注目馬情報 Attention

エートラックス

牡3 JRA 宮本博厩舎 通算9戦4勝

父:ニューイヤーズデイ
母:スパイラルステップ
母の父:シンボリクリスエス

CHECK!

芝でデビューして4、3着のあとダートに路線を変更したが、2、4着と勝ち切れず。初戦は馬っ気を出し、まだ集中し切れていないようで幼い面を窺わせていた。立て直しを図り、距離を1400mに短縮した5戦目で初勝利を飾った。その後、昇級戦を2着し、1勝クラス、バイオレットS、兵庫CSと3連勝。前々走の1200m通過が1分11秒1。前半に芝があるコースとはいえ、昨年のこのレースの勝ち時計より速い。1200mにも対応可能と見た。前走はハナを叩き、早めに踏んでいって後続を振り切っての完勝。地方の砂質にも適性を示し、まだまだ上を目指せる逸材だ。久々になるが、坂路で51秒1の自己ベストを更新し、久々を感じさせない抜群の動き。太めなく、上位争い。

(競馬ブック・信根隆二)

エスカル

牡3 JRA 森秀行厩舎 通算11戦4勝

父:American Pharoah
母:Pretty Girl
母の父:Harlan's Holiday

CHECK!

現在3連勝中。斤量の差があるとはいえ、古馬を相手に圧倒的な内容での勝利を続けていて、同世代との対決なら実績上位。春まではコントロールの難しさがあり、稽古の良さを実戦で生かせずにいたが、レースを重ねる毎に成長し現在の活躍につながっている。ただ、ここ3戦は揉まれない競馬ができているのは確か。まだ砂を被った時の不安はついてくる。その点については、番手での競馬ができるタイプなので、外めの枠をゲットできればクリアできそうか。休み明け4走目になるが、連戦中も体を減らさずに出走できており、非常にタフな馬。状態の良さと持ち前のスピードを生かす競馬で、世代限定戦となった当レースの初代チャンピオンに輝けるか。

(研究ニュース・小野颯真)

チカッパ

牡3 JRA 中竹和也厩舎 通算10戦3勝

父:リアルスティール
母:ユニキャラ
母の父:Into Mischief

CHECK!

デビュー戦と2戦目は芝の1400mに使われていたが、その後はダートへ。1600mのヒヤシンスSでは距離が長く5着になったが、ダート転向後、1200mから1400m戦ではすべて連対している。前走の兵庫チャンピオンシップは逃げ切った勝ち馬が強かったが、レースを経験しながら、着実に力をつけてきている。「前走は勝ち馬が強かったけど、それに食らいついていきましたからね。小回りで少し忙しそうな感じでしたが、終いは脚を使っていました。今回は距離が1200mになりますが、門別のコース形態は合いそうですし、パワーがありますからね。リフレッシュして、ここを目標に仕上げてきました」と柴田助手。休養して更にパワーアップした姿がら見れそう。

(研究ニュース・永山弘樹)

ジョーローリット

牝3 JRA 中竹和也厩舎 通算6戦3勝

父:ダノンレジェンド
母:ジョーカルーア
母の父:ジョーカプチーノ

CHECK!

7月27日札幌のダート1000mは2カ月ぶりの実戦。二の脚を利かせてハナに立つと、手応え良く直線を向いて、そのまま逃げ切った。これでダートは4戦3勝。心房細動だった2戦目以外は勝っている。スタートはそれほど速くはないが、二の脚が速くて、先手を取って押し切るパターン。ダートの短距離適性が高い。「休養明けの前走を、一発で決めてくれたのは大きいですね。ここに挑戦できますからね。前回はちょっとフケ気味で、ビシッとやれないところがありましたが、今回は落ち着いていますし、それだけに使った上積みが見込めます。いいスピードがありますし、楽しみですね」と柴田助手。今回もスピードを生かした競馬で逃げ切りを。

(研究ニュース・永山弘樹)

トラジロウ

牡3 北海道 角川秀樹厩舎 通算10戦7勝

父:ダノンレジェンド
母:ソルシエトウショウ
母の父:マーベラスサンデー

CHECK!

2戦目から5連勝を飾ったが、そのうち2レースが短距離重賞。ネクストスター門別では、2着馬に4馬身差の圧勝を演じるなど、抜群のスピードを誇った。ただ、兵庫ジュニアグランプリJpnII・7着後、遠征の疲れを取ることに時間を要し、今季初戦のネクストスター北日本では序盤から行きっぷりが悪く、8着と奮わなかった。ただ、古馬オープンとの対戦で逃げ切り、前哨戦の星雲賞は僚馬のライトヴェールをマークし、直線で難なく抜け出すと、後続に4馬身差をつけた。2戦続けて1200mを1分13秒台前半で駆け、上がり3Fも37秒台でまとめているように、本来の実力を取り戻してきたと見て良いだろう。地元1200mなら、相手がどうであれ普段通りの調整ができる。1週前に坂路を13-13で駆け上がり、直前にビシッと追うスタイルでJRA勢を迎え撃つ。

(古谷 剛彦)

ティントレット

牡3 大井 荒山勝徳厩舎 通算11戦4勝

父:ホッコータルマエ
母:マニエリスム
母の父:ゼンノロブロイ

CHECK!

北海道から大井に移籍して1800m、1700mで2連勝。逃げ、先行で強さを見せた。続く京浜盃JpnIIも見せ場たっぷりの5着だったが、羽田盃JpnIでは7着に後退。東京ダービーJpnIでも16着に終わると、陣営は短距離が合うと判断。初めて1200mまで縮めた優駿スプリントで重賞初制覇を果たした。荒山勝徳調教師は「前走後はアフター5スター賞まで休養の予定でしたが、(前走が指定競走で)優先的に選定してもらえるとのことだったので、オーナーと相談して決めました。短いところを使って、今までよりピリついているから、それが長距離輸送でどう出るかですね」。適距離を見つけた素質馬が、デビュー戦を快勝した古巣の舞台でダートグレード制覇も狙う。

(牛山 基康)

ストリーム

牡3 北海道 田中淳司厩舎 通算9戦5勝

父:ダノンレジェンド
母:メイショウブルック
母の父:ディープスカイ

CHECK!

デビューから3連勝で栄冠賞を制覇。暑い夏を避けて秋に復帰したが、イノセントカップとネクストスター門別で若さを見せ、善戦はしたものの能力をフルに発揮できなかった。兵庫ジュニアグランプリJpnIIは、ロスのない立ち回りを見せて地方最先着となる4着に健闘。今季はネクストスター北日本で幸先良く優勝すると、古馬との初対戦となったグランシャリオ門別スプリントも快勝し、充実期を迎えた。星雲賞は4着に敗れたが、「1000mを走った後で、折り合い面を重視する余り、発馬後は出たなりで運びましたが、砂を被った瞬間に反応が悪くなりました。スタート後に仕掛けていくべきでした」と、岩橋勇二騎手が前走の敗因を語っていた。1週前の坂路での追い切りは、サッポロクラシックカップに出走したフィエレッツァに胸を貸し、馬なりで3F37秒5-1F12秒4をマーク。JRA勢が加わるメンバーなら、ハイペースは確実。前哨戦で弱点がわかった状況は、本番での巻き返しを図る上で大きな財産となる。

(古谷 剛彦)

ヴィヴィアンエイト

牝3 北海道 齊藤正弘厩舎 通算8戦4勝

父:フリオーソ
母:ウイングパラダイス
母の父:メイショウサムソン

CHECK!

2歳8月にデビュー戦を飾ると、3戦目のブロッサムカップで重賞初制覇を飾った。笠松に遠征したラブミーチャン記念も逃げ切り、暮れの東京2歳優駿牝馬を目指して調整されたが、選定されず、門別の開幕に照準を合わせた。牡馬相手のネクストスター北日本で、中団外から鋭く伸びて2着に健闘。距離不足かと思った中での挑戦で思わぬ能力を発揮し、新設されたフロイラインスプリントでは、前年のエーデルワイス賞で4着に粘ったライトヴェールに2馬身半差の完勝を演じた。「色々と距離を試していますが、思っている以上に短距離の適性が高く、ネクストスター北日本の内容から、牡馬相手でも十分戦えると考え、北海道スプリントカップJpnIIIに挑戦することを決めました」と齊藤正弘調教師。ノースクイーンカップは逃げる形で不本意な内容となったが、1200mなら直線勝負に懸けて一発を狙っている。

(古谷 剛彦)

注記

当ページは、8月10日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。