レースの見どころ
佐賀競馬のビッグレースのひとつ佐賀記念と同じ距離で実施されるが、佐賀記念(JpnIII)を59キロの斤量で圧勝したノットゥルノや、ダートグレード競走で活躍しているウィルソンテソーロ、ウィリアムバローズ、帝王賞(JpnI)を2度制覇したメイショウハリオなど、ビッグネームが顔を揃えた1戦。地方所属馬も好調馬がズラリと揃って、佐賀からも2頭が出走。このレースもJRA勢の優勝数が多く、戦歴的にも優勢な感はあるが、上位陣は力量接近しており地方所属馬にも上位圏内を狙えるチャンスは十分にある。
4歳春に地方のダートグレード競走に参戦すると、かきつばた記念(JpnIII)を皮切りに、マーキュリーカップ(JpnIII)、白山大賞典(JpnIII)も制し、ダートグレード3連勝を達成。昨年の大井で実施されたJBCクラシック(JpnI)では5着だったが、前3頭の決着となりスローペースが堪えた。近走は4走前のフェブラリーステークス(GI)以外は、海外遠征なども含めても大崩れはしていない。展開やペースに左右されないのが強みで、毎回しっかりと脚も伸ばしてくるし、先行策からも粘り強いレースも見せている。馬群に包まれにくい外目の枠もプラス材料になりそうだし、この顔ぶれであれば楽に2番手が取れる可能性も。前々ですんなり流れれば、今年は昨年以上の結果を狙えそうな構成。
デビューは芝だが、5戦目からダート路線に進むと、いきなり3連勝。その後も徐々に勝ち星を積み重ねて、今年1月の東海ステークス(GII)で重賞初制覇。少しムキになって行く面はあるものの、自身のリズムで運べれば大きくバテる馬ではない。逃げ馬不在の番組構成となったし、ここならダッシュひとつでハナを叩いて行く可能性もある。道中のペースと折り合い次第ではチャンスもありそうなところだし、日本テレビ盃(JpnII)でウシュバテソーロを完封した内容にも価値がある。佐賀の小回りならダート2000mも難なくこなせそう。優勝争い候補に。
デビュー3戦目の3歳未勝利で勝ち上がると、次走も勝って連勝。3歳5月に地方のダートグレード競走に参戦すると、兵庫チャンピオンシップ(JpnII)で2着、続くジャパンダートダービー(JpnI)では、水の浮くバシャバシャの馬場でも、中団外目から豪快に抜け出した。昨年のこのレースではメイショウハリオに0秒5差、ウィルソンテソーロには0秒9差先着しており、実力・素質面では互角以上のものを持っている。暑さで間隔を開けてぶっつけとなったが、佐賀記念は斤量59キロのトップハンデを物ともせず圧勝していたし、コースとの相性も悪くはなさそうな感じだった。中間は立て直されていて、仕上がりは悪くなさそうだし、本領発揮できれば上位争い可能。
2022年、23年の帝王賞(JpnI)を連覇しているメイショウハリオも、前走の日本テレビ盃(JpnII)で復調の兆しを見せたし、更に調子を上げてくると上位に食い込む力は十分にある。4歳馬キリンジは佐賀記念(JpnIII)の2着馬。ノットゥルノには完敗だったものの、近走も地元戦や交流重賞で活躍し続けており、大きく展開が向けば上位圏内に迫ってくるシーンがあっても。ヒロイックテイルは直前の金沢の重賞となるイヌワシ賞を大差レコード勝ちしており、引き続き状態も良さそう。一段と相手は骨っぽくなるが、すんなり前目で運べれば残り目があって良い。
提供 馬物語 永瀬 将尚
注記
当ページの情報は、11月3日(日)17時現在のものです。
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