注目馬情報 Attention

ウィルソンテソーロ

牡6 JRA 高木登厩舎 通算23戦8勝

父:キタサンブラック
母:チェストケローズ
母の父:Uncle Mo

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今春は中東へ遠征してサウジC(GI)がフォーエバーヤングの4着、続くドバイWC(GI)はヒットショーの7着。勝ち負けにこそ加われなかったが、それなりのパフォーマンスは披露してみせた。帰国後は着地検疫を挟んで美浦トレセン近郊のチェスナットファームで過ごした後、約1カ月前に高木登厩舎へ戻って来た。「海外への輸送からは日が経っており、牧場でも元気一杯だったので、遠征疲れの心配は全くありません」と高木調教師。「帰厩後も順調そのもの」(高木調教師)との事で、実際に5月中には既に時計を出しており、仕上がりは良さそうだ。となれば昨年の帝王賞2着で実力は軽視出来ない。

(平松 さとし)

メイショウハリオ

牡8 JRA 岡田稲男厩舎 通算30戦10勝

父:パイロ
母:メイショウオウヒ
母の父:マンハッタンカフェ

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2022年、23年と当レースを連覇。昨年は4戦して未勝利だったが、後半の日本テレビ盃、JBCクラシックは復調の兆しが窺える内容だった。今年緒戦のフェブラリーSは芝スタートでテンに置かれて6着だったが、川崎記念は早めスパートから押し切って4つめのJpnIタイトルをゲット。まだまだ衰えはない。前走の平安Sは59kgを背負っていたうえにペースが落ち着いて動きにくい形。ゴール前でもブレーキをかける場面があった。ここへ向けてのステップという意味合いも強かっただけに結果を不安視する必要はない。ここを狙って熱心に調整されており、動きも前走以上。ピークに近い状態で臨めそう。今回は得意とする大井の2000m。発馬が決まれば。

(競馬ブック・牟田雅直)

ミッキーファイト

牡4 JRA 田中博康厩舎 通算8戦5勝

父:ドレフォン
母:スペシャルグルーヴ
母の父:スペシャルウィーク

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今年初戦となったフェブラリーS(GI)がコスタノヴァ、サンライズジパングに続く3着。その後、使われたアンタレスS(GIII)は1番人気に応え2着馬に2馬身半の差をつけて快勝。これが交流を含む重賞3勝目で、ダート界の新星として確実に上り詰めて来た。前走後はノーザンファーム天栄での短期放牧を挟み、帰厩。田中博康調教師は「変わらず順調だし、4歳になって大分しっかりしてきました」と語る。大井では昨年のジャパンダートクラシック(JpnI)で、あのフォーエバーヤングから1馬身1/4差の2着。3着のサンライズジパングには5馬身の差をつけてみせた。悲願のJpnI勝利があってなんら不思議はない。

(平松 さとし)

ディクテオン

セン7 大井 荒山勝徳厩舎 通算28戦9勝

父:キングカメハメハ
母:メーデイア
母の父:キングヘイロー

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昨年3着の無念を晴らすため大井に移籍。その期待に応え、移籍初戦からダイオライト記念で4着、川崎記念で2着。ともに古巣のJRA馬を相手に僅差の競馬を展開している。前走は好スタートを切るも1コーナーでゴチャつき後方2番手から。実はこの時点で落鉄をしたうえに爪を欠損していた。それでも、グングン脚を伸ばして豪快にまくり、勝ち馬に3/4馬身差まで迫る大奮闘。辛口で知られる荒山勝徳調教師も「タフマン」とレースぶりを評価する内容だった。それだけに、アクシデントがなければと悔やまれる一戦。中間は放牧に出て、「欠けた爪も良くなったし、帰厩後にショックウェーブでのケアをしたことで、馬がグンッと良くなった。大井2000mが一番合っているからと、うちの厩舎に移ってきたからね」と必勝態勢で挑む。

(スポーツ報知・志賀浩子)

ラムジェット

牡4 JRA 佐々木晶三厩舎 通算11戦5勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ネフェルティティ
母の父:ゴールドアリュール

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4連勝で東京ダービーを制覇。その後はジャパンダートクラシック4着、東京大賞典3着。対フォーエバーヤングは4戦4敗だが、この馬も今のダート界を代表する一頭と言えるだろう。今年はサウジカップ→ドバイワールドカップに挑戦。結果は振るわなかったが、あの経験が今後の成長につながるはずだ。戦績を見ての通り、現状では大井の2000mがベストの舞台。どうしても勝負どころでズブさを見せるだけに、広いコースの方がエンジンをかけやすい。持続力を生かすという点で長い直線もぴったりだ。あとは展開。前が速くなって上がりを要せば尚いい。この中間も三浦皇成騎手がわざわざ栗東に駆けつけて追い切りに騎乗。久々のビッグタイトルへ向けて調整にも熱が入っている。

(競馬ブック・広瀬健太)

ノットゥルノ

牡6 JRA 中舘英二厩舎 通算25戦5勝

父:ハーツクライ
母:シェイクズセレナーデ
母の父:Unbridled's Song

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前走の名古屋GP(JpnII)が、音無秀孝厩舎(解散)から中舘英二厩舎へ転厩後の初戦。手探りの部分も多かったと推察出来るが、レースでは武豊騎手を背に先手を取ると最後に捉まったものの3着に粘ってみせた。転厩前から馬場入り時にゴネる仕種を見せる等、少々難しい面のある事で有名な馬だったが、中舘調教師は「思ったほど悪い馬ではなく、少なくとも調教に関しては予定通り進められています」と語る。1度使われた後の中間は坂路とウッドチップコースで調教され、動きは良化。大井での22年ジャパンダートダービー(JpnI)勝ちなど交流重賞3勝の実力を改めて見直したい。

(平松 さとし)

アウトレンジ

牡5 JRA 大久保龍志厩舎 通算15戦7勝

父:レガーロ
母:クイーンパイレーツ
母の父:キングカメハメハ

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昨年4月に3勝クラスをクリアしオープン入りを果たすと、昇級2走目のラジオ日本賞でオープン特別を勝利。続くGIIIみやこSに挑戦し2着に好走すると、次走の浦和記念では2着以下を6馬身突き放す圧勝劇で交流重賞制覇を果たした。その後2走は人気に応える走りはできなかったが、前走の平安Sでは好位からの正攻法で押し切り、うれしい中央重賞初勝利を手にした。近走の結果を考察してみると、3走前の名古屋大賞典は発馬で後手を踏んだのも影響した印象。前々走のダイオライト記念は止まり方を見ても距離が長かったように思える。浦和記念を圧勝しているように、2000mまでは守備範囲といえる。ビッグタイトルも手の届くところまできている。

(競馬ブック・三宅俊博)

シンメデージー

牡4 高知 打越勇児厩舎 通算14戦9勝

父:コパノリッキー
母:イズミコマンダー
母の父:コマンダーインチーフ

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前走の名古屋グランプリは単勝4番人気で2着。勝ち馬サンライズジパングにはコンマ4秒差及ばなかったが、上がり最速で地方馬最先着は勿論、同馬以外のJRA所属馬には決定的な着差をつけ十分に存在感を示した。この一戦も含めここまでの戦績を振り返ると、一度、対戦した馬とは次走以降、大きく差を詰めるか逆転するかという傾向が顕著。いつタイトル奪取に成功しても不思議ないポジションにいるのは間違いない。22日の追い切りでは名古屋グランプリ時同様、前日の準重賞・御畳瀬特別にスポット参戦していた主戦の吉原寛人騎手が騎乗。サンライズジパングが自重しても実績馬が数多く揃っているが、それでも引き続き期待感は抱かせてくれる。

(風間 恒一)

注記

当ページは、6月27日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。