レースの見どころ
11月4日(祝・月)に佐賀1400mで行われるJBCスプリントの前哨戦として行われ、その1着馬には優先出走権が与えられる。昨年大井で行われたJBCスプリントの覇者イグナイターは夏場を休ませてここから始動。あくまでも目標は次ではあるが、ここに向けて仕上げは進んでいる。かしわ記念を制して充実著しいのがシャマル。2022年の東京スプリント優勝でこの舞台は経験済み。乗り込みは入念で力は出せる仕上がり。今年から1400mになり、3歳の短距離路線に加わった兵庫チャンピオンシップを制したエートラックス。兵庫チャンピオンシップでは2着だったが、今年から3歳馬限定になった北海道スプリントカップを優勝したチカッパ。この2頭の3歳馬が初めての古馬相手にどれだけやれるのかも注目。東京スプリント、クラスターカップがともに2着のクロジシジョー、ここにきて習志野きらっとスプリント、アフター5スター賞と重賞連勝中のエンテレケイアの2頭も力をつけているだけに侮れない。
今まで東京盃での3歳馬の活躍は見られなかったが、今年から兵庫チャンピオンシップが1870m→1400mに短縮され、加えて昨年まで3歳以上で行われていた北海道スプリントカップが3歳馬限定になって3歳馬の短距離路線が整備されたことにより3歳馬の活躍が期待できる。兵庫チャンピオンシップではエートラックスに3馬身の差をつけられて敗れたが、北海道スプリントカップでは2馬身差をつけて逆転して見せた。あの勝ちっぷりは本物、55キロで出走できるのは恵まれており、更なる成長が期待できるだけにその走りに注目したい。
昨年は園田チャレンジカップを勝ち、マイルチャンピオンシップ南部杯2着からJBCスプリントを制したが、今年は夏場は自厩舎で過ごし、ここから始動。目標は次ではあるが、仕上げに不安はない。昨年のJBCスプリントの勝ちっぷりから大井1200mは全く問題はなく、懸念材料といえばフェブラリーステークスで結果を残せなかった58キロの斤量くらいか。海外遠征など新たな挑戦をして経験を積み、更に充実。JBCスプリント連覇に向けて恥ずかしい競馬はできない。
ここまでかしわ記念などダートグレードレースで6勝を挙げている実力馬。初めて重賞を制したのが2022年の東京スプリントで、大井1200mの舞台は問題なし。近走は根岸ステークス7着以外掲示板を外しておらず、その堅実な走りは高く評価できる。ちょっと天気は読めないのだが、道悪が得意なのでひと雨あればこの馬にプラスになることも予想に考慮してほしい。
クロジシジョーは東京スプリントで2着に好走し、クラスターカップでも2着。テンに置かれてしまうが、その決め手はメンバー中一番。差しが決まる流れ、差しが決まる馬場になれば先行馬をまとめて差し切れる。エートラックスは、チカッパとの比較からも上位争いをして不思議はない。チカッパより斤量が1キロ重い点は不利だが、前走を叩いた上積みが期待できるだけに面白い。ヘリオスは重賞は未勝利だが、2着は6回もある。今回は久々にルメール騎手が鞍上、その点からも変わった面が見られるかもしれない。南関東の代表はエンテレケイア。同型はシャマルかエートラックスだが、1番枠を引き当てただけに今回も逃げの手。ここ2戦に引き続き吉原寛人騎手が鞍上、ダートグレードレースでも侮れない。
提供 勝馬 山形 宗久
注記
当ページの情報は、10月2日(水)17時現在のものです。
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