牡3 JRA 中村直也厩舎 通算9戦5勝
父:フォーウィールドライブ
母:ヤマニンプチガトー
母の父:ヤマニンセラフィム
佐賀のサマーチャンピオンでは課題の発馬を五分に出て、道中は3番手の外めを追走。直線で早めに先頭に立った1番人気のエンペラーワケアをゴール手前できっちりと捉えて勝利した。着差はコンマ1秒。エンペラーワケアとの3.5kgのハンデ差が大きくものを言った一戦だった。これで北海道スプリントCに続き地方交流重賞を2連勝。ゲート内で落ち着きがなく、スタートが決まらないことが多かったが、ここにきて随分と改善されてきた。前進気勢が強く、若干掛かり気味になることを考えると1200mへの距離短縮は好材料で、実際1200mでは4戦3勝、2着1回と連対率100パーセント。1400mを上回る適性がある。約1カ月に1回のローテーションで使われているが、疲れもなく好調を維持できている様子。
(研究ニュース・日比野正吾)
牡6 JRA 小林真也厩舎 通算21戦9勝
父:モーリス
母:ジルコニア
母の父:タイキシャトル
芝でデビューしたが、ダートに転じて3連勝の好素材。3勝クラスを2戦目で卒業すると、昇級4戦目の藤森Sでオープン特別初勝利。逃げ、好位抜けが理想で時計の速い決着に滅法強い。ダートに限ればこれまで掲示板を外したのが3度のみ。そのうち2回は爪不安明けでもう1回は60kgを背負って発馬で後手と敗因ははっきり。今回も前走同様に坂路で好時計を連発して軽快な動きを披露。今のところ爪の不安は感じさせず、能力全開できそうな調整過程。前走は稍重馬場ということもあって、押してハナを主張しそのまま押し切って重賞初制覇。54kgの斤量と水沢所属の高松亮騎手の好判断が光った。前走より相手強化だが、重賞連勝も可能な能力とデキにある。
(競馬ブック・信根隆二)
牡7 浦和 小久保智厩舎 通算42戦10勝
父:アジアエクスプレス
母:スターレット
母の父:ブライアンズタイム
本格化するまで時間がかかったが、昨年の習志野きらっとスプリントで重賞初制覇を果たすと、続くアフター5スター賞を勝利。東京盃でも4着に踏ん張り、ダートグレード級の力を示した。その後も重賞2勝を挙げたほか、東京スプリントでも0秒1差の3着に好走。地方のトップスプリンターとして、全国に名を馳せている。前走の習志野きらっとスプリントは12着に敗れたが、吉原寛人騎手は「行き脚がつかず久々に砂をかぶったので、ズルズルと後退してしまいました。本来の力を出せれば違うはずだし、ここはいい競馬をしてJBCスプリントにつなげたいところ」と巻き返しを狙っている。ハナか番手でスムーズな競馬ができれば好勝負が可能だ。
(大貫 師男)
牡5 JRA 今野貞一厩舎 通算18戦7勝
父:アジアエクスプレス
母:クラシックス
母の父:キングヘイロー
3歳7月のさくらんぼ特別で接戦を制して3勝目。3勝クラスでは少し足踏みしたが、昨年2月の橿原Sを勝ってオープン入りを果たした。その後の3戦は休み休みでもあって勝ち切れなかったが、暮れのりんくうSを皮切りにダート1200mのオープンを3連勝。地力強化もさることながら、差す形をマスターしてレースぶりに幅が出たことも大きい。特に天王山Sは中間に一頓挫があったうえ、59kgでの快勝。続く函館スプリントSでは初芝、躓いてビハインドを負いながら3着と、一段と成長した姿を見せている。その前走以来、4カ月ぶりだが、坂路で順調に乗られているのがなにより。10月1日にはジョッキーを乗せて軽快な動き。いい状態で臨めそうだ。
(競馬ブック・西村敬)
牡6 JRA 岡田稲男厩舎 通算35戦7勝
父:フリオーソ
母:サイレンスラヴ
母の父:スペシャルウィーク
まだ重賞勝ちこそないが、オープン特別を3勝しており、東京スプリント、クラスターC、カペラSで2着。ドバイゴールデンシャヒーンは世界の強豪相手に0秒2差の4着。3歳時から活躍しており、ダート1200mのカテゴリーではトップクラスの実力がある。末脚勝負のタイプなので展開に注文がつくが、嵌まった時の脚は強烈。前走は距離が長かったうえにハンデも厳しかったので伸びを欠いたが、今回はベストの距離で斤量面も楽になる。昨年は5着だったが、大井コース自体は問題なし。脚抜きのいいダートが理想だが、馬込みからでもしっかり脚を使える。それほど間隔が開いているわけではないが、調整過程も前走以上。今度は本来の実力を発揮できそう。
(競馬ブック・牟田雅直)
牡5 JRA 矢作芳人厩舎 通算17戦5勝
父:ドレフォン
母:パンデリング
母の父:キングカメハメハ
デビュー時から雄大な馬体を誇り、デルマソトガケにハナ差での惜敗はあったが、2歳時は3戦2勝という成績を残して海外へと転戦。サウジでもドバイでも善戦して、当初からポテンシャルの高さを示していたが、最大の弱点だったトモの緩さから、国内外で順調に使えなかった。4歳時はトモの状態を見ながらの調整が続き、5歳になってもなかなかパンとせず、歩様も常に頼りなかったが、短距離へのシフトとトモの良化とが相まって、調教でもビシッと追えるようになり成績が安定。芝スタートが奏功して行きっぷりが良くなった面もあるだけに、1200m戦が初めてで、オールダートの大井が舞台の今回は多少でも馬場が軽くなってほしいところか。
(競馬ブック・橋本篤史)
牡6 大井 坂井英光厩舎 通算15戦8勝
父:Ghostzapper
母:Orphea
母の父:Medaglia d'Oro
3歳夏にJRAでデビュー。兵庫で3連勝を飾って再度JRAに移籍すると、2度のオープン勝ちを含めて5勝と活躍した。特に昨年の京葉ステークスでは、のちに南関東で重賞連勝を果たしたファーンヒルを2着に負かしており、ポテンシャルの高さが窺い知れる。今回は大井への転入初戦だが、坂井英光調教師は「馬体はいいし、調教を進めて素軽さも出てきました。調教をつけている西騎手も『乗り味は今まで乗ったなかでもトップクラス』と言ってくれています。競馬に行って良さそうなタイプだと思うので、スムーズな競馬ができればダートグレードでも好勝負になると思いますよ」と期待を寄せる。スタートと立ち回り次第で、タイトル獲得のチャンスが巡ってくる。
(大貫 師男)
注記
当ページは、10月4日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。