注目馬情報 Attention

コスモストーム

牡2 JRA 北出成人厩舎 通算3戦2勝

父:デクラレーションオブウォー
母:オリーブティアラ
母の父:キングカメハメハ

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6月末の小倉でデビュー。当時の2、3着馬はのちに未勝利戦を圧勝するのだが、自身はフワフワしながらそれらを差し切って勝利。人気薄ながら既にポテンシャルの高さは示していた。昇級緒戦のヤマボウシ賞は内枠で砂を被ったこともあり、本来の力を出せなかったが、なでしこ賞で鮮やかな変わり身。速いペースを追いかける形、しかも終始外を回る距離ロスも大きかったが、それで2馬身差をつけるレースぶりは強いのひと言。これなら重賞でもと思わせるほどの内容だった。地方の深いダート、コーナー4回のコース形態も初めてになるが、それよりも大事なのは気分良く走れるか否か。陣営も「今回も砂を被らずスムーズに運べれば」と。理想は外枠。たとえ内枠であっても早めに外に持ち出したい。

(競馬ブック・広瀬健太)

ハッピーマン

牡2 JRA 寺島良厩舎 通算2戦1勝

父:ダノンレジェンド
母:ベルミュール
母の父:キングカメハメハ

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JBCスプリントなどダート重賞で9勝を収めたダノンレジェンドの産駒。祖母はフラワーC勝ち馬だが、半兄姉たちもダートで勝ち星を積んでいる。初戦は右回りの京都ダート1200m。出遅れてしまったが、道中は抑えるほどの行きっぷりで中位追走。4角では砂を被る形になったものの、怯むことなく大外に持ち出すと鋭く脚を伸ばして抜け出す強い内容での勝利だった。昇級戦は大外枠で前に壁がないなか、折り合って運べていた。ただ、外を回らされた分、脚がたまりにくかったのか4着に。右回りと1400mを経験できたことは兵庫ジュニアGPでの走りにつながるはず。13日はCWで3勝クラス馬と併せて一杯に追われた。徐々に良化中。ロスなく運べれば。

(研究ニュース・森田美菜)

ヤマニンシュラ

牡2 JRA 齋藤崇史厩舎 通算2戦1勝

父:ダイワメジャー
母:ヤマニンアタシャン
母の父:フレンチデピュティ

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8月の中京ダート1400mでデビュー。スッと2番手につけたが、ラストで少し甘くなり0秒7差の3着。豪雨の影響により、ダートではこの日で一番条件が厳しかったレース。走りづらさはあったはずで、走破時計(1分27秒7)が平凡だったのも無理はない。2戦目は良馬場。ダッシュ良くハナを奪ってスイスイと。前半から舌を出し、直線では手前を替えるのも遅かったが、危なげなく逃げ切った。勝ち時計は1分25秒3。同開催の他レースと比べ、特に速いわけではないが、大幅に短縮。小回りは問題なく、パワーのいる馬場も歓迎。中1週とはいえ15-15程度だった前走時と比べ、今回はコースでしっかり負荷をかけて動きもいい。心身両面で上積みが見込める。

(競馬ブック・西村敬)

ベラジオドリーム

牡2 北海道 田中正二厩舎 通算4戦1勝

父:ゴールドドリーム
母:エロージュ
母の父:フサイチコンコルド

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今年の門別1000mで行われたフレッシュチャレンジのうち、良馬場で行われた最速タイムは、リオンダリーナの1分00秒9。ベラジオドリームは、その前週にデビューし、年間を通じて2番目に速い1分01秒4の好時計で勝ち上がった。そのリオンダリーナと対戦したウィナーズチャレンジは、自身の走破時計は詰めたものの相手のスピードに屈し、2着に敗れた。その後は1200mの重賞へ進んだが、勝ち馬の決め手に屈して2着惜敗が続く。ワンパンチ足りない一方で、持ち前の先行力と器用さは、小回りの1周競馬で武器となる。11日坂路の1週前追い切りは、暮れの中山遠征を目指すマキシマムドライブの外に併せ、手応えで劣ったものの3F36秒2-1F11秒9(直一杯)をマークした。過去10年の北海道所属馬は【1・2・3・10】。2022年は2、3着に食い込むなど、このレースにおける地方所属馬で最も健闘している。1戦毎に馬体重が増えているように、成長著しい時期でのダートグレード挑戦で戴冠を目指す。

(古谷 剛彦)

シャインミラカナ

牡2 JRA 北出成人厩舎 通算2戦1勝

父:アルアイン
母:プリンセスカナ
母の父:ワイルドラッシュ

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2走目でまさに一変。1200mで1分13秒6という勝ち時計は強調できないが、自身は出遅れて2馬身ほどのビハインドがあったうえ、それを挽回する形。そのロスを考えれば内容は決して悪くない。レース後に亀田騎手が「まだ緩いところがあり、これから強くなっていく馬」とコメントしたように、これから更に良くなっていきそうだ。その後は一旦放牧へ。陣営は「大きくなって帰ってきたので、絞り込んでいる。前走くらいの体で使えればいいけどね」と。初戦のように太めが残る可能性もあるので、パドックには是非注目したい。乗り手の感触や調教からすれば、同厩舎のコスモストームにも劣らない素質を秘める一頭。地方の小回りなら1400mも守備範囲だろう。

(競馬ブック・広瀬健太)

ラピドフィオーレ

牡2 兵庫 田中範雄厩舎 通算5戦3勝

父:ホッコータルマエ
母:ナナヨンハーバー
母の父:タイムパラドックス

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これまで5戦して、重賞・兵庫ジュベナイルCを含む3勝。前走のネクストスター園田では2着に敗れたが、同馬を管理される田中範雄調教師は「終始手前を替えられないまま走っていました。スムーズに替えられていれば、結果も違っていたと思います」と前回を振り返った。この中間もその点に注意しながらの調整が進められている。「追い切りは手前替えに注意しながら進めましたが、スムーズに替えられていましたし、今回の追い切りにも跨ってくれた廣瀬航騎手によれば『感触は前回よりも良かった』とのこと。これが実戦でも出せれば…」と師談。消化不良に終わった前回からの巻き返しを狙う。

(中司 匡洋)

ジーニアスレノン

牡2 兵庫 保利良平厩舎 通算3戦1勝

父:カリフォルニアクローム
母:エイトディズアパート
母の父:Forest Wildcat

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8月のデビュー戦は、兵庫の2歳初出走戦としては珍しい序盤から流れる展開の消耗戦だったが、いきなりからしぶとさをフルに発揮し、押し切りV。その後は2走続けて重賞戦を使われ、3、4着と上位圏内の走りを続けている。同馬を管理される保利良平調教師は「馬体は細く、まだまだこれからといった感じですが、実戦を経験して、気性の若さは少しずつ解消されてきています」と談。今回のグレード挑戦に向けてはこう語る。「スピード勝負が予想されるので、後ろからの競馬になるとは思いますが、末脚には持久力がありますし、淀みない展開となれば、持ち味が生きてくるのではと思っています」とコメント。直線浮上に要注意だ。

(中司 匡洋)

注記

当ページは、11月16日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。