牡6 JRA 池添学厩舎 通算18戦5勝
父:キングカメハメハ
母:ドナブリーニ
母の父:Bertolini
デビュー3戦目にダートで大差圧勝。4歳を迎えると3連勝で一気にオープンへ。そこからしばらくクラスの壁に苦しんだが、23年8月の阿蘇S(6走前)からブリンカーを着用して成績が安定。経験を積んで力をつけた部分も大きいだろうが、今や重賞の上位常連になりつつある。ベストは小回りの1700m。スタートが速く、集中力が途切れにくいという意味でも忙しい流れが合っているよう。今回が初めての1400mになるが、「スタートが上手。1周する競馬でコーナーもそこまで急ではないのでうまく流れに乗れそうです。地方の砂も合うと思います」と池添学師。適性は低くなさそうだ。超大型だが休み明けは苦にしないタイプ。動きも良く、仕上がりもいい。
(競馬ブック・広瀬健太)
牡7 船橋 張田京厩舎 通算33戦16勝
父:エスポワールシチー
母:アップライジング
母の父:コマンズ
今年初戦、かきつばた記念(3着)以来、約5カ月ぶりの実戦だった前走、スパーキングサマーカップは休み明けの影響か10着。昨年、重賞3勝を挙げた南関東トップマイラーが思わぬ惨敗を喫した。そこから1カ月。「良くはなってきたが、まだ歩き方とかが気にいらない」と話す張田京調教師の口ぶりからは、まだ復調途上といった様子だった。それでも今回の舞台はゴールドカップSI連覇、ダートグレード2着2回(23年さきたま杯、テレ玉杯オーバルスプリント)など輝かしい実績を残してきた浦和1400m。南関東の大将格として恥ずかしいレースはできない。張田師も「いつか必ず復活させる」とキッパリ。ここで復権への足がかりをつかむ。
(スポーツニッポン・大澤太久)
牡3 JRA 音無秀孝厩舎 通算8戦3勝
父:ブリックスアンドモルタル
母:アルティマブラッド
母の父:シンボリクリスエス
ダートに路線変更して3連勝。全日本2歳優駿では離されはしたが、のちのケンタッキーダービー3着馬フォーエバーヤングの2着に入った能力。ただ、以降が伸び悩み。雲取賞は「輸送がありながらも太めでの出走が堪えた」と。兵庫CSは「ゲートの中でゴソゴソして出負け」と陣営。前走は中間に捻挫があり、流れに乗れたが追い込み決着になり、展開が向かず。すべてに敗因はある。今回の浦和1400mは直線が短く、先行馬が断然有利。近年もその傾向が強く、先行抜け出しを得意とするこの馬にとってはプラスだろう。久々になり、これまでと違い、速い時計があまり出ていないのは気になるが乗り込み本数は十分で息の保つ仕上げ。新調整で巻き返し期待。
(競馬ブック・信根隆二)
セン5 JRA 牧浦充徳厩舎 通算14戦7勝
父:リオンディーズ
母:ローマンブリッジ
母の父:ブライアンズタイム
芝1800mのデビュー戦こそ振るわなかったが、2戦目で距離を詰め、ダートに替えて一変。単勝万馬券で未勝利を勝つと、トントン拍子で4連勝。一気にオープン入りを果たした。昇級して3戦は芳しい結果が出なかったが、昨年のサマーチャンピオンを皮切りに兵庫ゴールドトロフィー、かきつばた記念と重賞3連勝。それらのレースのように先行して揉まれない形が最適だろう。近走の不振は出遅れたりして位置を取れていない分もある。サマーチャンピオンに使ってから間がないが、11日にはコースでサッと。順調に乗られて元気はいい。実力馬。左回りそのものは問題なく、うまく流れに乗って集中して走れれば変わり身があっていいだろう。
(競馬ブック・西村敬)
牡5 JRA 奥村豊厩舎 通算19戦5勝
父:キタサンブラック
母:エーシンエムディー
母の父:キングカメハメハ
昨年11月の西陣S、今年1月のすばるSと2連勝。ここまで時間はかかったが、5歳を迎えてようやく本格化してきた。ここ2戦が案外だが、2走前は「跨ってからずっと普段とは様子が違いました。別馬のようでした」と川田騎手。前走は休み明けで攻め量が少なかった。いずれも状態面が敗因で、力負けではない。そこから再び間隔が空いたが、奥村豊師は「牧場の方が涼しいので、ギリギリまでそちらで待っていました。入厩して日は浅いですが、フレッシュな状態ですよ」とコメント。立て直した効果がいくらかありそうだ。自身の時計はきっちり走るタイプで、勝っても負けても1400mでは概ね1分24秒台でまとめている。その観点から見ればタフな地方のダートは合いそう。久々の重賞挑戦でも侮れない。
(競馬ブック・広瀬健太)
注記
当ページは、9月13日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。