レースの見どころ
今年で35回目を迎えるテレ玉杯オーバルスプリント。2011年に指定交流競走となり毎年9月に実施。過去13年の勝敗の内訳はJRA10勝、地方3勝。地方で勝利した馬は、引退後TCKで誘導馬として活躍し、この7月に世を去ったセイントメモリー。韋駄天として鳴らした浦和・小久保厩舎のノブワイルドが2勝。今年はJRA勢4頭を迎え7頭立て。過去2年は1・2・3人気が上位を占めて順当に収まっていますが今年はどうか。JRAは交流重賞で実績を残しているサンライズホーク、イーグルノワール。地方初参戦のスレイマン、テーオーステルスも虎視眈々。迎え撃つ地方勢の筆頭は昨年2着のスマイルウィ。少頭数とはいえ案外難解な一戦。
姉ジェンティルドンナに倣い芝路線を歩むと思われましたが、巨漢パワーを見込まれ3戦目からはダートに転向。それが図に当たり連戦連勝で一気にオープン入り。しばらく停滞したものの年明けの小倉で復活V。その後は重賞レースで2着2回。タイトルゲットも視野に入ってきました。意外に鉄砲駆けの利くタイプ。初の1400mがどうかですが、スタートセンスに長けスッと先行できる脚があるだけに問題なしと判断。先行抜け出しに期待しました。
デビューから一貫してダート路線。6戦目にユニコーンステークスに挑戦して15着の殿り負け。以降は1400m主体のローテーション。3勝クラスで約1年ほど停滞しましたが、昨年11月に勝ち上がり、その勢いでオープン緒戦となるリステッド競走のすばるステークスも勝利とにわかに活気づいてきました。近2戦はコースロスがあったり体調が伴わなかったりと敗因はハッキリ。ここを照準にキッチリ仕上げてきたなら、主戦の川田騎手で大仕事をやってのける可能性も十分。
デビュー戦は芝1800mに出走も15着の大敗。2戦目からダートに切り替え一気に4連勝でオープン入り。そして4歳夏から交流重賞路線に参入してサマーチャンピオン、兵庫ゴールドトロフィー、かきつばた記念と3連勝。とりわけ諸々不利がありながらハイラップで飛ばして凌いだかきつばた記念が秀逸。一躍全国区へ。近3戦がサッパリですが、前走は59キロに加えてレースぶりがチグハグ。日程が順延したことも僅かに影響した可能性も。今回はデムーロ騎手に手が戻って先手主張とみれば豹変が怖い。
昨年はさきたま杯、テレ玉杯オーバルスプリントがともに大接戦の2着だったスマイルウィ。その実力は折り紙付き。ただし、前走のスパーキングサマーカップがよもやの大敗。状態面に一抹の不安はありますが、少頭数の外枠で斤量54キロ。条件的には申し分ないのでパワー先行復活のシーンも。デビュー4戦目に兵庫ジュニアグランプリに挑戦したイーグルノワール。ハイペースを4コーナー先頭から差し返す根性を発揮してサトノフェニックスに競り勝ちタイトル奪取。続く全日本2歳優駿では千切られたとはいえ、世界のフォーエバーヤングの2着。素材の良さは言うまでもなし。近況ひと息ですが、軽量52キロはいかにも魅力で要注意。
提供 ケイシュウNEWS 吉羽 孝
注記
当ページの情報は、9月17日(火)17時現在のものです。
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