僕たち101期生は6月26日に招待元騎手競走を行いました。
例年、この時期には全国のトップジョッキーをセンターに招待してもらい、一緒に模擬レースを行うのですが、新型コロナウイルスの影響で、元騎手の江川教官に協力して頂き、今回模擬レースを行いました。今回は初めて走路を1周半する左1850mの長丁場のレースをしました。1850mのレースをするのは、実に10年ぶりだそうです。
今回のテーマはタイムとレースの流れを体感することでした。
1R
1枠1番 長尾 翼玖(ながお たすく):モンデスタン号
まだまだ心にゆとりがなく縦横の馬幅感覚、ペース配分、レース展開の読みが足りないと実感しました。競馬をいろんな角度から見て勉強し、日頃からもっと研究心をもってシミュレーションし、頭をもっと柔らかくしたいと思います。
2枠2番 菅原 涼太(すがわら りょうた):シングンスピリット号
今回は視野を広く持ち、距離ロスしないように気をつけました。ゲートでは力むことなく良いスタートができました。そのままハナへ行ったので心にゆとりがあり、周りをみる余裕がありました。でも内ラチから少し離れてしまい距離ロスしてしまったので、もっと近づけていきたいです。次はレースでのタイム感覚や今置かれているペースがどのくらいか気づけるようにしたいです。これからも1鞍1鞍を大事に馬に感謝を忘れず乗って行きます
3枠3番 佐々木 世麗(ささき せれい):テンカイチ号
今回の競走実習は初めての1850mのレースで、競馬場実習に行く前の最後の競走実習だったので、いろいろ考えて挑みました。
しかし、私の準備不足で最初の1コーナーからゴーグルとカットクロス(レース時に着ける透明の板)がくもり、前が見えなくなってしまい、1周回るころには前が見えなくなり、レースに参加することなくコーナーや近くの馬を頼りに走行しました。追い込みもしっかり追えませんでした。今回の教訓を活かして実際のレースではないように心掛けます。
4枠4番 若杉 朝飛(わかすぎ あさと):プリティーワック号
今回は初めての1850mだったので、ペース配分とコースロスがないように意識して乗りました。しかし、1周目の直線で制御することが出来なくて、少し速いペースになってしまいました。まだまだ直すところが沢山あるので日頃の訓練から実習に向けて直していきたいです。
2R
1枠1番 塚本 征吾(つかもと せいご):テイエムアレグレス号
今回の競走実習では、ペース配分、縦横の関係、いかにコースロスなく脚を溜めて馬の全能力を発揮できるか等を考えて騎乗しました。自分はゲート発進が苦手なので力まず真っ直ぐ発進できるよう意識しました。走行中は脚を溜めることを意識しましたが、上手くいかなかった部分もあるので、次の競走実習ではできるようにしたいです。
2枠2番 大山 龍太郎(おおやま りゅうたろう):ヘッドストリーム号
今回は初めての1850m、馬のペース配分を考えコースロスがないようにすることを意識しましたが、発走してからコントロールが出来ずコーナーでは外にふくれてしまい、直線走路では斜行してしまいました。まだまだ状況判断が出来ていないので、これからは普段の訓練で進路の取り方や、ペースの上げ下げに気を付けて乗って行きたいと思います。走ってくれる馬に対し感謝の気持ちをもって騎乗します。
3枠3番 神尾 香澄(かみお かすみ):タイセイマックス号
今回の競走実習では、新しい事に挑戦することと、前回の反省を活かした騎乗をし、距離感やスピード感、進路取り等を学ぶことが出来ました。競馬場実習では、様々な事を学び、技術、体力、対応力等を身につけたいです。また、人としても立派になれるよう、感謝の気持ちを忘れず今を大切にし、精一杯の努力をしていきます。
4枠4番 木間塚 龍馬(きまつか りょうま):ペプチドアポロ号
今回の競走実習では、前回の失敗を繰り返さないように工夫したり、ペース感覚を意識したりしました。追い込みでは、馬とのリズムが合うようにできましたが、もっと考えて工夫していきたいと思います。これからも馬に感謝の気持ちを忘れず日々努力して技術を上げたいと思います。
協力して頂いた江川先生からもコメントを頂きました。
『今回1,850mの競走実習というなかで、一番の課題である集団形成を出来ていたことについては褒めるべきでしょう。2レースとも後方から候補生の騎乗を見ていましたが、コース取りや馬幅については更なる努力が必要です。全体を通しては、競馬場実習前の候補生としては合格点の内容でした。
もちろん多くの課題は残しますが、競馬場実習期間中に、より実践的な内容を学んでセンターに戻ってくることを期待しています。今後が楽しみな101期生です。』
船橋競馬場所属元騎手(左)桑島先生 (右)江川先生の2ショット
江川先生ありがとうございました!!
閲覧ありがとうございました。
101期は7月7日にそれぞれ所属する競馬場へ実習に行きます。
残りのセンターでの騎乗を大切に騎乗します!
今回の担当は塚本でした。