地方競馬のあらまし
地方競馬のあらまし

地方競馬のしくみ

地方競馬は、農林水産省の指導監督のもと、主催者が競馬を開催し、NARは馬主・馬の登録・調教師・騎手の免許、開催執務委員の派遣などを行い、競馬の開催をサポートしています。
NARは各主催者から売上の一部を交付されることで運営されています。

馬 主

競走馬の所有者です。所有する競走馬を調教師に預託することで、レースに出走させることができます。馬主になるには、NARに申請を行い、馬主登録される必要があります。「個人馬主」、「組合馬主」、「法人馬主」の3種類があり、それぞれ登録に必要な条件が異なっています。地方競馬では令和6年1月末現在、5,606人の馬主が登録されています。

調教師

馬主から競走馬を預かり、最良のコンディションでレースに出走させるための調教・飼養管理を行います。調教手法や飼養管理方法は、調教師によって様々で、競走馬によって個体差もあることから、非常に高度な知識と技術が要求されます。調教師になるためには、NARが行う免許試験に合格し、免許を取得する必要があり、地方競馬には令和6年2月現在、417人の調教師が免許を受けています。

調教師補佐

一つの厩舎に所属し、調教師の補佐役として、競走馬の調教だけでなく、厩舎運営に関する様々な業務を行います。調教師補佐になるためには、NARが行う免許試験に合格し、免許を取得する必要があり、地方競馬には令和6年2月現在、50人の調教師補佐が免許を受けています。

騎 手

馬主からの依頼により、レースに出走する競走馬への騎乗に加え、自身が所属する厩舎や他厩舎の競走馬への調教にも騎乗します。騎手は各競馬場に所属し、その競馬場を中心に活動しますが、交流競走では全国の地方競馬場で騎乗することも可能です。騎手になるためには、NARが行う免許試験に合格し、免許を取得する必要があり、地方競馬には令和6年2月現在、272人の騎手が免許を受けています。

厩務員

調教師に雇用され、厩舎に所属する競走馬の日常的な世話や健康管理等を行います。厩務員になるには、公正確保上、主催者等に認定される必要があります。地方競馬では令和6年2月現在、2,342人の厩務員が認定されています。

生産牧場

競走馬の生産を行います。生産地は北海道から九州まで全国に分布しており、中でも北海道の日高地区は国内最大の生産地で、競走馬生産頭数の約8割を占めています。