注目馬情報 Attention

レモンポップ

牡6 JRA 田中博康厩舎 通算15戦10勝

父:Lemon Drop Kid
母:Unreachable
母の父:Giant's Causeway

CHECK!

2023年度のJRA賞最優秀ダート馬に選定されたのがレモンポップだ。前走はサウジアラビアへ遠征してサウジC(GI)に挑戦。12着に敗れた。田中博康調教師は「チャンピオンズCを勝っているけど、本質的には短距離向き。前走を気にする必要はありません」と言い、今回の1400メートルは「ぴったり」と続けた。帰国後はダーレーのミッドウェイファームでリフレッシュ。5月11日には美浦に帰厩した。「加齢と共に固くなっているけど、想定の範囲内。順調に乗り込まれ、好仕上がりです」と田中博師。久々の短距離戦という事で、調教ではテンから押して行く等、工夫されているのがよく分かる。「初めての浦和がどうか?ですが、やる以上は言い訳には出来ません」と同師。最優秀ダート馬が貫録を見せるか。期待したい。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

シャマル

牡6 JRA 松下武士厩舎 通算21戦10勝

父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル

CHECK!

一昨年4月、3勝クラスを勝った直後に東京スプリントでリュウノユキナを退けてJpnIII制覇。サマーチャンピオン、オーバルスプリント、黒船賞とJpnIIIを3勝上乗せしたあとはしばらく勝ち星から遠ざかったが、今年の黒船賞で連覇を達成すると、それを足掛かりにかしわ記念も危なげなく逃げ切って嬉しい初JpnI勝ちとなった。主に好位差しで結果を出してきたが、ハナを切ったのはここ2戦だけで、ともに完勝。スピードを最大限に生かすこの形がよりいいのかも。浦和は競走中止だった昨年のこのレースを除けば3、1着と相性はいい部類。中間は初めてプール併用の調整だが、CWでもしっかり乗られ、反応もいい。デキ落ちはなく力を出せる態勢にありそうだ。

(競馬ブック・西村敬)

イグナイター

牡6 兵庫 新子雅司厩舎 通算27戦12勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

CHECK!

兵庫県競馬所属馬として初の海外挑戦だった前走のドバイゴールデンシャヒーン(GI・1200m)は、世界の快速馬たちを相手に5着。同馬を管理される新子雅司調教師は「スタートで若干出遅れて難しい競馬にはなりましたが、最後まで辛抱してくれましたし、地力が強化されていることを改めて確認できた内容でした」と当時を振り返る。今回は渡航後の競走、初物尽くしだっただけに、中間の状態も非常に気になるところだが、師によれば「輸入検疫後は宇治田原優駿ステーブルで休ませていました。帰厩してから1カ月近く調整していますが、反動などはまったく感じられませんし、元気一杯です」とのこと。今回のさきたま杯はディフェンディングチャンピオンとして臨む一戦だが、連覇に向けて師の期待も大きい。「昨年は1カ月間で2度の南関遠征ということで、調整の難しさもありました。そこから考えれば、今回は良い仕上げができていますし、昨年以上の状態で臨めそうです」と談。2つ目のJpnIタイトル奪取へ向け態勢は万全だ。

過去3走の競走成績

(中司 匡洋)

サンライズホーク

セン5 JRA 牧浦充徳厩舎 通算12戦7勝

父:リオンディーズ
母:ローマンブリッジ
母の父:ブライアンズタイム

CHECK!

デビュー戦はゲート内の駐立が悪く、アオッて出て後方のまま。芝云々より難しい面が出たよう。立て直されてダートに矛先を向けると素質が輝き始め、未勝利から4連勝でオープン入り。昇級後は不振もサマーチャンピオンからブリンカーを着用し、重賞3連勝を飾る。期待した前走は11着だが、敗因を模索すると、不良馬場で苦手とする時計の速い決着になったことと、すんなり先行できず難しい面が出たことが挙げられる。2走前のレース後、M.デムーロ騎手は「先頭に立っている時は止まらず走る」と。牧浦調教師は「精神的にピリピリして難しい馬」と。連勝中でも表裏一体のようなコメント。今回も自分自身との闘いだが坂路で自己ベスト。攻め強化で反撃。

(競馬ブック・信根隆二)

タガノビューティー

牡7 JRA 西園正都厩舎 通算35戦7勝

父:ヘニーヒューズ
母:スペシャルディナー
母の父:スペシャルウィーク

CHECK!

経験豊富な7歳。根岸S・13着で今年はまさかのスタートになったが、フェブラリーSでは見せ場十分の4着。続くかしわ記念でも好走を見せ、2年連続の2着。意外にも重賞勝ち鞍はないものの、実力はここでもまったく見劣りしない。主戦場は左回りのマイル戦。成績を見ると東京に良績は多いが、一瞬の脚が持ち味のタイプで、直線が長いコースではゴール前で勢いが鈍りがち。地方の小回りの方が合っているように思える。1400m自体も問題はない。あとは展開が向くか否か、勝ち切れるかどうかは、そこがポイントになるだろう。もともと調教は動かない傾向。この中間も格下に後れを取っているが、これは前走も同じ。しっかりと負荷をかけられていることが何より。ここまで順調に進められている。

(競馬ブック・広瀬健太)

アマネラクーン

牡7 浦和 小久保智厩舎 通算25戦17勝

父:パイロ
母:ホウショウアマネ
母の父:Unbridled's Song

CHECK!

3歳5月のデビュー戦を大差で圧勝した浦和の生え抜き。2、4戦目こそ2着に敗れたが、5戦目から7連勝を挙げ、重賞初挑戦の12戦目、4歳時のゴールドカップで5着に敗れるまで11戦連続で連対した。その次走から4連勝。だが、5歳時もプラチナカップ7着、ゴールドカップ4着と重賞では苦戦した。その後に3連勝を挟み、6歳時のプラチナカップ2着で重賞初連対。ゴールドカップ3着、川崎マイラーズ6着を経て、前走のプラチナカップで念願の重賞初勝利を挙げた。実績の大半が地元の1400m。小久保智調教師は「時計もあるし、しまいは必ず伸びる。メンバーが強いだけで、いつも通りに1400mを使うような感じで」。7歳にして開花した素質馬が得意の舞台でJpnIに挑む。

(牛山 基康)

バスラットレオン

牡6 JRA 矢作芳人厩舎 通算25戦5勝

父:キズナ
母:バスラットアマル
母の父:New Approach

CHECK!

3歳春にニュージーランドTで重賞初制覇。その後は本調子を欠いたが、海外初挑戦のゴドルフィンマイルで久々の勝利を挙げた。それからはダートと芝の二刀流で国内外を問わず活躍。また、近走は控える競馬を覚えて好走レンジが広がり、ダートでは安定した成績を残す。昨年の当レースでは外枠から押して先行した分、ラストに苦しくなったが、地方の時計のかかるダートへの適性は示した。コリアスプリントは能力の高さで3着になったものの、JBCスプリントを見る限り1200mは少し短い。今回は1400mで海外遠征帰りは昨年と同じ。攻めでは楽な手応えで好時計が出ているし、見た目にも毛ヅヤが良くスムーズな走りができていて、状態は申し分なし。

過去3走の競走成績

(研究ニュース・小野颯真)

オメガレインボー

牡8 浦和 小久保智厩舎 通算42戦7勝

父:アイルハヴアナザー
母:ワイキューブ
母の父:アグネスタキオン

CHECK!

JRA所属で6勝を挙げ、5走前から浦和所属となった。移籍初戦に1400mのオープン特別を快勝。さきたま杯と同舞台を経験すると同時にエルムステークスGIII・2着など重賞でも好走してきた実力を見せつけた。次走のフジノウェーブ記念はゴール寸前に勝ち馬に捉えられてアタマ差の2着、続く川崎のオープン特別は逃げた勝ち馬を捉えられず2着と惜敗。2走前のかしわ記念JpnIでは10着と崩れたが、前走のオグリキャップ記念では黒船賞JpnIIIの3、2着馬を相手にクビ、アタマ差の3着と巻き返した。小久保智調教師は「前が動いてくれるメンバーの方がレースはしやすいのかなと思う。変わらず元気はいい」と話す。展開が向けばここでも好走は可能だろう。

(牛山 基康)

注記

当ページは、6月14日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。