2017年に活躍した人馬を表彰する“NARグランプリ2017”の表彰馬、表彰者が決定した。
〔NARグランプリ2017表彰馬・表彰者の一覧はこちら〕
表 彰 馬 |
“年度代表馬”には、ジャパンダートダービー(JpnⅠ)を勝ち、古馬と初対戦となった浦和記念(JpnⅡ)で2着するなど、一年を通して高いレベルで結果を残してきたヒガシウィルウィン(牡3歳、船橋・佐藤賢二厩舎)が選出された。なお、同馬は“3歳最優秀牡馬”も併せて受賞している。
“2歳最優秀牡馬”は、全日本2歳優駿(JpnⅠ)で地方所属馬最先着の3着に入り、ハイセイコー記念も制しているハセノパイロ(船橋・佐藤賢二厩舎)が受賞。
“2歳最優秀牝馬”は、エーデルワイス賞(JpnⅢ)を制したストロングハート(北海道・角川秀樹厩舎)が受賞。
“3歳最優秀牝馬”は地方全国交流競走のロジータ記念を勝利し、関東オークス(JpnⅡ)でも地方所属馬最先着の3着となりグランダム・ジャパン3歳シーズンで優勝したステップオブダンス(大井・藤田輝信厩舎)が受賞。
“4歳以上最優秀牡馬”はJBCスプリント(JpnⅠ)で地方所属馬最先着の3着、さらにはクラスターカップ(JpnⅢ)を制するなど、ダートグレード競走で安定した成績を残したブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎)が受賞。なお、同馬は“最優秀短距離馬”も受賞となった。
“4歳以上最優秀牝馬”は、地方所属馬として初のJBCレディスクラシック(JpnⅠ)制覇の快挙を成し遂げたララベル(牝5歳、大井・荒山勝徳厩舎)が受賞。
“ばんえい最優秀馬”は、ばんえい最高峰のばんえい記念を制し、帯広記念、旭川記念、岩見沢記念も制しているオレノココロ(牡7歳、槻舘重人厩舎)が受賞。
“最優秀ターフ馬”は、クローバー賞でJRAの芝オープンを勝利、札幌2歳ステークス(GⅢ)で3着となったダブルシャープ(牡2歳、北海道・米川昇厩舎)が受賞。
“ダートグレード競走特別賞馬”は、かしわ記念(JpnⅠ)、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)、東京大賞典(GⅠ)と地方競馬のGⅠ/JpnⅠで3勝をあげたJRAのコパノリッキー(牡7歳、栗東・村山明厩舎)が二年連続の受賞。
※馬の年齢は、すべて2017年時点
※特別表彰馬は該当馬なし
※受賞馬の所属について、2017年中に移籍があった場合は、
受賞の決め手となった競走出走時の所属にて表彰します。
表 彰 者 |
“最優秀勝利回数調教師賞”は、217勝を挙げた角田輝也調教師(愛知)が2年ぶり3回目の受賞、“最優秀賞金収得調教師賞”は6億5千万円を超える賞金を収得した小久保智調教師(浦和)が4年連続4回目の受賞、“最優秀勝率調教師賞”は29.1%の勝率を残した川西毅調教師(愛知)が2年連続5回目の受賞となった。
“殊勲調教師賞”は、ヒガシウィルウィンでジャパンダートダービー(JpnⅠ)を、キタサンミカヅキで東京盃(JpnⅡ)を制するなどの活躍をした佐藤賢二調教師(船橋)とララベルで地方所属馬初のJBCレディスクラシック(JpnⅠ)制覇を果たした荒山勝徳調教師(大井)が受賞。
“最優秀勝利回数騎手賞”は、273勝をあげた下原理騎手(兵庫)が初受賞、“最優秀賞金収得騎手賞”は、7億5千万円余りの賞金を収得した森泰斗騎手(船橋)が3年連続3回目の受賞、“最優秀勝率騎手賞”は、31.2%の勝率をマークした山口勲騎手(佐賀)が、5年連続5回目の受賞となった。
“殊勲騎手賞”は、還暦をすぎてもなお、自分自身の最高齢重賞勝利記録を塗り替え続けるなどの活躍をみせる的場文男騎手(大井)、新設されたヤングジョッキーズシリーズにおいてJRAの騎手と戦い、見事初代王者に輝いた臼井健太郎騎手(船橋)が受賞。
“優秀新人騎手賞”は、デビュー2年目にして、52勝をあげた鈴木祐騎手(岩手)が受賞。
“優秀女性騎手賞”は、女性騎手最多の61勝を挙げた宮下瞳騎手(愛知)が9年ぶり9回目の受賞。
“ベストフェアプレイ賞”は、241勝をあげ年間を通じて進路関係の処分を受けなかった岡部誠騎手(愛知)が、初受賞。
“特別賞”にはダート競走格付け委員会の委員やNARグランプリ優秀馬選定委員会の委員などを務め、地方競馬の発展に多大なる功績を残した山野浩一氏(2017年7月逝去)が受賞。