注目馬情報 Attention

ヴィブラフォン

牝5 JRA 高木登厩舎 通算16戦5勝

父:ドレフォン
母:ヴィンテージローズ
母の父:ゼンノロブロイ

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前走の兵庫女王盃(JpnIII)は初めての園田、距離も過去最長ではあったが、それにしても勝ち馬から1秒8差は負け過ぎた感。高木調教師は「スタートで躓いて後手に回る形になってしまったのが痛かったです。元々口向きが固く、難しい面のある馬なので、ポケットに入る形の競馬になると、力を出せません」と唇を噛んで言う。3走前には3勝クラスを圧勝し、前々走の神奈川記念ではその後JRAの準重賞を勝つユティタムらに完勝。力を発揮出来る流れになれば前走のような事はないはず。園田遠征から約3カ月が経ち「長距離輸送の疲れは回復し、状態は良い」との事。「以前に比べて体が増えてきているのは良い傾向です。あとは一にも二にもモマれない競馬になってくれれば巻き返せるはず」と高木調教師。

(平松 さとし)

キャリックアリード

牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算10戦4勝

父:キズナ
母:アイリッシュシー
母の父:Galileo

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JRA在籍時に7戦4勝、交流重賞の神奈川記念でも2着に好走した実績の持ち主。大井に転入後もクイーン賞、エンプレス杯でともに3着、兵庫女王盃で4着と牝馬のダートグレードで互角の走りを披露。今年のグランダム・ジャパン古馬春シーズンで総合優勝を果たすなど、牝馬ではトップクラスの力を示している。藤田輝信調教師は「強い馬と戦ってきたことで、力をつけてきている感じです。前走後はここを目標に調整して、順調そのもの。マイルも走ってきているので距離に不安はありません。グランダム・ジャパン(古馬)秋シーズンの初戦ですから、いいスタートを切りたいですね」と、春秋連覇に向けても気合は十分。ここも好勝負を演じるに違いない。

(大貫 師男)

ライオットガール

牝4 JRA 中村直也厩舎 通算15戦6勝

父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ

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昨年11月のクイーン賞以降はスタートが安定していて、出脚も良く、楽に好位で構えて余裕をもってレースができている。大崩れなく走れているのはそのレースセンスの良さによるところが大きい。前走のエンプレス杯も行く馬を行かせてスムーズに運べていたのだが、直線はジリジリと盛り返すのが精一杯。結果的に距離がちょっと長かったか。今度はマイル戦。流れは少し忙しいかもしれないが、身上のスタートセンスをもってすれば対応はできそう。前走以上の終いの踏ん張りを見込める条件と言える。ただ、この中間はちょっと乗り込みを緩められた期間がある。状態面での上積みという点では強調しづらく、当日の気配には十分に注意したいところだ。

(競馬ブック・坂井直樹)

スピーディキック

牝5 浦和 藤原智行厩舎 通算22戦10勝

父:タイセイレジェンド
母:デザートフラワー
母の父:サイレントディール

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3年連続でNARグランプリのタイトルを受賞している地方競馬の女王。前走は阪神牝馬Sに参戦し、初芝で11着に終わった。レース後の反動も思ったより大きく、立ち直りに時間はかかったそうだが、この舞台に向けて入念に乗り込みが行われてきたという。去年のスパーキングレディーCは優勝したレディバグにアタマ差の2着で悔しい結果。関係者が今年にかける思いは強い。藤原智行師は「最終追い切りも良い動きで、申し分のない仕上がり。得意の1マイルで、忘れ物を取りにいきます!北海道時代にエーデルワイス賞を勝っているので、今度は南関東で(交流重賞を)勝つ姿を見せたいですね」と期待を寄せた。去年の雪辱を果たし、重賞10勝目を狙う。

(高橋 華代子)

アーテルアストレア

牝5 JRA 橋口慎介厩舎 通算20戦7勝

父:リーチザクラウン
母:スターズインヘヴン
母の父:ワークフォース

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牝馬限定のダートグレードでは上位常連。エンプレス杯は左回りの2100mで水分を含んだ馬場と好条件が揃っていたが、序盤で行きたがるところを見せたのが誤算で、4コーナーではすでに脱落の脚いろと珍しく崩れてしまった。更に逃げ馬が作る緩急のあるペースにも対応できなかった印象で、これはトビが大きいフットワークからくる弱点。好走パターンは自分のリズムで早めに動いていく形。昨年までの差し一手より、相手や展開に合わせられるようになっている。ただ、今回は初の1600m。リズム良く追走できるかが大きなポイントになるが、1コーナーまで距離があるコースレイアウトは助けになりそう。枠順やペース次第であっさり対応することも考えられる。

(研究ニュース・石井大輔)

ミラクルティアラ

牝4 JRA 野中賢二厩舎 通算14戦4勝

父:ヘニーヒューズ
母:ミラクルレジェンド
母の父:フジキセキ

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加用元調教師の下で、堅実に走ってきた馬。3勝クラスの卒業に意外な時間を要したが、これまで戦ってきた相手を考えると、能力の高さが十分に分かる。野中厩舎に転厩して緒戦だが、野中師は「さすがに疲れが残っていてリフレッシュさせた。ここまで強いメンバーを相手に堅実に走ってきたなかで、出負けして差してきた3走前の内容が一番いいように映った。ここは重賞メンバーにもなるし、急かして行かすよりもこれまでと違って出たなりで脚をためる競馬を考えている。ゲート練習もしてきたし、五分に出て脚をためられればだね。今後のためにもそういう競馬を経験させたい」と期待感が伝わってきた。転厩を機に新星ミラクルティアラ誕生の予感。

(研究ニュース・井尻雅大)

ドライゼ

牝5 大井 真島大輔厩舎 通算14戦4勝

父:Gun Runner
母:ジュリエットシアトル
母の父:Seattle Fitz

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デビューから2連勝を飾り、3戦目の関東オークスは5着だった。2走前のアリエスS(4歳以上3勝クラス)は、ゴール前5頭横並びの接戦をクビ差制し、オープン入り。前走の平城京Sは9着だったが、その後は大井競馬場の小林牧場に厩舎を構える真島大輔厩舎に移籍した。真島師自ら調教に乗っているそうで、「攻めてもエサは食べてくれるし、うまく調整はできていると思います。スピード感はないですが、時計は出ているのでビックリしています(笑)。ゲートの中でソワソワするところがあるので、初めて(スタートの際)尾持ちをする予定。オーナーサイドが期待を込めて入れてくださったので、応えたいです」とコメント。この路線でどんな存在になっていくのか楽しみにしたい。

(高橋 華代子)

ボヌールバローズ

牝4 大井 福永敏厩舎 通算13戦4勝

父:ヘニーヒューズ
母:ジュリエットソング
母の父:ディープインパクト

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軽快なスピードを武器に、ラブミーチャン記念と楠賞を制覇。今年の梅見月杯でも0秒1差の3着に粘るなど、全国の舞台で好走している。前走のしらさぎ賞は4着だが、初めての左回りに加えて大外枠、さらにスタートで滑ったこともあり、先手を奪うのにだいぶ脚を使った。スムーズに逃げられれば、さらなるパフォーマンスを発揮できたはずだ。福永敏調教師は「前走後はここを目標に在厩で調整してきました。中間も好時計が出ていますし、馬体はできている感じです。相手はそろっていますが、他馬が牽制し合うような展開になってくれれば」とポイントを挙げる。作戦に迷いがないのは強みで、左回りも2度目。自分のリズムで逃げられればチャンスが巡ってくる。

(大貫 師男)

注記

当ページは、6月28日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。