NARは、競馬法に基づく特殊法人として「地方競馬の公正かつ円滑な実施の推進を図るとともに、馬の改良増殖その他畜産の振興に資する」ことを目的として昭和37年8月1日に設立されました。競馬法改正により、平成20年1月に地方競馬主催者が主体となって運営する地方共同法人となり、主催者間の調整業務や認定活性化計画に基づいて行う事業に対する補助など新たな役割も担いつつ、日々の競馬開催を支えるとともに、畜産振興のための業務を行っています。

地方競馬に出走する競走馬の登録と競走馬を所有し地方競馬の競走に出走させるための馬主の登録を行っています。

地方競馬の調教師・騎手について免許試験を行い、合格者に対し免許しています。また、主催者等が行う厩務員の認定について協力しています。

地方競馬教養センターにおいて、地方競馬を担う調教師・騎手の養成・訓練を行っています。騎手については2年間の騎手課程を設けており、騎乗技術だけでなく、騎手として必要な法規や馬の知識を習得できるよう、教官が指導しています。

地方競馬教養センターにおいて、競馬開催業務の専門職員を養成するための研修を実施しています。また、競馬開催にあたっては主催者の要請に応じて、裁決・決勝審判・発走等の専門知識と技術を持った職員を派遣し、競馬の公正確保に寄与しています。

全国の地方競馬主催者が参加する会議等を通じ、競馬の公正確保に必要な情報の提供や助言等の主催者支援を行っています。

全国的な視野に立った開催日程や番組編成の調整・助言を行い、開催場数の適正化や地方競馬全体の競走の体系化を推進しています。

主催者が相互に連携して地方競馬の魅力の向上を図る等、地方競馬の活性化に資する方策を実施し経営基盤の強化を図ることを目的とする競馬活性化事業に対し補助を行っています。

馬の改良増殖その他畜産振興に資するための事業に対し補助を行うとともに、地方競馬が畜産振興に寄与していることを広く周知する事業を行っています。

競走馬の安定供給と強い馬づくりを推進するため、競走馬の生産の振興に資するための事業に対し補助を行っています。

地方競馬で活躍した競走馬や調教師・騎手等の競馬関係者、地方競馬の発展に顕著な功績があった人や馬を表彰するため「NARグランプリ」を開催しています。また、重賞競走等で優秀な成績を収めた競馬関係者に対して、理事長賞を授与しています。

地方競馬に関する調査・研究、地方競馬の魅力を伝達する広報事業、主催者が行う強い馬づくりの取組への支援、安定的な競馬開催とお客様の利便性向上のためのシステム整備など、多岐にわたり地方競馬の振興策を推進しています。