注目馬情報 Attention

グランブリッジ

牝5 JRA 新谷功一厩舎 通算20戦7勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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今年はJpnIで川崎記念2着、帝王賞では紅一点ながら4着と健闘。牡馬の一線級とも互角に亘り合える力を備えた牝馬だ。ゲートを出たなりのポジションで折り合って流れに乗れるレースの上手な馬で、展開に左右されづらいのが一番の強み。小回りに舞台が替わるのは歓迎材料だろう。2月の佐賀記念は勝負どころのペースアップに対応できず4着に終わったが、当時は454キロとちょっと太く、その分動き切れなかったのが敗因。秋緒戦のレディスプレリュードを437キロで迎え、その後も調教をしっかり積んでこられているだけに、今度はその心配はない。攻め駆けしない馬なりにしっかり動けてもおり、久々を叩いての上積みを見込んでいいだろう。

(競馬ブック・坂井直樹)

アイコンテーラー

牝6 JRA 河内洋厩舎 通算27戦6勝

父:ドゥラメンテ
母:ボイルトウショウ
母の父:ケイムホーム

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芝の重賞で好走の戦歴があるが、素質を一気に開花させたのは23年のBSN賞だろう。すんなり先行が叶ったとはいえ、開催ナンバーワンの走破時計で快勝。シリウスSでは勝ち馬の決め手に屈したが、続くJBCレディスクラシックは早め先頭から押し切り、後続に4馬身差をつけての圧勝だった。チャンピオンズCはキックバックを気にして大敗したが、手の内に入れる松山騎手騎乗の近走は押して番手を取りに行く競馬が板につき、前走は2番手から完璧に運んで惜しい2着。ナイター競馬も経験豊富で、佐賀の小回りコースもこの馬の脚質にはプラス。中間の動きも鋭くて俊敏さが窺え、CWで1F11秒台もマーク。馬体が洗練され、かなりデキは良さそう。

(競馬ブック・信根隆二)

テンカジョウ

牝3 JRA 岡田稲男厩舎 通算5戦4勝

父:サンダースノー
母:フィオレロ
母の父:エンパイアメーカー

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発馬に課題があり、ロスの大きい競馬になりがちだが、そのビハインドをものともせずにここまで5戦4勝。4勝すべてが完勝で、特に重賞初挑戦だった前走のマリーンCは5馬身差のワンサイド勝ち。少頭数の割に前がやり合って展開が向いたとはいえ、強い内容で重賞でも十分通用する力を証明した。使ったあともいつも通り、コースと坂路を併用して調整されており、順調そのもの。相手が更に強化し、小回りの佐賀のフルゲートのレースへの対応も鍵になるが、3歳牝馬で馬体増も示すように成長期にあり、伸びしろは大きく、1度使った分の上積みも見込める。ある程度の位置で流れに乗って早めに動ければ勝ち負けになって不思議ない素質の持ち主。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ライオットガール

牝4 JRA 中村直也厩舎 通算17戦6勝

父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ

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昨年レパードSで牡馬相手に重賞制覇。続くレディスプレリュードではグランブリッジと0秒1差、JBCレディスクラシックは出遅れも響き6着だったが、大崩れの少ない堅実派。その後クイーン賞、兵庫女王盃とタイトルを2つ上積みし、後者でアーテルアストレアに、エンプレス杯ではアイコンテーラーに先着と力は見劣らない。前走は案外だったが元来叩き良化型で、1週前にハードな攻めを消化しここへ向けての意欲は十分窺える。器用に立ち回れるのが強みで重賞3勝は小回りでカーブがきつめのコース。今年、コーナー6つの佐賀に舞台が替わるのはプラスに出る公算大。時折スタートが悪いことがあるが、条件好転のここ、発馬が決まれば十分に巻き返しがあっていい。

(競馬ブック・森田昌樹)

キャリックアリード

牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算12戦5勝

父:キズナ
母:アイリッシュシー
母の父:Galileo

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大井転入後、クイーン賞JpnIII、エンプレス杯JpnIIで3着と好走し、グランダム・ジャパン2024古馬春シーズンを優勝した実力派。その後は休養に入り、復帰戦はスパーキングレディーカップJpnIII。直線で大接戦を演じ、首差2着と迫力満点の走りを披露すると、続く秋桜賞は初の名古屋遠征も4コーナー先頭から7馬身差の圧勝で制した。藤田輝調教師は「前走は負けられない戦いだった。逃げた馬は、そのまま先頭なら残る可能性があったので、早めに動いた。これまで、強い馬と戦ってきたことでタフになってきたと感じる」と成長の手応えを感じている。これで、グランダムの古馬秋シーズンは地方馬ではトップの40ポイントを獲得。春、秋連覇は目前だ。中間は放牧先で乗り込まれ、10月11日にミッドウェイファームに移動。「ここまでの調整は順調。メンバー的にもチャンスはあると思っている」とトレーナーは意欲を燃やす。

(スポーツ報知・志賀浩子)

アンモシエラ

牝3 JRA 松永幹夫厩舎 通算11戦3勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール

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前捌きは硬めだが、速いところを行くと伸びやかなフットワークで走る。チークPを着用しているように他馬を気にする面はあるが、京浜盃では他馬に乗っかけられる不利を克服。輸送減りする点も最近は改善されて、精神面で着実に成長中。デビュー以来ずっと牡馬に混じって走り続け、ダート三冠ロードを歩んできたなか、初の牝馬限定となったマリーンCで崩れたが、前半はスプリント戦並みのラップで競り合ったうえ、3角手前からは後続に早めに来られる形。相当に厳しい流れのなか、競り合った相手が大バテしたことを鑑みるとむしろ粘った方だろう。控える形でも結果を出しているだけに、極端に揉まれたりしない限り、古馬相手でも十分に通用する。

(競馬ブック・橋本篤史)

ドライゼ

牝5 大井 真島大輔厩舎 通算16戦4勝

父:Gun Runner
母:ジュリエットシアトル
母の父:Seattle Fitz

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JRA時代はデビューから2連勝を飾り、3戦目の関東オークスJpnIIは5着。今年3月に3勝クラスを勝ち上がり、オープン入りを果たした。この夏、大井の真島大輔厩舎(小林分厩舎)に移籍。初戦のスパーキングレディーカップJpnIIIは出遅れなどもあり7着だったが、前走のブリーダーズゴールドカップJpnIIIは地方最先着の3着に好走した。真島調教師は「交流重賞でもやれる感触はつかめました」と手応え。調教にも乗り、「今回は自信を持って強いトレーニングを積んできました。それでも耐えてくれて、攻めれば攻めただけカイバも食べてくれるので、担当の千吉良厩務員とも『すごい馬だね』と話しています。結果はやってみないとわかりませんが、状態はうちに来てから一番。あとは、門別の時のようなビチャビチャな雨馬場になってほしいです」と願いを込めた。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、10月30日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。