予想情報 Prediction

レースの見どころ

帝王賞は今年の古馬中距離路線の上半期を締めくくるレース。中央からはアンタレスSを制したミッキーファイト、佐賀JBCクラシック優勝のウィルソンテソーロ、昨年の東京ダービー馬ラムジェット、帝王賞は22、23年と連覇しているメイショウハリオ、平安Sを快勝して勢いに乗るアウトレンジ、実力馬ノットゥルノと有力馬が多数参戦する。迎え撃つ地方勢は、佐賀記念、名古屋グランプリ2着のシンメデージー、近走は物足りないが無敗の3冠馬ミックファイア、転入後2戦目の川崎記念で2着に善戦したディクテオンが有力。他にも好枠を引き当て、逃げが予想されるヒーローコール、同厩で力をつけているオピニオンリーダーにも魅力を感じる。実力馬が多く目移りするが、その中でも4歳馬に注目している。今年の飛躍が期待できるミッキーファイト、祖母にラヴェリータをもつラムジェット、高知所属で全国に遠征して結果を残しているシンメデージーの3頭だ。

本命

  • 22ミッキーファイト

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2歳10月のデビューで、ここまで8戦5勝の成績。既にレパードS、名古屋大賞典、アンタレスSと重賞で3勝を挙げている。そして8戦中7戦が異なった競馬場で結果を残しており、地方でも大井競馬場でジャパンダートクラシック2着、名古屋競馬場で名古屋大賞典を制しているように、環境の変化や、ナイター競馬、ダートの質、小回り、左右の回りにも対応している。敗れた3戦も、ユニコーンSは経験の差が出た印象で、ジャパンダートクラシックは優勝したのがフォーエバーヤングなのだから仕方がない。フェブラリーSは、距離適性の差が出た感じで全く悲観する内容ではない。好位で流れに乗れるし、ジャパンダートクラシックのように差す競馬もできる。血統的にはエアーグループ牝系で、半兄には2022年のチャンピオンズC優勝のジュンライトボルト(父キングカメハメハ)がいる。今後のダート中・長距離路線を牽引するであろうと思われる馬、ここでGⅠ級レースを勝ちたいところ。

対抗

  • 712ウィルソンテソーロ

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デビューから芝で3戦して結果が出ず、ダート路線に変更後4連勝。4歳5月にはかきつばた記念を制し、そこからマーキュリーカップ、白山大賞典と重賞3連勝。その後は勝ち切れなくなっていたが、昨年の佐賀JBCクラシックで初めてのGⅠ級を勝利。大井2000mでは東京大賞典が、23年ウシュバテソーロ、24年フォーエバーヤングの2着、24年の帝王賞もキングズソードの2着で、23年のJBCクラシックが5着という成績。他にもチャンピオンズCで23、24年連続レモンポップの2着という成績もある。勝ち味に遅い面があるのは確かだが、これだけ堅実に走っていることは高く評価できる。海外遠征ではコリアC2着はあるが、サウジ、ドバイでは4着まで。今回は帰国初戦ということになるが、昨年も2着なので問題ないし、追い切りの動きがパワフルで仕上げに不安はなく力を出し切れる状態にある。

単穴

  • 69メイショウハリオ

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交流重賞になってから、帝王賞を2回勝っているのはフリオーソ、ホッコータルマエ、メイショウハリオの3頭。そして2年連続で勝っているのはメイショウハリオのみ。ヴァーミリアン、フリオーソ、スマートファルコン、ホッコータルマエ、オメガパフュームですら成し遂げられなかった偉業なのだ。3連覇を狙った昨年は9着に敗れたが、海外遠征をして、サウジCで取り消しになった経緯があってのもの。その後勝ち切れなかったが、今年4月の川崎記念で、先に動いたディクテオンを追走する形で動き、4角手前で先頭に立って押し切って久々の勝利。前走の平安Sは別定戦で59キロを背負った上に、直線前が壁になり脚を余す形で7着。8歳だが攻め駆けしない同馬にしては追い切りで動けていたし、状態に不安はない。得意の舞台で巻き返しは可能だ。

連穴

  • 46ラムジェット
  • 34シンメデージー
  • 33アウトレンジ
  • 814ノットゥルノ

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ラムジェットは、ダートグレード競走になった初年度の東京ダービーを制したわけだが、その後は勝ち切れないでいる。しかし昨年末の東京大賞典では3着に善戦しているし、ここ2戦は海外遠征。大井2000mがベストの印象で、得意の舞台で一変する可能性はある。シンメデージーは、大井では結果を残せていないが、3歳時よりもパワーアップしているし、ダートグレード競走制覇にあと一歩というところまで迫っている。鞍上には引き続き吉原寛騎手、何かやってくれそうな予感。アウトレンジは浦和記念を快勝し、前走平安Sも快勝と揉まれず前々で流れに乗れた時は強い競馬をする。好枠からうまく流れを掴めれば面白い。ノットゥルノは3歳時にジャパンダートダービーを制しているし、東京大賞典と大井JBCクラシックで2着があるようにこの舞台は向く。転厩2戦目でもあり前走以上の走りが期待できる。

提供 勝馬 山形 宗久

注記

当ページの情報は、7月1日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。