注目馬情報 Attention

ナチュラルライズ

牡2 JRA 伊藤圭三厩舎 通算2戦2勝

父:キズナ
母:レディマドンナ
母の父:Distorted Humor

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好位差しだった札幌の新馬戦は、2着に1秒(6馬身)、3着には実に3秒3の大差をつける快勝ぶり。その後、放牧を挟んで出走する予定がフレグモーネで1度枠順発表前取消に。そのために前走のカトレアSは約4カ月ぶりとなった。もっとも14キロ増の490キロだった馬体に関して伊藤圭三調教師は「成長分」と語る。レースはスタート地点が芝のせいもあったか後方からに。道中掛かる素振りで早目に抜け出した分、最後は詰められたが、しのいでみせた。「着差以上に強いと言って良い競馬ではあったけど、前進気勢が強過ぎるのと、直線、右へ張っていたのが課題になりそうです」と同師。前走後は在厩で、毎日坂路で乗られており、仕上がりに関しては問題なさそうだ。大物感ある競馬ぶりでここでも通用しそうだ。

(平松 さとし)

グランジョルノ

牡2 JRA 高柳瑞樹厩舎 通算2戦1勝

父:ゴールドドリーム
母:ヴィータアレグリア
母の父:ネオユニヴァース

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練習の時からスタートは速くはなかったそうだが、新馬戦は「思った以上に出なかった」と高柳瑞樹調教師。それでもこれまた「(“思った以上の”)凄い末脚で差し切ってくれました」と同師。その後、北海道の早来で放牧後、美浦トレセン入り。更に北海道へ輸送されて使ったのが前走のJBC2歳優駿(JpnIII)だった。結果は2着に敗れたが、初戦よりはスタートで出たし、直線を向いた後も厳しい位置だった事を考慮すればよく2着まで届いた。「展開も向いたといえ、まだ走りがしっかりしていない中、結果も出ているのは素質があるからこそだと思います」と師。前走後はノーザンファーム天栄での放牧を挟み帰厩後も順調に来ているそうだ。

(平松 さとし)

ソルジャーフィルド

牡2 北海道 川島洋人厩舎 通算7戦4勝

父:ルヴァンスレーヴ
母:アイルゴーバック
母の父:アッミラーレ

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デビュー戦は1100m、しかも勝ち馬がゼロアワーだったので、スピードと完成度の差で2着に敗れたが、2戦目に残り1Fで前を捕らえると、最後は4馬身差の圧勝。長く良い脚が使えることを示し、その後は一貫して中距離戦に進む。特別戦は連勝したが、地元同士の重賞では僚馬のリコースパローの渋太さに、2戦続けて屈したが、大一番のJBC2歳優駿JpnIIIは、JRA勢が早めに仕掛ける展開となり、直線勝負に懸けたソルジャーフィルドが鋭く抜け出し、2着グランジョルノを3馬身突き放し、悲願の重賞タイトルを手にした。「展開がハマった面は確かにあったかもしれませんが、馬自身も成長し、鋭い脚を持続的に使えるようになったことがJBC制覇につながったと思います」と川島洋人調教師。11月27日にウィルオレオールと左回りで追い切り、約2馬身半突き放す好調教を見せ、前走後もパワーアップしている。JBC2歳優駿JpnIIIの前半3Fは36.8秒だったので、マイル戦の忙しい流れにも対応は可能。地方唯一のダートグレードホルダーとして、JpnIに挑む。

(古谷 剛彦)

ハッピーマン

牡2 JRA 寺島良厩舎 通算3戦2勝

父:ダノンレジェンド
母:ベルミュール
母の父:キングカメハメハ

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初戦は出遅れたうえに終始、行きたがって頭の高い走り。それでも手応え良く直線に向くと、追う毎に伸びて完勝だった。期待された2戦目だったが、距離延長と外枠が響いて脚がたまらず、直線では伸び負けの格好。距離に不安を残したままの前走はスタートをうまく決め、好位のインでの立ち回り。これまでに比べて折り合えていたし、頭の高さもマシだった。抜群の手応えで直線に向くと、しばらく頭が高いままだったが、ムチ一発でスイッチが入ってグンとひと伸び。余裕ある勝ちっぷりで改めて能力を示した。コーナー4つならマイルもこなせそうだし、攻めも順調。砂を被る競馬も経験済みで死角は少なく、非対戦組との能力比較でも劣らない。

(研究ニュース・小野颯真)

コパノヴィンセント

牡2 JRA 上原博之厩舎 通算3戦1勝

父:コパノリッキー
母:ヴェアリアスローズ
母の父:スターリングローズ

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9月に中山のダート1200メートル戦で新馬勝ち。上原博之調教師は「緩くて成長途上の段階でいきなり勝てたので、素質を感じさせました」と語る。コパノリッキー産駒という事でその後もダート路線を走るとプラタナス賞、兵庫ジュニアGP(JpnII)をいずれも2着に健闘した。「前走は新馬戦と比べると16キロ増えていた(534キロ)けど、成長分です。初めての長距離輸送でしたが、ダメージもなかったので、帰厩後は在厩のまま調整。具合は良いので、ここに挑戦させる事にしました」と上原博師は続けた。ここまで3戦いずれも異なる競馬場ながら崩れておらず「初コースになる点は心配ない」とも言う。「後は緩い分、ワンパンチ足りないのがどうかですが、距離も経験しているので期待しています」との事だ。

(平松 さとし)

ミリアッドラヴ

牝2 JRA 新谷功一厩舎 通算2戦2勝

父:ニューイヤーズデイ
母:レディバード
母の父:スマートファルコン

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9月の中京でデビュー。2番手で行きっぷり良くレースを進め、4角で逃げ馬に並んだ時も抑えたまま。直線でゆっくり追い出すと、左手前のままでもしっかりと脚を使ってマッチレースを制した。時計も上がりも優秀。垢抜けた馬体に加え、回転の利いたフットワーク。高い素質を示し、1戦のキャリアながらエーデルワイス賞では単勝1.4倍の圧倒的人気に推された。発馬は速くなかったが、道中でジワッと位置を上げて4角では単独の2番手。ラスト1ハロンで先頭に躍り出ると、後続の追い上げを難なく凌いだ。ゴール前では余力が感じられたほど。まだ奥がありそう。初戦の内容から左回りに問題はなく、マイルもこなせるはず。中間もしっかり乗られ、かつ動きも軽快。牡馬相手でも。

(競馬ブック・西村敬)

ウィルオレオール

牡2 北海道 小国博行厩舎 通算6戦3勝

父:レッドベルジュール
母:カゼノボレロ
母の父:フサイチコンコルド

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能検初日に800mを53.5秒(4着)と目立つ内容ではなく、デビュー戦は8頭立て6番人気の低評価だったが、後にオープン勝ちを収めるハーフブルーを差し切った。ウィナーズチャレンジと栄冠賞でベラジオゼロの2着に敗れたものの、自慢の末脚を活かす上で距離を延ばす方針へ。芝挑戦のクローバー賞は果敢に先行したものの5着に終わったが、地元に戻った特別戦で早め先頭から難なく勝利。目標に置いていた船橋の平和賞で、ガバナビリティーを鮮やかに差し切り、重賞初Vを飾った。「馬場状態を含め、前が止まらない感じがしたのでヒヤッとしました」と、小国博行調教師はレースを振り返っていたが、その展開でも勝ち切ったことが地力の高さと言える。前走後はこのレースを目標に入念に乗り込み、11月27日はソルジャーフィルドに遅れを取ったものの、自身も好時計をマークし、順調にメニューを消化している。左回り、南関東への遠征はいずれも2度目という利があり、ダートを舞台に再度JRA勢に立ち向かう。

(古谷 剛彦)

ホーリーグレイル

牝2 川崎 内田勝義厩舎 通算4戦2勝

父:ナダル
母:ホーリーレジェンド
母の父:アイルハヴアナザー

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デビュー地のホッカイドウでは白星を挙げられなかったが、川崎に移籍後は2連勝。条件級とはいえ、ともに大差で逃げ切る圧巻の内容で素質の高さを示した。内田勝義調教師は「前走後も変わりなく調整できています。前向きに走るタイプですけど、100メートルの距離延長ならこなせるのではないかなと思っています。ただ、JpnIのメンバーですからね。ここでどんな競馬ができるかでしょう」と話すが、前走の勝ちタイム(1500メートル=1分36秒0、稍重)は同日のB3を1秒9も上回る優秀なもので、掛かり気味に逃げた内容を見ても伸びしろは十分。転入3戦目で完調も見込めるだけに、スムーズに折り合えば好勝負になる。

(大貫 師男)

注記

当ページは、12月6日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。