばして勝利した。3連勝の勢いは重賞上位経験馬が相手でも侮れない。久々だが、中間は坂路で好時計が出ている。距離は延びるものの、砂を被らず運べれば。

(研究ニュース・森田美菜)

サンマルパトロール

牡4 JRA 大橋勇樹厩舎 通算21戦4勝

父:ビーチパトロール
母:サンマルアリュール
母の父:ゴールドアリュール

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初勝利は笠松の地方交流戦のダート1400m戦。これを使って「馬体が逞しくなった」と陣営。だが、昇級後は発馬が安定せず、成長曲線はやや緩やか。休養を挟んだ3歳の秋に差す競馬を習得し、1勝クラスを卒業。2勝クラスも勝ち上がりに時間を要したが、4歳の夏に本格化。2、3勝クラスを2連勝。中京のダート中距離が合うのだろうが、前々走など、前が断然有利な馬場傾向のなか、後方から大外を回って差し切った内容はインパクト大。前走も判で捺したかのようなレースぶりで直線一気の末脚で勝負を決めた。あの決め手なら重賞で相手強化されるここでも楽しみ。前走後も鋭い脚捌きで気合いも乗って充実一途。今後を占う意味でも試金石の一戦になる。

(競馬ブック・信根隆二)

テンカハル

牡6 JRA 矢作芳人厩舎 通算33戦5勝

父:キングカメハメハ
母:ジンジャーパンチ
母の父:Awesome Again

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瞬発力勝負が不得手で当初は切れ負けしていたが、長丁場特有の消耗戦で豊富なスタミナを発揮できるようになり素質が開花。ダートにシフト以降は、キックバックも気にせず、メンバー最速の上がりを記録するなど、馬場や流れを問わず、堅実に駆けていたが、加齢とともに気持ちの入り方が以前ほどではなく、今春の2戦は凡走。札幌遠征も輸送疲れが出て本調子では臨めなかった。攻め駆けせず、併走追いでは遅れることが多いので、判断は難しいが、母は米国のGIを6勝。出脚が鈍く、小回りが向くとは言えないが、船橋ではウシュバテソーロの2着に来たほどで、深い砂でのパワー勝負は歓迎。勝負どころからバラければ、息の長い末脚が武器になる。

(競馬ブック・橋本篤史)

アンタンスルフレ

セン6 愛知 角田輝也厩舎 通算33戦11勝

父:トーセンジョーダン
母:エーシンチェロキー
母の父:ディープインパクト

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東海地区きっての中・長距離レースの第一人者。だが、今年6戦は本来の先行力が影を潜めている。入着を果たしたのは4月の名古屋・東海桜花賞での4着のみ。それも失速して粘りを欠き、勝ち馬から1秒4差離されたゴールと、スランプにあえいでいる。3月の中央GII・阪神大賞典挑戦(14着)の疲れや、本来のデキまでになかなか至らず、思うようなパフォーマンスが発揮できていない。前走の金沢・イヌワシ賞では、スタートから行きっぷりひと息で見せ場少なく7着に終わった。しかし主戦・丸野勝虎騎手は「少し上向いてきた感触がある」とこの中間気配に光が見えはじめているのも事実。直前のトライアル惨敗に、さらにハードルが上がった中央馬らを相手にしたダートグレード競走。さすがに大きな事までは言えない。まずは掲示板確保、そして地方馬最先着を果たし、復活への足掛かりにしたい。

(西尾 敦)

注記

当ページは、9月18日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。