注目馬情報 Attention

アラジンバローズ

セン7 兵庫 新子雅司厩舎 通算22戦8勝

父:ハーツクライ
母:シークレットアセット
母の父:Awesome Again

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前走のJBCスプリント(JpnI)では、全国のスピード自慢を相手に少差3着。同馬を管理される新子雅司調教師は「折り合いさえ付けば強い競馬をしてくれることが再確認できました」と、一層自信を深めたことを窺わすコメント。今回は輸送のない地元戦。その点については「返し馬に下した際の動きは園田が1番元気ですし、地元戦に替わる点はプラス。当日は馬体増でも持って行けると思いますし、プラス10キロ辺りが理想です」と師談。兵庫ゴールドトロフィーは創設以来、勝利はすべてJRA所属馬。地方所属馬にとっては、まさに難攻不落の競走だが、師の思いは「ハンデ57キロは予想していた範囲内。背負い慣れている斤量ですし、前回JBCで戦ったメンバーから考えれば、今回はチャンスがある相手だと思っています」と地方馬初勝利へ向けて気合十分。新時代の扉を開くか、注目したい。

(中司 匡洋)

エートラックス

牡3 JRA 宮本博厩舎 通算11戦4勝

父:ニューイヤーズデイ
母:スパイラルステップ
母の父:シンボリクリスエス

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3連勝で兵庫チャンピオンシップを制覇。続く北海道スプリントカップは2着。ダートに替えてから瞬く間に出世。現3歳を代表する1頭として東京盃では古豪たちに挑んだ。ただ、スタートから進みが悪く大敗。本来の状態ではなかったのか、あるいは気持ちが乗らなかったのか、敗因は判然としないが、過去にチカッパにも勝ったことがある馬。あれが実力ではないことは確かだ。先行して渋太く、自分で競馬を作れるタイプ。脚質的に小回りは最適で、重賞を勝ったコースに戻るなら尚のこと魅力は増す。前走後は放牧を挟んでここを目標に。プールを併用しながらの調整だが、これは連勝していた頃と同じようなパターン。調子さえ戻れば巻き返せていい。

(競馬ブック・広瀬健太)

サンライズホーク

セン5 JRA 牧浦充徳厩舎 通算16戦7勝

父:リオンディーズ
母:ローマンブリッジ
母の父:ブライアンズタイム

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2戦目でダートに替えてから破竹の4連勝、一気にオープン入りを決めた。昇級して3戦は振るわなかったが、昨年のサマーチャンピオンを皮切りに兵庫ゴールドT、かきつばた記念と重賞3連勝。出遅れたりうまく位置を取れなかったりしたこともあり、黒船賞からの3戦は大敗が続いたが、オーバルスプリントでは道中早めに動き、2着スレイマンとはクビ差の3着。前走の武蔵野Sでは直線で一旦先頭を窺う場面あり。再び軌道に乗ってきた。重賞の3勝はいずれも先行して揉まれず運ぶ形だったが、ここ2走の内容からも外でスムーズなら差す形でもOK。中間も順調に乗られ、相変わらず張りのいい馬体。1ハロン短縮もプラス。今年は59kgだが、連覇も十分だろう。

(競馬ブック・西村敬)

スペシャルエックス

牡4 北海道 田中淳司厩舎 通算18戦7勝

父:ダノンレジェンド
母:ファーマクリーム
母の父:スニッツェル

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今季は遠征で馬体重が減った後、回復に努めて地元重賞に臨んだポラリスサマースプリントと道営スプリントを優勝。オグリキャップ記念は1番枠が仇となり、深い内を通らざるを得ない形で逃げて8着に大敗。枠順だけを理由とせず、昨年の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで、中団内から3着に追い込んだ内容を見直し、控える競馬を覚えさせていった。2つの重賞Vは、僚馬の2番手で折り合いをつけて抜け出した。また、クラスターカップJpnIIIは自身最速の上がり3F34.8秒を記録し、控えるレースを完全に会得した。1週前追い切りとなる14日は坂路で、内マテンロウガーデンと中ゲクウを3馬身追い掛け、残り1Fから追い出すと、内に4馬身、中は2馬身突き放した(3F36.0秒-2F23.5秒-1F11.9秒、直一杯)。昨年は3歳での挑戦で53キロだったが、実績を積んだ上でハンデは1キロ増と恵まれた。サンライズホークとのハンデ差も4キロ→5キロと広がり、田中淳司調教師も一発を狙っている。

(古谷 剛彦)

ラプタス

セン8 JRA 渡邊薫彦厩舎 通算32戦10勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

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国内外を渡り歩きここまでJpnIII・5勝のベテラン。当競走は3度出走し(3)(2)(1)着。すべて3着以内と好相性を誇る。(2)(1)着は59kgを背負ってのもので、そこまで大型ではない割に斤量は苦にしないタイプ。昨年はやや振るわなかったが、前々走は60kgを背負い発馬で躓きながらも、砂の深い内を追い上げ早め先頭の強気な競馬。昔ほどレース運びに注文もつかなくなっている。のちのJBCスプリント3着馬に僅かに掴まったものの、まだまだ古豪健在を印象づけた。前走は芝で度外視可能。さすがに調教は以前ほど動かないが、間隔も詰まるだけに順調にやれていれば問題ないだろう。今回も前々走同様ハンデ60kgだが、得意舞台なら8歳の今年も要注目の存在。

(競馬ブック・森田昌樹)

マックス

セン7 大井 福永敏厩舎 通算31戦8勝

父:ゴールドアリュール
母:インプレスゴールド
母の父:ブライアンズタイム

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重賞は2着4回で未勝利だが、前々走の東京盃JpnIIは勝ち馬と0秒1差。ダートグレードでも勝ち負けできるレベルにあることを証明した。続く前走は佐賀で行われた1400mのJBCスプリントJpnI。大井で行われた1200mの前年に続いて6着だったが、今回に向けては久々に2ターンを経験できたことも大きい。福永敏調教師は「どちらかというと1ターンの方がいいとは思いますが、それほどハンデを背負わされないだろうと思い、こちらを選びました。55kgは見込まれた気もしますが、東京盃2着でレーティングももらっていますからね。前走は悔しいですが、あの枠順で勝ちにいく競馬をした結果。そのリベンジではないですが、ここで頑張ってほしいです」。長距離輸送も慣れたもの。今度こその構えだ。

(牛山 基康)

ヘリオス

セン8 JRA 西園正都厩舎 通算41戦8勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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3歳秋から8歳まで短距離ダートでずっと活躍し続けている馬。ここ2走は崩れたが、前々走は長期休養明けで追い不足の分もあり息切れ。前走のJBCスプリントは相手が揃っていたうえ、テンから競り合う形になりオーバーペースで共倒れになってしまった。その後は立て直しを図られ、12日には長めからハードに追われるなど、疲れやダメージを心配する必要はなさそう。園田競馬場は42戦目にして初めてだが、遠征は慣れたものでこれまでもさまざまな競馬場で好走しており、戸惑うことはないだろう。もともと堅実な馬で、小回りの1400mもベストなだけに、すんなり先行して渋太さを生かす競馬ができれば、巻き返しは十分に可能。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ギガース

牡3 船橋 佐藤裕太厩舎 通算11戦5勝

父:マジェスティックウォリアー
母:アルマーズビコー
母の父:ジャングルポケット

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ダートグレード初挑戦だった1800mの雲取賞JpnIIIで2秒3差7着に敗れると路線を短距離にシフト。1400mのネクストスター東日本を快勝した。その勢いで今回と同距離、同競馬場の兵庫チャンピオンシップJpnIIに挑戦。結果は5着だったが、4番手から向正面で早めに動く強気な競馬で見せ場はあった。2度目の同距離、同競馬場だった前々走の楠賞は向正面で先頭に立ちながら直線の追い比べで0秒1差3着に惜敗。佐藤裕太調教師は「どうしても早めに先頭に立つと相手を待つようなところがあるので」と前走に1000mの船橋記念を挟み、届かず3着に敗れたが、あえて強敵を追いかける競馬をさせた。ここまで11戦5勝で馬券圏外は2回だけ。前走の経験と53kgのハンデを生かせれば勝ち負けになっていい。

(牛山 基康)

注記

当ページは、12月20日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。