牝3 JRA 西園正都厩舎 通算6戦3勝
父:ドレフォン
母:アンデスクイーン
母の父:タートルボウル
デビュー戦は外枠からロスの多い競馬で敗れたものの、2戦目は行き脚良く逃げて完勝。春に2勝目を挙げて挑んだ関東オークスでもハナを切ると、直線で上がり最速の脚を使い後続に7馬身差をつけての圧勝だった。これで逃げれば4戦3勝、2着が1回。持ち前のスタートのうまさを生かした安定感のある逃げで結果を残している。また、前走の走りを見る限り、小回り適性が高く地方の砂も合っている。今回はメンバーレベルが高くなり、楽なペースにはならなさそうだが、母が交流重賞3勝、近親にジオグリフなど、トップクラスで戦えるだけの血統的背景は十分。攻めでも12日にオープン馬を圧倒する動きで自己ベストと、夏を越しての成長が窺える。ここも中心。
(研究ニュース・小野颯真)
牝3 JRA 松永幹夫厩舎 通算10戦3勝
父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール
普段から前捌きは硬めだが、速いところを行くと伸びやかなフットワーク。他馬を気にする面があって、チークP着用で臨んでいた時期があるだけに、多頭数で揉まれ込むケースになると不安も残るが、経験を積んでスタートが上達したうえに、二の脚もあるので、そんな形になることはおそらく稀だろう。ブルーバードカップから牡馬に混じってずっと紅一点でダート三冠ロードを歩み続け、前半で他馬に乗っかけられる不利を克服した京浜盃など、精神力の強さも十分に示してきた。輸送の度に体を減らしていたなか、前回は同じ条件下ながら馬体増での出走。長距離輸送への不安も軽減された今、同世代の牝馬限定戦で格の違いを見せるのか、注目が集まる。
(競馬ブック・橋本篤史)
牝3 JRA 岡田稲男厩舎 通算4戦3勝
父:サンダースノー
母:フィオレロ
母の父:エンパイアメーカー
これまで4戦3勝というキャリアだけでも伸びしろの大きさを感じるが、2戦目以降はすべてスタートで出遅れ。特に前走は4馬身ほどの大出遅れを4角大外から追い上げ、直線半ばでは早くも先頭。牝馬限定の2勝クラスとはいえ大きなロスを挽回してなお、2馬身半差をつけて最後まで脚いろにも余裕があった。まだまだ秘めているモノがありそう。休み明け、12kg増でこの走りなので確実に馬体も成長している。ただ、小回りや左回りは初めて。今回も出遅れた場合にこれまで通りの挽回が可能か、不安の方が大きい。更には初の重賞挑戦で相手関係も一気に強化。3カ月半ぶりでも調整は順調なようだが、今の完成度でどこまで通用するか、試金石の一戦となる。
(研究ニュース・石井大輔)
牝3 JRA 中村直也厩舎 通算7戦3勝
父:ジャスタウェイ
母:ソルファ
母の父:ロードカナロア
芝のデビュー戦は好位から失速して8着に終わったが、2戦目でダートに替えて一変。ダッシュ良くハナを奪い、後続にぴたっと来られながらも一杯に踏ん張って適性を示した。昇級して3戦は結果が出てなかったが、すんなり行けなかったり、中位から外々を回らされたりと敗因あり。ブリンカーを着けて2戦目となった前々走では2番手から早めの競馬で押し切った。続くインディアTではよりスタート、ダッシュが速くなり、サッとハナへ。スイスイと逃げて後続の追い上げを危なげなく凌いだ。馬体、フットワークとも力強く、稽古の動きからもポテンシャルの高い馬。中間も順調な乗り込み。相手は一段と強くなるが、自身もまだ伸びしろがある。
(競馬ブック・西村敬)
牝3 船橋 米谷康秀厩舎 通算9戦2勝
父:シニスターミニスター
母:ツルマルハロー
母の父:アグネスデジタル
ポテンシャルの高さで2歳時から期待をされてきたが、繊細な部分があり、力を出し切れなかった。初勝利をあげたのはデビューから3戦目。後続に2秒3の大差で、素質の片鱗を見せる結果だった。その後は重賞にも挑戦し、東海クイーンCはニジイロハーピーに次ぐ2着と好走。前走の準重賞・アレキサンドライトCは3コーナー過ぎから一気に先頭に立つと、後続に7馬身差をつける圧勝だった。米谷康秀調教師は「精神的にも大人になったし、減っていた馬体も回復して、上にも伸びてくれました。もともとのストライドは大きい馬でしたが、よりスピードが乗りやすくなったと思います。前走後も順調なので、JRA勢と好勝負をしてほしいです」と力を込めた。
(高橋 華代子)
牝3 大井 市村誠厩舎 通算16戦3勝
父:ベストウォーリア
母:サンジョ
母の父:ファスリエフ
昨年6月にデビューし、16戦を消化しているタフな牝馬。新馬戦は4着だったが、2戦目からは4連対を果たし、初物尽くしだった園田プリンセスCは1番人気に推されたほど(5着)。それ以降も重賞にチャレンジし、キャリアを重ねてきた。前走の準重賞・アレキサンドライトCは最後方から追走し、直線で脚を伸ばし3着。この結果に市村誠調教師は「船橋の走り自体は問題ありませんが、現状では前2頭とは力差を感じました。その後も予定通りに進めています。普段からおとなしくて、レースでも癖がなく乗りやすい馬。折り合いはつくので、距離は1800mになっても問題はないと思っています。相手は強いですが頑張ってほしいですね」とエールを送っていた。
(高橋 華代子)
注記
当ページは、9月21日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。