注目馬情報 Attention

ナチュラルライズ

牡3 JRA 伊藤圭三厩舎 通算6戦5勝

父:キズナ
母:レディマドンナ
母の父:Distorted Humor

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ここまで6戦して5勝。近3走はいずれも大井のダートで京浜盃(JpnII)、羽田盃(JpnI)、東京ダービー(JpnI)を3連勝。史上初のダート三冠制覇に王手をかけている。「決して御し切れていませんが、馬の力で勝ってくれました」と鞍上の横山武史騎手が語るように、東京ダービーもスタートから行きたがって道中は激しく首を上げながらも、終始2番手に影すら踏ませず逃げ切り。前走後は北海道ファンタストクラブ内のグランド牧場で約3カ月。9月頭には帰厩して、横山武騎手が再三、調教でコンタクトをとっている。「気性面は競馬へ行かないと分からないけど、体は化骨して丈夫にはなっているみたい」と伊藤圭三調教師。

(平松 さとし)

ナルカミ

牡3 JRA 田中博康厩舎 通算5戦4勝

父:サンダースノー
母:オムニプレゼンス
母の父:ディープインパクト

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天性のスピードで不来方賞(JpnII)を逃げ切って圧勝。「左右のバランスが良くないので左回りがどうか?」と田中博康調教師は懸念も口にしていたが、終わってみれば全く問題なかった。それでも同師は「やはり右回りに戻るのは好材料です」と語る。前走後は放牧に出さず在厩で調整。「一瞬気持ち不安定な面見せたが今は落ち着いている」と同師。メンバーは強化されるが「構えて良いタイプではなさそうなので、ある程度行く事になると思う」と同師。手綱を取る戸崎圭太騎手も「テンは速いので、自然と前で競馬をする事になるでしょう」との事。今回は他にも行きたい馬がいるので展開がカギになりそうだが「状態は良い」と田中博師は〆た。

(平松 さとし)

クレーキング

牡3 JRA 中舘英二厩舎 通算6戦2勝

父:ナダル
母:クインアマランサス
母の父:キングカメハメハ

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前走の東京ダービー(JpnI)がナチュラルライズの2着。その前のユニコーンS(GIII)も2着惜敗で、2歳時のカトレアSを含めるとオープンの3走がいずれも2着。ちなみにそのカトレアSは勝ったナチュラルライズと3/4馬身差なのだから、流れ一つで逆転を臨める立場にいるとは言えるだろう。「成長もしているし、今回は展開もこちらに向きそうなので白旗を上げる気はありません」と中舘英二調教師。前走後は骨折があったもののごく軽度で「どちらにしろ休ませるつもりだったので、良い休養期間になりました」と同師。春当時に比べると馬体がしっかりしてきたのか、調教量も増えている。今度こそ!があるかもしれない。

(平松 さとし)

ナイトオブファイア

牡3 大井 渡邉和雄厩舎 通算8戦5勝

父:ホッコータルマエ
母:ノーズトウショウ
母の父:ブラックホーク

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デビューから無敗の4連勝で臨んだ京浜盃JpnIIはナチュラルライズから1秒9差の3着。重賞初挑戦で一気の相手強化にも戸惑ったようだったが、続く羽田盃JpnIはナチュラルライズから1秒0差の2着。差を詰めたことで、東京ダービーJpnIに向けて期待が高まった。結果的に4着と着順を落としたが、内の4番手から勝ちにいく競馬をしてのもの。1秒4差で3冠目に望みをつないだ。秋は予定通り戸塚記念から。外の3番手から早めに動いて4馬身差の完勝。無冠を返上して最後の大一番に臨む。渡邉和雄調教師は「戸塚記念をたたいてすごく上積みを感じます。あとは展開の助けがあれば」。春の既成勢力に海外組が加わるメンバー。流れが変わる可能性にかける。

(牛山 基康)

ルクソールカフェ

牡3 JRA 堀宣行厩舎 通算7戦4勝

父:American Pharoah
母:Mary's Follies
母の父:More Than Ready

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デビュー1、2戦目こそ連敗したものの、3戦目で未勝利戦を勝ち上がると。その後、1勝クラスの黒竹賞、リステッドのヒヤシンスS、オープンの伏竜Sと計4連勝。果敢に海を越え、ダートの本場アメリカのケンタッキーダービー(GI)こそ12着に敗れたが、アドマイヤデイトナ同様、ここはあまりに競馬の質が違うので、度外視して良いだろう。日本国内の競馬に戻れば、すっかり軌道に乗った感があるので、今回も仕上がり次第で巻き返し必至だろう。その点、厩舎関係者は「9月頭にはもう時計を出せたので、順調に来ています」と語る。今回は初めての対戦となる強敵も多いが、充分通用しておかしくないだろう。

(平松 さとし)

ドンインザムード

牡3 JRA 今野貞一厩舎 通算7戦3勝

父:アジアエクスプレス
母:ハギノウィッシュ
母の父:アグネスタキオン

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一貫してダートの中長距離路線。昨年10月の京都で不利を跳ね返して新馬勝ち。続くもちの木賞(6着)は不利が重なり戦意を喪失したか。少しレースを空けて1勝クラスを競り勝つと、ヒヤシンスS、UAEダービーはともに3着。早い段階から力を示してきた。洋行帰りの2勝クラスこそ動き切れなかったが、レパードSでは早めの立ち回りから、左手前のまま押し切って重賞初制覇。物見やフワフワする面が改善されつつ、更にパフォーマンスを上げてきている。これまで速いところは坂路主体だったが、中間はCWでもしっかりやって攻めを強化。相変わらず馬体、動きとも力強い。課題は右回り。新馬で勝ってはいるが、前々走では外へモタれていた。そこさえスムーズなら。

過去3走の競走成績

(競馬ブック・西村敬)

シーソーゲーム

牡3 大井 藤田輝信厩舎 通算8戦3勝

父:Daaher
母:Bear Now
母の父:Tiznow

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JRAで福島ダート1700mの新馬戦を勝ち、3戦1勝で大井に移籍。転入初戦を快勝すると、続くクラシックチャレンジでは2着に敗れたが、盛岡に遠征したダイヤモンドカップを制して東京ダービーJpnIに駒を進めた。勝ち馬から1秒0差、2着馬から0秒5差の3着に敗れたが、外の3番手から4コーナーで2番手に上がる見せ場。今後の飛躍を期待させた。秋初戦の戸塚記念も3着に敗れたが、テンションが高く、休み明けの影響もあったか。藤田輝信調教師は「前走は初めての場所というのもあったと思います。ちょっと気負ってしまいましたね。その後は問題なくきています」。逃げざるをえない枠順で目標にされる展開も災いした。ひとたたきされ、慣れた地元で反撃を期す。

(牛山 基康)

ソルジャーフィルド

牡3 北海道 川島洋人厩舎 通算13戦8勝

父:ルヴァンスレーヴ
母:アイルゴーバック
母の父:アッミラーレ

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今シーズンの目標だったホッカイドウ競馬三冠を達成。ジャパンダートクラシックJpnIまでの間隔が空くことを避け、8月27日門別10Rに出走した。古馬との初対戦、しかも58キロを課せられた厳しい条件ながら、前半3F37.5秒-5F62.3秒のハイペースをロスなく立ち回り、直線の叩き合いを制した。「負担重量の影響で、普段より反応が鈍かった中でよく差し切ってくれました」と小野楓馬騎手は振り返る。川島洋人調教師は「対ナチュラルライズを考えた時、北海道の古馬一線級と戦い、違う流れを経験させる意図がありました。相手は引っ掛かっても速い上がりでまとめる馬ですから、4コーナーで射程圏内にいることが三冠阻止の条件になると考えていますので、良い経験ができたと思います」と話す。1週前追い切りとなる27日、本馬場で追い切りを行い、直線で気合をつけられると鋭く反応した。昨年のJBC2歳優駿JpnIII以来のダートグレード優勝を目指し、最高の状態で二冠馬に立ち向かう。

(古谷 剛彦)

アドマイヤデイトナ

牡3 JRA 加藤征弘厩舎 通算7戦2勝

父:ドレフォン
母:アイスパステル
母の父:Shackleford

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ドバイへ遠征してUAEダービー(GII)を快勝。その後はアメリカへ移動しケンタッキーダービー(GI)に挑戦した。さすがにそこは19着に敗れたが、全く異質の馬場、レースで、加藤征弘調教師は「超ハイペースで息を入れられなかった」との事。今回はそれ以来の出走。帰国後は競馬学校での検疫を経て中間はノーザンファーム天栄、ノーザンファーム早来と渡った後、8月30日に帰厩した。「夏場は北海道で疲れを取ったのですっかり元気になって戻ってきました」と同師。いきなり坂路を13秒台で駆け上がっており仕上がりは良さそうだ。「初めての右回りがどうかですが、調教を見る限りむしろ良いかもしれません」と同師は語った。

(平松 さとし)

注記

当ページは、10月3日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。