牡3 JRA 鈴木慎太郎厩舎 通算4戦3勝
父:ホッコータルマエ
母:カシマサミダレ
母の父:シニスターミニスター
4着に敗れた新馬戦でも上々の末脚を披露。最終4コーナー10番手から差を詰めて見せると、その後、未勝利戦、1勝クラスに続き準重賞の前走・鳳雛Sと3連勝。デビュー戦とは行きっぷりが全く変わって、前走も終始2番手から危な気なく抜け出した。鈴木慎師は「入厩時から良いモノあったけど、放牧する毎に良くなり力を発揮出来るようになってきました」と言う。この中間は「暑さが厳しかったので放牧してリフレッシュ」との事で、帰厩後は「順調」だそうだ。更に成長が感じられるか?を問うと「以前は追い切りでそんなに動かない馬だったのに、今回は力強く走ってくれました」との返答。初の左回りがどうかだが、これについても「調教の感じでは全く問題ない」と語る。となれば当然、4連勝の期待が出来そうだ。
(平松 さとし)
牡3 岩手 瀬戸幸一厩舎 通算8戦8勝
父:ゴールデンバローズ
母:デザイナー
母の父:スウィフトカレント
岩手競馬初のJpnII実施で話題を集めている3歳伝統の不来方賞。その初年度にフジユージーンが出現――は単なる偶然ではない。デビュー戦の水沢850mを2秒2差で圧勝。早くも超新星誕生と言われ、現在まで8戦8勝。無敗の岩手二冠馬がついにダートグレード=JpnIIへ挑戦する。瀬戸幸一調教師「春2戦は気が先立っていたが、東北優駿ではいい意味でリラックスして走っていた。その後は遠野馬の里で短期放牧。坂路をメインに乗ってもらったが、腰からトモ(後肢)にかけて肉付きが良くなった。欲しい筋肉だったので非常にいい形になった。先週の追い切りも満足のいく動き。もちろん好レースを期待しています」と笑顔を見せながら語った。
(松尾 康司)
牡3 JRA 西園正都厩舎 通算6戦2勝
父:ヘニーヒューズ
母:マーメイドティアラ
母の父:シンボリクリスエス
デビュー戦、ヤマボウシ賞を連勝の好素材。2戦目の3着馬がのちの東京ダービー馬のラムジェットだからこの馬も重賞級。兵庫ジュニアGPは強気に動き、一旦先頭の場面も差し返されて僅差の2着。ただ、地方の砂質に適性を示したことは収穫大。全日本2歳優駿は発馬で不利があり、結局、それを挽回できずに5着に惨敗。その後、海外遠征を挟み、立て直しを図ったレパードS。積極的に運び勝ちパターンの競馬だったが、決め手の差、目標にされた感じの2着。外に張る面はマシだったし、距離にメド。更に距離延長だが、折り合いに不安はなく問題なし。反動もなく依然好気配。坂越え2回のスタミナ比べは合いそうだし、祖母グレイスティアラの血統魅力。
2024/08/04 新潟 左1800mレパードS GIII
2
2024/03/30 メイダン 左1900mUAEダービー GII
2024/02/24 サウジ 左1600mサウジダービー GIII
10
(競馬ブック・信根隆二)
牡3 JRA 音無秀孝厩舎 通算8戦2勝
父:キズナ
母:サイマー
母の父:Zoffany
デビュー2戦目でダートへ。あのアンモシエラに4馬身もの差をつけて初勝利を挙げた。続くJBC2歳優駿ではフォーエバーヤングに交わされながらも2着。その後は再び芝に戻し、ホープフルステークス3着、若駒ステークス1着。“二刀流”として世代の第一線で戦い続け、実績を積み重ねてきた。ダートで唯一崩れたのが5走前のカトレアステークス(15着)だが、それは芝との切れ目に躓いたうえ、マイルのペースに戸惑ってリズムが悪くなったもの。敗因は明白。ゆったり運べる2000mなら本来の力を発揮できそうだ。前走の日本ダービー挑戦後は休養を挟み、この中間は札幌競馬場に滞在して調整。21日は武豊騎手を背に豪快な動きを披露。仕上げにも抜かりがなく、好勝負を期待できる。
(競馬ブック・広瀬健太)
牡3 JRA 伊藤圭三厩舎 通算6戦2勝
父:キタサンブラック
母:パクスアジアーナ
母の父:ノヴェリスト
前走は1勝クラスといえ2着に5馬身もの差をつけて楽勝。その前、2戦にわたり同条件で勝ち馬に2秒以上の大差をつけられて大敗していたとは思えない圧勝劇を披露した。管理する伊藤圭師は「元々能力は高いと思っていたのですが、キックバックで怯んでしまう等、弱い面もあって負ける時は大負けしてしまいます」と言い、更に次のように続けた。「ただ、前走みたいに砂を浴びなければ、あんな大雑把な競馬ぶりでも勝てます。ポテンシャルの高さは確信出来る競馬でした」。今回もそのあたりはキーとなりそうだが「この距離なら大丈夫でしょう」と言う。状態に関しては「相変わらず良いので何も心配していません」との事だ。
(平松 さとし)
牡3 北海道 田中淳司厩舎 通算9戦3勝
父:シニスターミニスター
母:アズマガール
母の父:キングカメハメハ
ホッカイドウ競馬の三冠は1着、2着、2着。王冠賞は、プラセボの渋太さに屈したが、内回りの北斗盃を差し切ったように、今季は動きたい時に反応できる器用さが増した印象を受ける。昨年のJBC2歳優駿JpnIIIは、ゲート内の膠着でポツンと最後方を走っていながら3着に追い込んだが、ゲートの課題も1戦毎に修正され、今は何の不安もない。1週前追い切りは、リアルミー(2022年JBC2歳優駿JpnIII・3着)と坂路で併せ、3F36秒6-1F12秒9を計測し、半馬身先着した。パドックではいつもうるさく、歩様も硬いタイプだが、前走時も良い汗をかき、新陳代謝が良く、好調をキープしている。初の左回りだったブルーバードカップJpnIIIは、正月を挟んだ冬場の調整に加え、ゲート練習に主眼を置いた状況から、決して完調とは言えなかった。良い状態で挑める今、JRA勢やフジユージーンに立ち向かう。
(古谷 剛彦)
牡3 北海道 山口竜一厩舎 通算9戦4勝
父:アジアエクスプレス
母:グラッドクライ
母の父:キッケンクリス
北斗盃3着後、北海優駿では桑村騎手が迷いのない逃げの手を打ち、北斗盃で差し切られたブラックバトラーに対して雪辱を果たした。王冠賞でも同じく逃げたが、ブラックバトラーが捲ってきた時に抵抗し切れず、3着に敗れた。昨年のJBC2歳優駿JpnIIIでは、3コーナー過ぎで先頭に立つ積極的なレースぶりは、地元の意地を見た。前とは離されたものの、4着に踏み止まった内容は評価でき、改めてJRA勢との対戦で期待が膨らむ。「攻め切れなかった2歳時でも、JBC2歳優駿JpnIIIで見せ場以上の走りを見せてくれましたから、3歳を迎えて体質がしっかりしてきた今、改めてJRA勢に対してどこまで頑張れるか試してみたいという思いがありました。左回りは初めてですが、直前に左回りで追い切ります(29日予定)。競馬が上手な馬ですから、特に不安はありません」と、山口竜一調教師。目標にされるレースを続けてきて惜敗が続いたので、今回は好位で脚を溜めるレーススタイルが想定されるが、3度目のダートグレード挑戦で真価が問われる。
(古谷 剛彦)
注記
当ページは、8月29日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。