日本農産工業株式会社(以下「農産工」という。)が小売店を経由し、地方競馬場の厩舎に販売していた飼料添加物「グリーンカル」の一部に禁止薬物(テオブロミン)が含まれることが判明したことを受け、納品された厩舎の管理馬について禁止薬物の影響下にある可能性が否定できない状況から、地方競馬8競馬場において競走除外や出走自粛の措置を行いました。
本件について、さる7月5日に販売元である農産工から、「飼料添加物の原料供給元の製造工程において、同一建屋内の別設備で粉砕されたカカオ豆副産物(テオブロミンを含有)の粉じんが意図せず飼料添加物原料に混入していたことが原因である」旨の報告を受けました。
発生原因の解明には至りましたが、販売前の検査を受けていない製品が流通し、競馬場厩舎に納品されていたことは、かねてより「公正確保の徹底」を最重要課題に掲げる地方競馬として、大変重く受け止めております。今後、係る事態を繰り返さぬよう、販売元及び小売店に対しては各地方競馬主催者と連携して販売前検査の徹底を要請するのはもちろんのこと、適宜必要な措置を講じてまいります。
地方競馬全国協会としましては、今後も引き続き日本中央競馬会や地方競馬主催者と連携しながら、調教師をはじめとする厩舎関係者、競馬関係団体とともに、禁止薬物陽性馬発生防止はもとより競馬の公正確保の徹底に鋭意努めてまいります。
皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けしましたことを重ねてお詫び申し上げます。
2019年7月10日
地方競馬全国協会
理事長 塚田 修
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