注目馬情報 Attention

テンカジョウ

牝4 JRA 岡田稲男厩舎 通算10戦6勝

父:サンダースノー
母:フィオレロ
母の父:エンパイアメーカー

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昨秋に格下の身で挑戦したマリーンCで一気に重賞勝ちを収め、その後は地方のダートグレードのみに出走。重賞を含めてもデビュー以来3着を外していない堅実派。前々走では当時無敗だったオーサムリザルトとの競り合いで抜かさせず重賞3勝目を挙げた。併せての勝負強さもさることながら、地力強化も顕著で充実期を迎えている。前走は距離不足の1600mで追走に忙しかったことに加え58キロも響いた格好で、評価を下げる必要はまったくない。時折ゲートで後手を踏むことがあり前に残られるケースもあるが追っての脚は確かで、広い大井の外回り1800mに替わることは歓迎だろう。斤量も今回は56キロで出走が可能。ここは巻き返し必至の一戦となる。

(競馬ブック・森田昌樹)

フェブランシェ

牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算15戦6勝

父:リアルスティール
母:マイティースルー
母の父:クロフネ

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JRAで3勝を挙げたのち大井へ転入。その初戦となった東京シンデレラマイルで重賞初制覇を果たし、南関東牝馬路線の主役に名乗りを上げた。クイーン賞こそ5着に敗れたものの、続くしらさぎ賞を勝利すると、スパーキングレディーカップでJRA勢を撃破。地方を代表する牝馬に登り詰め、この秋を迎えることとなった。主戦の吉原寛人騎手は「マイルのほうが競馬がしやすいタイプなので、大井の1800メートルはどうかなという思いはあります。でもJRA勢に勝つだけの力がありますし、僕が乗り始めてからも一段と力をつけている感じがあるので、最後まで集中して走れれば」と話す。大井コースに不安はなく、ここもスムーズに折り合えば好勝負になる。

(大貫 師男)

アンモシエラ

牝4 JRA 松永幹夫厩舎 通算16戦4勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール

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以前より輸送には強くなったものの、前回は猛暑の最中、ゲート裏でも収まりがつかないほど、レース前のイレ込みがかなり目立った。スタート後は縦長ハイペースの離れた3番手から。勝負どころでは勝ち馬との差を詰めることができず、最後は脚が上がっていただけに、初めて背負う58kg、それにレース前に体力を消耗していた部分があったと思われる。そこから放牧を挟んだが、9月13日の帰厩後は朝晩が涼しくなって、順調に調整が進められている。ダート三冠路線の羽田盃、東京ダービーで牡馬相手に善戦したほどだが、今回はその大井が舞台。自分の形に持ち込めた時の渋太さには定評があるだけに、平常心で臨めれば本来の走りを見せられるだろう。

(競馬ブック・橋本篤史)

バスタードサフラン

牝4 JRA 渡邊薫彦厩舎 通算12戦4勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ウィッシュハピネス
母の父:ゴールドアリュール

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デビューから一貫してダートの中距離に使われ、ここまで12戦4勝。新馬勝ちのあとやや足踏みをする時期もあったが、3歳になりブリンカーを着用。それが功を奏して1勝クラス、2勝クラスを連勝。3勝クラスに上がり楽な展開に持ち込めず失速するレースが続いたが、前走のJRAアニバーサリーSでは2番手から差し切り勝ち。約半年ぶりのブランク明けでプラス16kgのやや余裕残しではあったが、立て直された効果の窺える内容だった。逃げ先行が基本スタイル。揉まれて砂を被る形だと力が出せないが、スタートダッシュが速く、ほぼ自分の形には持ち込めている。8月~10月は4戦4勝と好成績を挙げているように寒い時季よりも暑い時季を得意としている。昇級し初の地方のダートにどれだけ対応できるかが鍵。

(研究ニュース・日比野正吾)

ビヨンドザヴァレー

牝5 JRA 橋口慎介厩舎 通算19戦4勝

父:イスラボニータ
母:リリーオブザヴァレー
母の父:Galileo

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2戦目のあとに骨折休養はあったが、それを除けば順調にキャリアを積み上げ、4歳の11月にオープン入り。続くターコイズSで2着といきなり重賞で好走。G1のヴィクトリアマイル以外は、相手なりに大崩れなく走れているところでのダートグレード競走初挑戦。ダート戦自体が20戦目にして初めてと思い切ったチャレンジで、高いハードルにも感じる。それはJRA所属馬が出走可能となった2011年以降、のちにBCディスタフを勝つマルシュロレーヌ以外は、すべてダートを主戦場としていた馬が勝っているというデータも示している。ただ、本馬を管理するのはこのレース2勝の橋口慎介調教師。その経験に基づいたジャッジは軽視できない。

(研究ニュース・石井大輔)

タクシンイメル

牝4 JRA 武英智厩舎 通算13戦4勝

父:サトノダイヤモンド
母:ダーリングバード
母の父:Birdstone

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キャリア4戦目、3歳の春にダートに替えて圧勝。秋には1勝クラスも突破。そこからは大差負けが続いていたが、今年の6月にガラリ一変。馬が自信を取り戻したのか、3勝クラスもあっさり勝った。その新潟・柳都Sのラスト2ハロンは12秒4-12秒4。減速していないのがまだ余力を残している証拠。オープンでも通用するモノはありそう。もともとが掴みどころのない気分屋。これまでにも大敗からの変わり身を何度も見せているだけに、前走14着で見限るのは早計だろう。9月20日には自己ベストに迫る時計を馬なりでマーク。27日はGI馬ペプチドナイルと併せて互角。引き続きデキの良さも窺える。揉まれないことが最重要。スタートを決めて先手を取りたい。

(競馬ブック・広瀬健太)

ローリエフレイバー

牝4 大井 月岡健二厩舎 通算17戦7勝

父:マジェスティックウォリアー
母:マヒナズヒル
母の父:ネオユニヴァース

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東京2歳優駿牝馬、ロジータ記念を制したほか、東京プリンセス賞でも2着に好走。4歳を迎えて以降は今ひとつの成績が続いたが、前走のビューチフルドリーマーカップで初の古馬タイトルを獲得し、勢いに乗ってここへ駒を進めてきた。野畑凌騎手は「前走は状態が良かったですし、強い内容でしたね。自分のリズムで競馬ができれば、ああいった走りをしてくれるんです。ただ今回は強いメンバーがそろうと思うので、そのなかで気分を損ねず走らせられるかが鍵。チャレンジャーとして、作戦を練りたいと思います」と腕を鳴らす。5月生まれだけに、古馬になってから大成すると見られていた馬。ここから“第2章”を描けるか注目が集まる。

(大貫 師男)

ベルグラシアス

牝3 大井 市村誠厩舎 通算9戦3勝

父:サンダースノー
母:リバティーベル
母の父:アサティス

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デビュー当初は目立つ存在ではなかったが、準重賞・スターバーストカップでナイトオブファイアの2着に食い込んで頭角を現した。続く特別戦での圧勝を経て東京プリンセス賞に駒を進めると、有力どころがハイペースに苦しんで失速するなか、直線の外を伸びて初タイトルをゲット。一躍、南関東3歳牝馬の頂点に躍り出た。関東オークスは初コースもあって10着に敗れたが、走り慣れた地元に戻れば違うはずだ。市村誠調教師は「休養していたぶん中身が少し重い感じですが、地元の1800メートルはベストですからね。前が止まる展開ならチャンスもあるのでは」と持ち前の末脚と地元の利を生かす心づもり。初の古馬重賞でも、流れ次第で上位に食い込む。

(大貫 師男)

注記

当ページは、10月2日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。