注目馬情報 Attention

ショウナンナデシコ

牝5 JRA 須貝尚介厩舎 通算23戦9勝

父:オルフェーヴル
母:ショウナンマオ
母の父:ダイワメジャー

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5歳を迎えて本格化。年明けのTCK女王盃JpnIIIこそテオレーマからクビ差で惜敗したが、次走のエンプレス杯JpnIIを皮切りに、牡馬相手のJpnI・かしわ記念を含めて、スパーキングレディーカップJpnIIIまで交流重賞を4連勝。破竹の快進撃を続けてきた。そのあとは秋に備えてリフレッシュ。復帰初戦のレディスプレリュードJpnIIは向正面でマクッてくる馬がいてイレギュラーな展開。結果3着で連勝はストップしたが、須貝尚介調教師は「57キロを背負って砂の深い内々を通っていた分、それにヨーイドンより自分でレースを作っていくくらいの方がいいタイプだから」と、本番への見通しについて余裕綽々だ。巻き返しに注目したい。

(競馬ブック・井上 政行)

グランブリッジ

牝3 JRA 新谷功一厩舎 通算7戦4勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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初勝利までに3戦を要したが、その後、一歩ずつ階段を駆け上り、6月の川崎の関東オークスJpnIIで重賞初挑戦で初制覇を飾った。そして、古馬に挑んだブリーダーズゴールドカップJpnIIIで2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。そこで負かしたのがプリティーチャンス。そのプリティーチャンスが、次走のレディスプレリュードJpnIIでショウナンナデシコ等を負かしただけに、ここで通用の下地は十分。新谷功一調教師は「体重こそ変わらないが、華奢だった馬が随分と良くなってきた。成長を感じるし、体に張りも出てきた。競馬にいくと真面目で、コースや距離を問わないのも強み」と。ここまでの4勝は距離もコースもすべて違うもの。初めての舞台にも何ら臆することはない。一気に女王の座へ上り詰めるか。

(競馬ブック・甲斐 弘治)

サルサディオーネ

牝8 大井 堀千亜樹厩舎 通算52戦13勝

父:ゴールドアリュール
母:サルサクイーン
母の父:リンドシェーバー

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重賞8勝、牡馬相手のJpnIIで2勝を挙げている女傑。けれん味のない逃げが持ち味で、その脚質ゆえに他馬の厳しいマークに遭うことも多いが、それでも6戦続けて3着以内と好走を続けている。以前は初コースで集中を欠くこともあったが、ビューチフルドリーマーカップで盛岡コースを経験したのは大きい。堀千亜樹調教師は「前走後は短期放牧に出して、帰厩後も順調に調教を積んでいます。前走のようにマークが厳しくなると嫌だけど、それでも最近は体力がついて、最後まで踏ん張れるようになってきました。輸送にも対応できるようになってきたし、ここも逃げるだけ」と真っ向勝負を挑む心づもりだ。

(大貫 師男)

プリティーチャンス

牝5 JRA 野中賢二厩舎 通算19戦5勝

父:シンボリクリスエス
母:フューチャサンデー
母の父:サンデーサイレンス

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大井のレディスプレリュードJpnIIで重賞を初制覇。ひとつひとつの階段を踏みながらここまで上り詰めてきた。機嫌の乗らない時は明らかにテンの進みが悪かったが、たとえ男馬が相手だろうと最後の直線は先行馬にとって脅威となる脚を使ってきた。それが前走は一変してテンから進みが良く、直線も鈍ることなくいつもの決め手を発揮した。まだまだ進化をし続けている5歳馬。野中賢二調教師は「前走後はここを目標にして、回復が早かった。引き続き状態の良さも感じる」と。師はポイントとして「左回り」を挙げたが、前向きに「右回りが理想というだけで、欠点ではないからね。前走同様に、うまく流れに乗って自分の競馬ができれば」と。下地を生かして善戦は必至。

(研究ニュース・井尻 雅大)

テリオスベル

牝5 JRA 田島俊明厩舎 通算26戦5勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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2歳夏のデビュー当初は芝を走り、1年ほどは420〜430キロ前半の体重で11戦して1勝のみ。敗れた10戦はいずれも掲示板にすら載れない凡走を繰り返した。しかし、その後、ダート中距離路線に変更し、体が増えるにつれて結果を残せるようになった。今年に入ってからは450キロ前後の馬体で、近5走は1、1、2、3、2着。とくにここ3走はいずれも地方の交流重賞で善戦を続けている。田島俊明調教師は「元々背丈はあったけど細みでした。イメージ的には大きく変わらないけど、成長して実際に安定してきたので晩成型だったという事でしょう」と語る。「前走後も状態面は変わらず良い」との事。スタートは決して速くなく、最近は逃げなくても崩れなくなってきたといえ、可能ならハナへ行き、速めのペースで飛ばして行く形に持ち込むのがベストだろう。

(平松 さとし)

ヴァレーデラルナ

牝3 JRA 藤原英昭厩舎 通算9戦4勝

父:ドゥラメンテ
母:セレスタ
母の父:Jump Start

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新馬戦は芝で4着だったものの、2戦目でダートに替えて5馬身差の圧勝。1勝クラスでは強いメンバーとのレースが続いたが、連対は外さなかった。3走前は楽にハナを切って淀みのないペースで運び、余裕の手応えで差を広げ、後続に6馬身差をつけて勝利。前々走は大外枠からダッシュをつけて好位へ。砂を嫌がったのか4コーナーの反応はやや悪かったが、直線は危なげなく脚を伸ばした。前走は馬群で我慢をしてラストの脚を生かせたのが収穫。逃げても控えても運べるのは大きな強みで、道悪や速い時計にも対応できる。今回は過去3勝を挙げた1800mで、4走前にこなした左回り。レース間隔は詰まるが、中間は疲れを感じさせない動き。重賞でも侮れない。

過去3走の競走成績

  • 2022/10/09 阪神 右1800mトルマリンS

    1

  • 2022/08/14 小倉 右1700m八女特別

    1

  • 2022/06/25 阪神 右1800m3歳以上1勝クラス

    1

(研究ニュース・森田 美菜)

アナザーリリック

牝4 JRA 林徹厩舎 通算8戦4勝

父:リオンディーズ
母:アンソロジー
母の父:サクラバクシンオー

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2歳で新馬勝ちを果たすと、3歳となった昨年はNHKマイルカップGI(7着)、秋華賞GI(7着)など、GIにもコマを進めた。今年は愛知杯GIIIこそ8着に敗れたが、福島牝馬ステークスGIIIではモノ凄い末脚を披露。小回りコースもモノともせず、見事な差し切り勝ちで重賞初制覇を飾ってみせた。この秋はエリザベス女王杯GIも考えたそうだが、距離適性を考えて、あえてダートでもこちらに目標を変えてきた。果たして初めてのダートがどう出るかだが、これに関し、林徹調教師は次のように語る。「血統的なモノと、道悪のアネモネステークスを勝った時点で、いつかはダートに使いたいという気持ちがありました」。芝で見せた切れ味は一級品。ダートでも同じような脚を使う事が出来れば、充分に勝負になりそうだ。

(平松 さとし)

注記

当ページは、10月27日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。