牡5 JRA 齋藤崇史厩舎 通算16戦7勝
父:ダイワメジャー
母:ウィーミスフランキー
母の父:Sunriver
4歳1月の遠江Sで4勝目を挙げてオープン入り。コーラルS・4着を挟んで京都競馬場GO記念を勝つと、続くプロキオンSではリメイクをしりぞけて重賞初制覇。昨年のクラスターCではそのリメイクに敗れたが、3着リュウノユキナには3馬身。東京盃はコースレコードで押し切った。フェブラリーSはマイルに加えて厳しいペース。ドバイゴールデンシャヒーン(1200m)でもハナを切り、2着に好走した。重戦車のような力感溢れる馬体から繰り出すスピードが最大の武器。1200~1400mのダートでは(7.3.0.1)、一度ある4着も0秒1差と、確実に力を出せるタイプ。海外遠征帰りで4カ月半ぶりだが、しっかりと負荷をかけて十分に乗られ、動きも力強い。いきなり力を出せそうだ。
2024/03/30 メイダン 左1200mドバイゴールデンシャヒーン GI
2
2024/02/18 東京 左1600mフェブラリーS GI
9
2023/10/04 大井 右1200m東京盃 JpnII
1
(競馬ブック・西村敬)
牡4 JRA 木村哲也厩舎 通算7戦5勝
父:ロードカナロア
母:カラフルブラッサム
母の父:ハーツクライ
ダートでは通算6戦5勝、2着1回とまだ底を見せていない。現在圧勝続きの3連勝。前走では根岸S(GIII)の覇者を1馬身1/4しりぞけて、3着はそこから更に5馬身千切ってみせた。ただし、このところスタートで出負け気味になっているが、この点について、管理する木村哲也調教師は「そこは課題になるでしょう」と語り、中間の調教の感じでは問題なさそうとの事。また、ここ5戦にわたり左回りばかりを使われているが、これに関しては「意識しているわけではありません」と続けた。能力的には最有力な1頭で、あとは初めてとなる1200メートルがどうかだが、木村調教師も「こればかりはやってみないと分からないけど、勿論、大丈夫だと思って使います」と表情を曇らす事なく語った。
(平松 さとし)
牡5 JRA 岡田稲男厩舎 通算26戦6勝
父:フリオーソ
母:サイレンスラヴ
母の父:スペシャルウィーク
キャリアを重ねながら強くなり、5歳を迎えた今年はもう一段階レベルアップ。1月のジャニュアリーSでオープン初勝利を挙げると、続く令月Sも完勝。千葉Sは4着に敗れたが、これは中間に攻めを手控える期間が。状態が本物ではなかったことが敗因。前走の東京スプリント2着がこの馬本来の実力だろう。一番の魅力は確実で鋭い決め手。最近は展開が向かないなかでも上位に食い込むケースが増えてきた。とはいえ盛岡の小回りコースは初めて。最後の直線は300mしかない。ある程度の位置を取れるかが今回のポイントになりそう。それに加えて良績は中3週以内に集中。どちらかと言えば休み明けは苦手な傾向。ただ、充実期を迎えた今ならクリアできるかもしれない。
(競馬ブック・広瀬健太)
牡5 JRA 松永幹夫厩舎 通算21戦6勝
父:ロードカナロア
母:サンビスタ
母の父:スズカマンボ
デビュー2戦目からダート戦に使い3戦2勝。その後は昇竜S、端午Sで昨年のクラスターCを勝ち、海外重賞を2勝しているリメイクの2着。2勝クラスからオープンへは僅か5戦で昇級。ただ、ここからは好走しても勝ち切るまでには至らず。転機は今年4月の京葉S。初の1200m戦で離された3着ではあったが、それまでの折り合いを気にしながら先行する形から、後方で脚をためて直線では馬群を割って追い込むスタイルに変貌。新たな長所を引き出すことに成功。続く天王山S、松風月Sは鋭い末脚に磨きがかかって2連勝。今回は昨年のプロキオンS・13着以来の重賞挑戦だが、底を見せていない1200mで直線が長い盛岡競馬場なら、まったく違った結果が期待できる。
(研究ニュース・石井大輔)
牡7 JRA 村山明厩舎 通算26戦8勝
父:エスポワールシチー
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold
使いながら徐々に力をつけ、5歳春に鳴門Sを勝ってオープン入り。気性面でも成長してためが利くようになり、決め手にも磨きがかかってきた。その後も着実に勝ち星を積み重ね、天保山S、りんくうS、大和Sとオープン特別を3勝し、昨年の北海道スプリントCで念願の重賞制覇を成し遂げた。中東遠征は慣れない環境で力を出せなかったが、まだ年齢的な衰えはない。1400mでも結果を出しているが、現状は折り合いの心配をせずに済む1200mがベスト。馬場状態を問わないタイプなので時計が速くなりがちな盛岡にも対応できそう。今回は帰国緒戦で仕上がり状態が一番のポイントになりそうだが、入念に乗り込まれて態勢はほぼ整った。このメンバーでも立ち回りひとつ。
2024/03/30 メイダン 左1200mドバイゴールデンシャヒーン GI
9
2024/02/24 サウジ 左1200mリヤドダートスプリント GIII
6
2023/12/20 園田 右1400m兵庫ゴールドトロフィー JpnIII
2
(競馬ブック・牟田雅直)
牡4 北海道 田中淳司厩舎 通算16戦6勝
父:ダノンレジェンド
母:ファーマクリーム
母の父:スニッツェル
2歳時に兵庫ジュニアグランプリJpnIIで2着に逃げ粘り、その後も快速で鳴らしていた。しかし、昨年の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは、ボヌールバローズやJRA勢の二の脚が速く、中団の内で砂を被る形となった。しかし、初めて経験するようなレースでも怯むことなく、直線は内を捌いて3着に追い込み、陣営を驚かせた。オグリキャップ記念は、砂の深い内を通らざるを得ない1番枠で力を発揮できなかったが、地元に戻ったポラリスサマースプリントで巻き返した。好スタートを切りながら、2番手で折り合いをつけ、4コーナーで先頭に躍り出る形での勝利は、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIの経験が大いに活きた。1週前追い切りとなる1日、JRA札幌で行われるコスモス賞に出走するエイシンキャプテンと併せ、3F34秒8-1F12秒1をマーク。攻め駆けするタイプながら、使いながら確実な上昇カーブを描いている。控える形が板についた今なら、初のダートグレード制覇も夢ではない。
(古谷 剛彦)
牡5 岩手 板垣吉則厩舎 通算46戦12勝
父:コパノリッキー
母:キモンレッド
母の父:サウスヴィグラス
門別1勝から2歳秋に転入。出走取り消し後のJRA認定競走を完勝して大井入りしたが、2着3回にとどまり昨年5月に再転入。8勝を荒稼ぎした。冬場はJRA入りして4戦着外に終わって里帰り。現在まで2勝、2着2回と安定した取り口を見せている。板垣吉則調教師「昨年は押せ押せで使って夏負けになってしまった。その反省から無理のないローテーションで順調そのものです。ただ今度は相手が相手ですからね。強気なことは言えない。自分の競馬に徹してどこまで――といった感じかな」。姉キモンルビーは高知、南関東で計19勝、重賞4勝。弟もすでに12勝。父母、子供たちも活躍するんだから馬主冥利につきますよね、コパさん。
(松尾 康司)
注記
当ページは、8月7日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。