目下３連勝中、ダートでは通算６戦５勝とまだ底を見せていない上がり馬。前走の東京・欅Ｓでの勝ち時計1.21.9はここ最近の中では2021年に勝ち上がったタガノビューティーと同タイムの好時計でそこで破った相手がエンペラーワケアなら相当な能力を持った馬とみていいだろう。最近少し出負けするシーンが多いものの、それだけスケールの高い走りをしているという事。初めての地方ダートとなるがセンス抜群、初のグレード制覇となっても全く不思議ない逸材。

ドバイゴールデンシャヒーン２着からの復帰初戦。これだけの巨漢馬ならまずは仕上がりが重要視したくなるところだがきゅう舎に戻ってからの乗り込みは十分すぎるようで久々でも力を出してくれそうな仕上がり。昨年重馬場1.09.0の２着惜敗も盛岡ダートへの適性能力は十分示してくれたいい走り。大型馬でもダッシュ能力は秀でているだけに単騎逃げは十分可能なワンターンコース、今年は是が非でも戴冠といきたいはず。

前走の松風月Ｓは一昨年の覇者オーロラテソーロが制した盛岡と合う条件。前走こそゲート内で待たされてしまって出遅れてしまい後方一気で差し切ったがゲートの出は本来悪くないタイプで弾けっぷりも強烈。盛岡の長いバックストレートならポジショニングは自由自在、前走勝ちで本格化の兆しを見せているならグレードレース参戦もうなずける素材。今回は盛岡コースを知り尽くす武豊騎手のエスコートなら上位争いも夢ではない。

クロジシジョーは大井・東京スプリント２着からの参戦。前走は出遅れてイン強襲も実らず惜敗だったが上がり37.1は最速。ここに向けての臨戦態勢は上々で力を発揮してくれそうな仕上がり、ワンターンコース向きの決め手あり盛岡コースなら軽視はできない。ケイアイドリーは３月のドバイゴールデンシャヒーン９着から巻き返しを狙う参戦。スムーズな走りができなかったここ最近、この頭数と相手関係なら本来の能力を発揮できるだけに見直したいところ。他地区から唯一参戦してきた道営スペシャルエックス、中央勢との力関係が何とも言えないが前走後はここに照準、自慢のスピードがどこまで通用するかだけ。